青白磁の色と特徴|釉薬と焼成で変わる淡青色の魅力

青白磁は微量な鉄分によって淡い青みを帯びた美しい陶磁器です。白磁と青磁の中間的な性質を持ち、使い方によって色が変化することをご存じですか?青白磁の色の秘密と選び方について詳しく解説します。

青白磁の色と特徴

色の綺麗な緑茶以外を使うと青白磁は色が変わって美しさを失います。


この記事の3ポイント
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微量な鉄分が生む淡青色

青白磁の色は釉薬に含まれる微量な鉄分が還元焼成で発色したもので、白磁と青磁の中間的な特徴を持つ

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使用する液体で色が変化

コーヒーや紅茶など濃い色の液体を入れると貫入に色素が入り込み、透明感のある青色が失われて渋い色調に変化する

濃淡のある作品が長く楽しめる

釉薬の厚みで濃淡が出ている作品は、貫入と相まってガラスのような透明感があり、使っていても飽きにくい

青白磁の色を決める釉薬の鉄分量


青白磁の色は、釉薬に含まれる微量な鉄分によって生まれます。白色の素地透明釉をかけて還元焼成すると、釉薬中の鉄分が青く発色するのです。


参考)青白磁(影青:いんちん)


鉄分の量によって色の濃さが変わります。鉄分が少なければより白に近く、多ければ青みが強くなります。この微妙な調整が、青白磁特有の淡青色を作り出す鍵となっているのです。


つまり青白磁は白磁の一種ということですね。


白磁との違いは釉薬に含まれる鉄分の有無だけで、素地は同じ白色の粘土を使います。そのため、青白磁に厳密な定義があるわけではなく、淡い青みを帯びたものを指すという曖昧さが特徴といえます。


📌 白磁に厚く釉薬をかけた部分が青みを帯びている場合もあり、青磁と白磁の特徴を併せ持つのが青白磁です。


青白磁と青磁・白磁の色の違い

青白磁は雲がかすむ春の空のような薄く淡い青緑色が特徴です。一方、青磁は深い青緑色を呈し、翡翠のような透明感と落ち着いた印象を与えます。


参考)日本の伝統工芸品で知られる青白磁(せいはくじ)とは? - 岐…


白磁は純白で滑らかな光沢を放ちます。現代の白磁づくりでは、精製され過ぎた原料にわざと鉄分を含む粘土などを混ぜて、白のあたたかさを出す工夫がされています。


参考)白磁の魅力・歴史|株式会社 栄匠堂


色の違いは原料と製法によるものです。


青磁は灰釉と呼ばれる釉薬を使い、含まれる鉄分が還元焼成によって青緑色に発色します。青白磁は酸化銅を添加することで淡青色を得る方法もあり、製法にはいくつかのバリエーションがあります。


種類 色調 特徴
青白磁 淡い青緑色 白磁と青磁の中間的性質
青磁 深い青緑色 翡翠のような透明感
白磁 純白 滑らかな光沢

青白磁の色が変化する使用時の注意点

青白磁は使用する液体によって色が変わることに注意が必要です。コーヒーや紅茶など濃い色の飲み物を入れると、透き通るような美しい青色が損なわれてしまいます。


参考)田村一氏の青白磁② 色の変化|刀箱師の日本刀ブログ 中村圭佑


これは貫入に色素が入り込むためです。


貫入とは、陶土と釉薬の収縮率の違いによって釉薬がひび割れていく現象のことです。青磁には貫入が入りやすく、濃淡が出やすい色釉の特色とあいまって、ガラスのような透明感を楽しめます。


参考)【特集】わたしの好きな色 – 青磁 &#8211…


しかし貫入に色素が入ると、その透明感が失われます。色が変わった青白磁は渋い風合いになりますが、本来の美しさとは異なるものです。


🍵 青白磁を綺麗に使うなら、色の綺麗な緑茶や水などにとどめておいた方が良いでしょう。


使用後はすぐに洗浄することで、色素の染み込みを最小限に抑えられます。長時間放置すると貫入の奥まで色が入り込み、元の色に戻らなくなる可能性があります。


青白磁作品の色の濃淡を楽しむポイント

青白磁の魅力は、釉薬の厚みによって生まれる色の濃淡にあります。釉薬が厚くかかった部分はより青みが強く、薄い部分は白に近い色になります。


この濃淡が見る者を飽きさせません。


釉薬の色が均一な作品は、長い間使っていると物足りなくなってきます。やや濃いめの青味と、釉が薄くより白いところのある作品は、見ていて飽きがきません。


濃淡のある作品を選ぶことが基本です。


購入時には、光の加減を変えながら作品を観察するとよいでしょう。青磁は光の加減によって青から緑へと色が変化して見えるため、様々な角度から色の変化を確認することで、より豊かな表情を持つ作品を選べます。


💡 貫入が入っている青白磁は、濃淡が出やすい色釉の特色とあいまって、透明感を楽しめます。


青白磁の色と影青(いんちん)の関係

青白磁は影青(いんちん)とも呼ばれます。この名称は、青白磁の持つ淡い青みが、まるで影のように白磁の上に浮かんで見えることに由来しています。


中国で生まれた青白磁は、宋代景徳鎮窯で盛んに作られました。白磁の技術が高度に発展する中で、微妙な青みを帯びた作品が生まれ、それが影青と呼ばれるようになったのです。


日本の伝統色としても青白磁色が定着しました。


参考)青白磁(せいはくじ)とは?:伝統色のいろは


焼き物に由来する色は、青白磁の他にも白磁色、青磁色、秘色、織部などがありますが、いずれも透明感と深みのある美しい色合いとなっています。これらの色名は、陶磁器の世界から日本の色彩文化へと広がっていったのです。


🎨 色の名前として使われることで、青白磁の美しさが広く認識されるようになりました。


白磁・青磁・青白磁の詳しい解説(工芸店ようび)
こちらのリンクでは、白磁・青磁・青白磁の名称の曖昧さや、自然素材の鉄分量による微妙な色合いの違いについて詳しく解説されています。




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