SK番号とは?釉薬の温度記号と焼成

陶芸で使うSK番号は釉薬の焼成温度を示す重要な記号です。

間違えると作品が台無しになることも。


SK番号の意味や使い方、温度の目安を知っていますか?

SK番号とは釉薬の焼成温度記号

SK番号を無視すると作品が溶けて窯に張り付きます。


この記事の3ポイント
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SK番号は焼成温度の国際基準

ゼーゲルコーンという三角錐の変形温度で定められた温度記号で、陶芸家の必須知識です

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番号が大きいほど高温を示す

SK1で1100℃前後、SK10で1300℃前後と約100℃刻みで上昇します

⚠️
釉薬との適合が作品の成否を分ける

釉薬に表示されたSK番号より高温で焼くと溶けすぎて失敗します

SK番号の基本的な意味と由来


SK番号はドイツのゼーゲル博士が開発した焼成温度の国際基準です。正式名称は「ゼーゲルコーン」で、特定の温度で曲がる三角錐状のセラミック製品の番号体系として確立されました。


陶芸では温度だけでなく加熱時間も焼成結果に影響します。そのため、単純な温度計よりも「熱量の総量」を示すSK番号のほうが実用的なんです。同じSK8でも、急速加熱と緩やかな加熱では仕上がりが変わります。


つまり温度と時間の両方を反映した指標です。


SK番号は世界中の陶芸家や窯業メーカーが使用しており、釉薬のパッケージや粘土の仕様書にも必ず記載されています。日本の陶芸教室でも最初に教わる基礎知識の一つです。


番号の範囲はSK022(約600℃)からSK42(約2000℃)まで設定されていますが、一般的な陶芸ではSK1からSK12程度を使います。低温焼成の素焼きから高温の本焼きまで、幅広い温度帯をカバーしているということですね。


SK番号と焼成温度の対応表

実際の作陶で頻繁に使うSK番号と温度の関係を押さえましょう。素焼きから本焼きまで、各段階で適切なSK番号があります。


素焼き段階(SK010〜SK06)

  • SK010:約900℃(最も低温の素焼き)
  • SK08:約950℃
  • SK06:約1000℃(一般的な素焼き温度)

素焼きは作品の水分を完全に飛ばし、釉薬が吸着しやすい状態にする工程です。


SK06が基本です。


低温焼成(SK1〜SK4)

  • SK1:約1100℃(楽焼や低火度釉に適用)
  • SK3:約1170℃
  • SK4:約1200℃(色絵付けや上絵の温度帯)

色絵や金彩は高温に耐えられないため、この温度帯で焼成します。


華やかな装飾作品に使われる領域ですね。


中温焼成(SK5〜SK8)

  • SK5:約1200℃
  • SK6:約1230℃(半磁器や陶器の本焼き)
  • SK7:約1250℃
  • SK8:約1260℃(陶器の標準的な本焼き温度)

一般的な陶器作品の多くがこの温度帯で焼成されます。


釉薬の種類も豊富です。


高温焼成(SK9〜SK12)

  • SK9:約1280℃
  • SK10:約1300℃(磁器や炻器の本焼き)
  • SK11:約1320℃
  • SK12:約1350℃(高火度磁器)

磁器のような硬くガラス質の仕上がりを得るには、SK10以上が必要です。


窯の性能も問われる温度帯ですね。


メーカーによって±20℃程度の誤差があることを覚えておいてください。参考値として扱い、実際の焼成では窯の特性に合わせた微調整が必要です。


SK番号と釉薬の選び方のポイント

釉薬選びで失敗しないためには、SK番号の適合性を必ず確認します。市販の釉薬パッケージには「SK8〜SK10用」といった表示があるので、自分の窯の設定温度と照らし合わせましょう。


低い温度で焼くべき釉薬を高温で焼くと、溶けすぎて流れ落ちたり、色が変わったりします。逆に高温用の釉薬を低温で焼いても、十分に溶けず粉っぽい仕上がりになるんです。


どちらも作品が台無しになります。


SK番号が合わないリスクを避けるには、窯の最高到達温度を事前に把握する必要があります。電気窯なら設定できる最高温度、ガス窯なら実測での最高記録を確認してください。


