白磁 青磁 違いとは?色・原料・歴史から見る陶磁器選び方

白磁と青磁の違いを原料、釉薬、焼成方法、歴史から徹底解説。陶芸好きなら知っておきたい見分け方や作家情報まで網羅。あなたの器選びは正しいですか?

白磁 青磁 違い

白磁と青磁は一見混同しやすいですが、あなたが「白っぽい青磁」だと思って買った器は実は白磁かもしれません。


この記事の3つのポイント
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原料の違いが色を決める

白磁は鉄分を含まない白い粘土、青磁は鉄分を含む粘土を使用。釉薬と焼成方法で発色が変わります

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誕生時期が約400年違う

青磁は紀元前14世紀頃、白磁は6世紀頃の中国で誕生。白磁は青磁の技術をベースに発展しました

用途と価値の特徴

白磁は絵付けに適し染付の下地に、青磁は色彩そのものが評価される。希少性で買取価格が大きく変動

白磁と青磁の原料と色の違い


白磁と青磁の最大の違いは、使用する粘土に含まれる鉄分の量です。白磁は鉄分を含まない白い粘土を原料とし、透明または半透明の釉薬をかけて焼成します。その結果、純白から象牙色、クリーム色など様々な白系の色合いになります。


参考)青磁と白磁の違いとは?特徴と歴史から見分けるポイント|愛知名…


一方、青磁は鉄分を含む粘土を原料とし、灰釉と呼ばれる釉薬をかけた後に還元焼成することで、独特の青緑色を発色させます。


つまり原料が色を決めるということですね。



青磁の色は「翡翠」のような透明感や深みがあり、高級感と清涼感を醸し出します。光の加減によって青から緑へ変化する特徴も持っています。白磁は純白で滑らかな光沢が特徴で、その器面が絵付けに適しているため、青花染付)などの装飾が施された作品も多く見られます。


参考)青磁・白磁の違いを徹底解説|魅力や歴史・高価買取のポイントも…


白磁の中には「青白磁」と呼ばれる中間的な存在もあります。これは白い粘土に微量の鉄分を含む透明釉をかけることで、淡い水色や青みがかった白色に仕上がるものです。


中国・宋代景徳鎮で盛んに作られました。



参考)https://www.rakuten.ne.jp/gold/yobi/tokushu/tokushu_09/


陶磁器を選ぶ際、色だけで判断すると誤認する可能性があります。原料と製法を理解しておけば正確に見分けられます。


白磁 青磁の釉薬と焼成方法の差

釉薬の成分と焼成方法が、白磁と青磁の見た目を大きく左右します。青磁は灰釉に含まれる微量の鉄分が還元焼成によって青緑色に発色するのが特徴です。還元焼成とは、窯内の酸素量を調整して焼く方法で、この工程が青磁特有の色を実現します。


白磁は鉄分を含まない植物灰やカオリンなどを主成分とする透明釉を使用します。焼成方法は酸化焼成または還元焼成のいずれかで、酸化焼成では純白、還元焼成ではわずかに青みがかった白など、微妙な色の違いを生み出します。


焼成方法の選択が色を決めるということです。



青磁には「貫入(かんにゅう)」と呼ばれる細かなヒビ模様が現れることがあり、これも青磁ならではの風合いとして評価されます。白磁にはこのような顕著な貫入は少なく、滑らかな表面が特徴です。


北宋時代の定窯で作られた白磁は、焼成燃料に石炭を使用したため黄みがかった発色が特徴でした。産地や時代によって、同じ白磁でも色調に違いが生まれます。


参考)世界で愛される白磁器の成り立ちと歴史


釉薬と焼成の組み合わせを知っておくと、器の個性を深く理解できます。購入時に作り手の意図まで読み取れるようになりますね。


白磁と青磁の歴史と発展の経緯

青磁の歴史は非常に古く、紀元前14世紀頃の中国・殷時代まで遡ります。その後、唐代、宋代と時代を経るごとに技術が発展し、特に宋代の龍泉窯の青磁は、その美しい発色と精緻な作りで知られています。


白磁の起源は6世紀頃の中国北斉時代で、青磁製造技術を基盤として誕生しました。白磁は青磁の技術があったからこそ生まれたということですね。唐代になると白磁の生産が本格化し、当時は「南青北白」といわれ、南部には青磁、北部には白磁を焼く窯が多くありました。


宋代以降では定窯や景徳鎮窯が白磁の中心となり、特に景徳鎮では青白磁も製造されました。1000年ごろ、景徳鎮にて微量の鉄分を含む釉薬で焼く青白磁が盛んに作られ、東アフリカまで輸出されるようになります。


参考)白磁 - Wikipedia


日本では1616年ごろ肥前国有田の泉山で白磁に適した地層が見つかり、李参平によって白磁が製造され定着しました。幕末の文化・文政年間(1804年~1830年)ころには、白磁や青花は日用品として普及しました。


歴史を知ると、器を手に取ったときの感慨が変わります。何千年もの技術の蓄積が、今あなたの手元にある器に宿っているのです。


世界で愛される白磁器の成り立ちと歴史 - 中国美術を扱う専門店による詳細な白磁の歴史解説

白磁 青磁の用途と価値の違い

白磁と青磁は用途と評価のされ方が異なります。白磁はその純白の器面が絵付けに適しているため、染付(青花)などの装飾の下地として利用されることが多くなりました。元代後半には景徳鎮窯で青の染付をあしらった青花の製造がはじまりますが、下地は白磁です。


