電気窯を屋外に置くだけで電熱線が1年で使用不可になります。
中古の電気窯は、新品価格の3分の1以下で販売されている場合もあります。例えば新品で30万円の小型電気窯なら、中古市場では10万円前後で見つかることがあります。価格は窯のサイズ、メーカー、使用年数によって大きく変動します。
参考)http://ogawask.web.fc2.com/chuuko.html
入手ルートとしては、専門業者の中古販売、ネットオークション、陶芸教室の設備入れ替え時などがあります。専門業者から購入する場合は整備済みで保証が付くこともありますが、個人間取引では現状渡しが基本です。
価格だけで飛びつくのは危険ですね。
安く見えても、後述する電熱線交換や修理費用が数万円かかる可能性を考慮する必要があります。特に使用回数が多い窯や保管状況が不明な窯は、購入後すぐにメンテナンスが必要になるリスクがあります。
中古電気窯を購入する前に、最低でも以下の5項目を確認してください。
参考)ヒーター(電熱線)の修理
参考)プロ直伝!陶芸窯の選び方 - 陶芸百貨店(by彩里陶材)
参考)電気窯の故障と修理
約20年前の電気窯でも、数回しか使用していない場合は電熱線の摩耗が少ない可能性があります。使用年数よりも使用回数と保管状況が重要ということですね。
参考)陶芸電気窯の線について。 - 中古の電気窯があります約20年…
窯の内部状態が良くない場合は、購入を見送るか、大幅な値引き交渉をするべきです。特に電熱線交換が必要な場合、部品代と工賃で数万円から10万円以上かかることもあります。
参考)中古の電気陶芸窯の購入について質問です。 - 中型の窯が定価…
前オーナーがどのように使用してきたか、どんな場所に設置していたかは購入判断の重要な材料です。
参考)陶芸窯の選び方 『ポイントはこれだ!』 陶芸用品・ステンドグ…
電気窯の電熱線は消耗品で、定期的な交換が必要です。温度上昇が遅くなる、最高温度が低くなる、温度が安定しないといった症状が出たら交換のサインです。
電熱線交換をメーカーや専門業者に依頼すると、出張費、交通費、作業費、技術料、部品代などが請求されます。中型窯で全交換する場合、総額で5万円から15万円程度かかることもあります。
参考)修理メンテナンス|導入事例|陶芸用品・ステンドグラス用品販売…
ただし、自分で交換すれば費用は大幅に抑えられます。5,000W程度の窯であれば、電熱線の部品代は数万円で、2時間程度の作業で交換可能です。
つまり自分でやれば安く済みます。
DIY交換には注意点があります。作業前に必ず分電盤の電源を切ること、手袋を着用すること、そして窯の構造によっては特殊工具が必要な場合もあります。不安な場合は専門業者に相談するのが安全です。
家庭用電気窯には100V対応と200V対応があり、それぞれメリットとデメリットがあります。100V窯はコンセントに差すだけで使えますが、炉内サイズが小さく本格的な制作には物足りません。
参考)[陶芸の専門店]陶芸.com 家庭で使う電気陶芸窯の上手な選…
200V窯は炉内が大きく本格的ですが、電気工事が必要です。工事費用は建物の状況により5万円から15万円程度が一般的で、配電盤からの距離や契約容量によって変動します。
参考)陶芸窯の自宅導入にかかる電気代はいくら?総費用を徹底解説
最近の住宅にはエアコン用に200V電源が引き込まれているケースもあり、その場合は工事費を安く抑えられる可能性があります。電気工事は資格が必要なので、必ず地元の電気設備業者に依頼してください。
設置場所は湿気の少ない屋内が推奨です。屋外保管は高湿度により故障の原因になり、電熱線の寿命を著しく縮めます。
これが原則です。
電気窯の電気代は窯のサイズと使用頻度で大きく変わります。小型窯(DMT-01相当)で本焼き1回あたり約150円から400円、中型窯(DUB-10相当)で約1,890円が目安です。
週1回本焼きを行う場合、小型窯で年間約1.6万円、中型窯で年間約9.8万円の電気代がかかります。ただしこれは標準電力単価(28円/kWh)での計算です。
深夜電力プラン(10円/kWh)を活用すれば、電気代を約64%削減できます。中型窯でも年間約3.5万円程度に抑えられる計算になり、経済的に運用できます。
いいことですね。
電気代以外のランニングコストとして、電熱線交換(数年に1回)、熱電対交換(定期的)、棚板や支柱の追加購入などが発生します。外部の焼成サービスを利用する場合は1回2,970円程度かかるため、自宅窯の初期投資は長期的には回収できる可能性があります。
電気窯を長く使うためには、湿気対策が最重要です。充分に作品を自然乾燥させてから焼成すること、窯の湿気抜きを心掛けることが電熱線の寿命を延ばします。
水分が残ったまま焼成すると、作品が破裂し、破片が電熱線に飛んで断線する危険があります。焼成前のあぶり(200℃程度で扉を開けたまま加熱)は、100V窯ではできない場合があるため注意が必要です。
参考)賃貸アパートの自宅に電気窯DMT-01を設置しました|Nao…
釉薬の流れによる失敗も電熱線を傷める原因です。金属系釉薬の付着や、濃度が不適切な還元焼成で炭素を出しすぎると断線リスクが高まります。どうなりますか?
定期的な窯内部の清掃、電熱線の目視点検、温度上昇の記録を取ることで、異常を早期発見できます。約10年使用した窯でも、適切なメンテナンス(耐火ウールの張替え、錆取り耐熱再塗装など)を行えば、さらに長く使用できます。
電気窯のメンテナンスを受け付けている専門業者は、製造メーカーや年式を問わず対応してくれる場合があります。定期点検を依頼すれば、突然の故障を防げますね。
電気窯の故障と修理 | ホットキルンズジャパン
電気窯の故障症状と修理方法、自分で交換できる設計について詳しく解説されています。電熱線交換の参考リンクとしてご活用ください。
家庭で使う電気陶芸窯の上手な選び方 | 陶芸.com
100V窯と200V窯の性能比較、電気工事費用の目安、機種別スペック表が掲載されています。
窯選びの基礎知識として役立ちます。