その範囲内で使える釉薬だけを選びます。


初心者には汎用性の高い「SK6〜SK9対応」の釉薬がおすすめです。多くの陶芸教室の窯がこの温度帯に設定されており、失敗のリスクが低いからです。慣れてきたら、作りたい質感に合わせて温度帯を広げていけばOKです。


複数の釉薬を重ね掛けする場合も、すべての釉薬が同じSK番号に対応していることを確認します。一つでも温度が合わないと、その部分だけ剥がれたり溶けたりして、ムラのある仕上がりになるんです。


釉薬メーカーのカタログやウェブサイトには、SK番号ごとの発色見本が掲載されています。


購入前にチェックすると安心ですね。


SK番号を使った窯焚きの実践手順

窯焚きではSK番号を目標に温度プログラムを組みます。電気窯の場合、温度コントローラーに目標温度とプログラムを入力する方式が一般的です。


まず素焼きと本焼きで異なるプログラムを設定します。素焼きはSK06(約1000℃)まで、本焼きはSK8(約1260℃)までといった具合です。昇温速度も重要で、急激に温度を上げると作品が割れるため、1時間あたり100〜150℃程度の緩やかな昇温が基本です。


温度が目標に達したら「焼き締め」の時間を設けます。最高温度で30分〜2時間程度保持することで、釉薬が均一に溶けて作品全体に行き渡るんです。この工程を省くと、釉薬のムラや未溶解が発生します。


窯の中にゼーゲルコーンを設置して、実際の熱量を確認する方法もあります。温度計だけでは加熱時間の影響を測れないため、コーンが曲がる様子を目視することで、より正確な焼成状態を把握できるんです。SK8用のコーンを設置して、それが完全に倒れたら目標達成です。


冷却も焼成の一部です。急冷すると作品にヒビが入るので、窯の扉を開けるのは200℃以下になってからにします。冷却には6〜12時間程度かかるので、焼成を始める時間を逆算して計画しましょう。


ガス窯の場合は、熟練の感覚と色見穴からの観察が重要になります。炎の色や窯内部の赤熱状態を見ながら、ダンパーやガス量を調整して温度をコントロールするんです。電気窯より難易度は高いですが、作品に独特の景色が生まれる魅力があります。


SK番号の誤解と陶芸初心者が知るべき注意点

SK番号は「この温度になれば完成」という単純な指標ではありません。焼成の成否は素地と釉薬の相性、窯の性能、作品の厚みなど複数の要素で決まります。


よくある誤解は「SK番号さえ合えば失敗しない」という思い込みです。実際には同じSK8でも、酸化焼成還元焼成では釉薬の発色が全く変わります。


窯の雰囲気(酸素量)も重要な変数なんです。


還元焼成は炎の中で酸素を少なくし、作品から酸素を奪う焼き方です。青磁や辰砂といった美しい発色が得られますが、ガス窯でないと実現できません。


電気窯は基本的に酸化焼成のみです。


初心者が特に注意すべきは「温度の上げすぎ」です。釉薬の推奨SK番号を超えて焼成すると、釉薬が溶けて棚板に張り付いたり、作品同士がくっついたりします。こうなると窯全体の掃除が必要になり、時間も費用も大きな損失です。


逆に温度が低すぎると、釉薬が十分に溶けず、ザラザラした質感になります。透明釉なら白濁し、色釉なら発色が弱くなるんです。目標温度の±20℃以内に収めることが理想ですね。


作品の厚みによっても焼成結果が変わります。厚い作品は熱が内部まで伝わりにくいため、同じSK番号でも薄い作品より焼成時間を長くする必要があります。特に大型の花瓶や壺を焼くときは、焼き締め時間を通常の1.5〜2倍に設定してください。


窯の積み方にも配慮します。作品同士が近すぎると、熱の回りが悪くなり、部分的に温度が上がらない箇所が生まれるんです。最低でも2〜3cm程度の間隔を空けて、窯全体に均等に配置しましょう。


記録を残す習慣も大切です。焼成ごとにSK番号、昇温プログラム、焼成時間、作品の状態をノートに記録すると、自分の窯の癖や最適な設定が見えてきます。失敗したときも原因を特定しやすくなりますね。




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