益子焼特徴色|釉薬の種類と素朴な風合いの理由

益子焼の特徴的な色合いは釉薬から生まれ、柿釉や糠白釉など伝統的な種類が素朴な風合いを作り出します。陶土の性質や焼成方法が色に与える影響、現代の色彩展開まで詳しく解説しますが、あなたは益子焼の色選びで損していませんか?

益子焼特徴色

益子焼は白い磁器より焼成温度が低いんです。


この記事の3つのポイント
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7種類の伝統釉薬が生む豊かな色彩

柿釉・糠白釉・黒釉・飴釉など天然素材から作られる釉薬が、赤茶色から白、黒、飴色まで独特の風合いを作り出します

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陶土の性質が色に影響する理由

益子の陶土は黒っぽく焼き上がるため白化粧で補う工夫があり、砂気が多い土質がぽってりとした質感を生みます

焼成方法で変わる発色の違い

酸化焼成と還元焼成で同じ釉薬でも異なる表情になり、窯の状態や炎の当たり具合で偶然生まれる色合いも魅力です

益子焼の代表的な釉薬7種類と色の特徴


益子焼の色彩は、天然素材から生まれる釉薬によって作り出されます。代表的な釉薬は7種類あり、それぞれが独特の色合いを持っています。


参考)益子焼(ましこやき)の基礎知識!特徴や歴史、人気の理由を紹介…


柿釉(かきゆう)は赤茶色の温かみのある色合いが特徴で、まるで熟した柿のような風合いが楽しめます。益子赤土に含まれる約6%の酸化鉄が、この独特の赤茶色を生み出しているんです。


参考)https://shingi-ittai.jp/japan-arts/articles/217/


糠白釉(ぬかじろゆう)は米ぬかを使ったやさしい白色が印象的で、素朴でナチュラルな仕上がりになります。茶黒褐色などの渋めな土に白化粧土を塗り、白い明るい器を作る目的として使われることが多いです。


参考)益子焼の製造工程(窯元よこやま編)


黒釉(こくゆう)は鉄分を多く含み、焼くと黒色に発色します。酸化焼成で焼き上げると柚子肌と呼ばれる表面がザラザラした表情になり、還元焼成では艶と光沢のある黒色になります。焼き方が変わるだけで質感も変わるわけですね。


参考)https://wadagama.mashiko.com/pages/%E9%87%89%E8%96%AC%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6


飴釉(あめゆう)は透明感のある美しい茶色に発色します。益子の北地方で採掘される芦沼石に土灰を調合することで、飴色のような茶色の発色となるんです。この他にも並白釉、灰釉、糠青磁釉があり、それぞれが益子焼の豊かな色彩を支えています。


益子焼の陶土が色合いに与える影響

益子焼の陶土は砂気が多く粘性が少ないため、厚手に作られる器がよく見られます。この土質が、ぽってりとしたフォルムと素朴で温かみのある風合いを生み出しているんです。


益子の陶土は焼き上がりが黒っぽくなりがちという特性があります。そのため、それをカバーする糠白釉で白化粧をする工夫がされてきました。白化粧土を器に塗ることで、器の内側、表面、全面などを白くすることができるわけですね。


参考)【益子焼】の基礎知識 特徴や人気窯元を紹介! - うつわと暮…


陶土の色合いも最終的な器の色に影響します。釉薬の色だけでなく、土の性質が器の表情を左右するということです。益子焼の坏土は褐色や淡黄色で、少し気孔がありあまりキメが細かくない特徴があります。


参考)益子焼Q&A


釉薬がのりやすい陶土の性質を活かして、白化粧や刷毛目といった様々な伝統的な技法により、独特の味わいのある力強い作品が生み出されています。


この土質が益子焼らしさの基本です。



参考)益子焼(ましこやき)の特徴 や歴史- KOGEI JAPAN…


益子焼の焼成方法による色の変化

益子焼の色は、焼成方法によって大きく変化します。同じ釉薬を使っても、窯の中の酸素量や温度によって全く違う表情になるんです。


酸化焼成は炉内に酸素を多く取り込む焼成方法で、黒釉の場合は柚子肌と呼ばれる表面がザラザラした表情になります。一方、還元焼成は炉内から酸素を無くす焼成方法で、艶と光沢のある黒色に発色します。


酸素の量だけでこんなに違うんですね。



炭化焼成という特殊な技法もあります。窯の穴をすべて塞ぎ、炉内を薪の煙で充満させると、内部の器の鉄分が反応して黒褐色の風合いに仕上がるんです。窯焼きの状態によって器の焼き色が変わる重要な作業です。


窯の状態や炎の当たり具合で偶然生まれる色が持ち味という側面もあります。熟練の感覚で窯焼きされるため、完全に同じ色を再現することは難しいわけです。この不確実性が益子焼の魅力の一つとも言えますね。


参考)陶器と磁器の違いについて


益子焼の伝統色と現代の色彩展開

伝統的な益子焼では茶色や白を基調とした落ち着いた色合いが多く見られます。柿釉や飴釉、糠白釉といった伝統釉薬が、益子焼を代表する色として現代でも親しまれているんです。


現代の益子焼では、青や緑、黒などモダンな色使いも増えています。藍色や緑青(ろくしょう)、黒釉なども使われるようになり、色彩のバリエーションが豊かになっているわけです。これにより、食器としての機能だけでなく、インテリアとしても映えるアート性が加わっています。


青磁釉は糠白釉に銅を加えて作り、焼成すると深みのある美しい青色になります。益子焼の青磁釉は一般的な青磁とは少々異なり、磁器などに使われる透明感のある青磁釉に対して、益子の青磁はぽってりとした独特の深い青色です。


これが益子焼らしい青ですね。



8つの色彩で益子の焼物のいまを表現する作家もいて、伝統の色を現代の暮らしのうつわに取り入れる試みが続いています。伝統と革新のバランスが、益子焼の色彩の幅を広げているということです。


参考)うつわディクショナリー#18 8つの色彩で益子の焼物のいまを…


益子焼の色選びで知っておくべき実用面

益子焼は使っているうちに色が変化していく特性があります。貫入という細かいひび模様が入り、使い続けているうちに自然に貫入が入ることもあるんです。


経年変化を楽しむものです。



参考)https://uchill.jp/?mode=f66


陶器は磁器と比べて吸水性があるため、色の濃い食材を使うとシミになりやすい点に注意が必要です。使用前に水に浸してから使うと、汚れがつきにくくなるという工夫があります。


このひと手間が長持ちの秘訣ですね。


釉薬の種類によって、器の表面の質感も変わります。光沢のあるものやマットな質感のもの、ザラザラした表面のものなど、実際に触って確かめるのがおすすめです。見た目だけでなく触感も楽しむといいでしょう。


益子焼を長く使うためには、使用後は早めに洗い、よく乾燥させることが大切です。特に糠白釉など白系の釉薬は汚れが目立ちやすいので、使用前に米のとぎ汁で煮ると目止めができて汚れにくくなります。


このお手入れで愛着も増します。


益子焼の釉薬の詳細について、道祖土和田窯の公式サイトで各釉薬の特徴や焼成方法が詳しく解説されています
益子焼の特徴や種類、歴史について、LOTUSの記事でさらに詳しい情報を確認できます




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