青磁は色彩そのものが評価の対象となり、装飾を施さずにその青緑色の美しさを楽しむ作品が多く作られました。「青は玉に似たり」と称賛されたように、翡翠のような落ち着いた色合いが特徴です。用途の違いが評価基準を決めるということですね。


参考)白磁とは?特徴と歴史、中国・李朝・日本の白磁を解説 |骨董品…


買取市場では、作家名や保存状態、希少性によって価格が大きく変動します。人間国宝の井上萬二の白磁作品は~22万円、板谷波山の氷青磁牡丹文香炉は~297万円の買取相場となっています。宋代の汝窯や龍泉窯の青磁は非常に希少価値が高く、近年のオークション市場では数億円から数十億円という高額で取引される例もあります。


参考)白磁・青磁の買取相場!高く売れる白磁・青磁の特徴や高く売るコ…


白磁と青磁、どちらが高いということはありません。時代、産地、作家、保存状態など複数の要素で価値が決まります。


器を購入する際は、用途に合わせて選ぶことが重要です。絵付けを楽しみたいなら白磁、色そのものを楽しみたいなら青磁を選びましょう。


白磁 青磁の見分け方と選び方のコツ

白磁と青磁を見分けるには、まず色を観察します。白磁は純白から象牙色、クリーム色など白系の色合い、青磁は青緑色や灰青色です。ただし青白磁のように中間的な色合いのものもあるため、色だけでは判断が難しい場合があります。


次に表面の質感を確認します。青磁には「貫入」と呼ばれる細かなヒビ模様が現れることがあり、これも青磁ならではの風合いです。白磁は滑らかな表面が特徴で、顕著な貫入は少なくなっています。


質感が大きなヒントになります。



光の加減による色の変化も見分けるポイントです。青磁は光の加減によって青から緑へ変化する特徴を持っています。


白磁にはこのような色の変化はありません。



器選びでは、使用目的を明確にすることが重要です。日常使いには、傷がつきにくく、洗いやすい形状のものを選ぶと便利です。白磁や青磁などの落ち着いた色合いの器は、どんな料理にも合わせやすく、食卓を上品に演出します。


参考)https://www.nysurffilm.com/maintenance.php


保管方法にも注意が必要です。湿ったまましまうとカビが発生することがあるため、風通しの良い乾燥した場所で保管します。付属品がそろっていると買取価格も高くなるため、箱なども大切に保管しておきましょう。


白磁 青磁を作る有名作家と人間国宝

白磁と青磁の分野には多くの有名作家がいます。白磁の人間国宝としては、井上萬二(1929年生、1995年指定)と前田昭博がいます。井上萬二は有田焼の白磁の第一人者で、轆轤成形の名手として知られています。


参考)https://www.fujingaho.jp/culture/craft-tableware/a65376341/ningenkokuho-04-2507/


前田昭博は1954年鳥取県生まれで、独自の風合いを追求した白磁を「白瓷(はくじ)」と作品名に含めています。「土の温かみを感じさせる白磁」との意味合いを込めており、マットな質感で柔和な印象が特徴です。


人間国宝の作品は評価が高いです。



青磁の人間国宝としては、中島宏(1941年生、2007年指定)と三浦小平二がいます。中島宏は「中島青磁」と呼ばれる独創的な作品で高い評価を受けています。三浦小平二は青磁に色絵を施す独自の手法を確立し、国内外で人気が高い作家です。


参考)https://blog.goo.ne.jp/meisogama-ita/e/3a24ab7477d02b7454b552b4eb51da7a


人間国宝の作品は数十万円から数百万円の買取価格となることも珍しくありません。作家名、保存状態、付属品の有無が買取価格を大きく左右します。


作家物の器を購入する際は、箱や証明書を必ず保管しておきましょう。


将来的な資産価値にも影響します。


買える"人間国宝"|前田昭博[白磁]/三浦小平二[青磁]/三輪休和[萩焼] - 人間国宝の作品を実際に購入できる情報を紹介

白磁 青磁の手入れと保管の注意点

白磁と青磁を長く使うためには、適切な手入れと保管が欠かせません。使用後は、食器用洗剤とスポンジで優しく洗い、しっかりと水気を拭き取ります。特に貫入のある青磁は、水分が残ると変色の原因になるため注意が必要です。


保管場所は風通しの良い乾燥した場所を選びます。湿ったまましまうとカビが発生することがあるためです。重ねて収納する場合は、器と器の間に柔らかい布やキッチンペーパーを挟むと傷を防げます。


骨董品や作家物の白磁・青磁の場合、付属品がそろっていると買取価格が高くなります。箱、栞、証明書などは必ず一緒に保管しておきましょう。


付属品が価値を左右します。



貫入のある青磁は、使い込むことで貫入に茶渋などが入り込み、味わい深い景色に変化することがあります。これも青磁の楽しみ方の一つですが、気になる場合は漂白剤を使って定期的に掃除することもできます。


保存状態が良い作品ほど買取価格も高くなるため、日常使いする器と観賞用の器を分けて管理するのも一つの方法です。あなたの器との付き合い方次第で、価値を保つことができます。





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