箱がない陶器でも、作家名がわからなくても、専門店なら査定額がつくケースが8割以上あります。
名古屋・愛知エリアで食器買取を考えるとき、まず理解しておきたいのが、この地域が陶磁器の一大産地であるという事実です。愛知県は「ノリタケ」の本社がある土地であり、岐阜県との県境に広がる東濃地方は日本最大の焼き物産地・美濃焼のホームグラウンドでもあります。
つまり、名古屋で食器買取に出す品物は、他の地域と比べてもブランド価値の高い陶器が手元に眠っているケースが多い、ということです。これはお得な事情ですね。
ノリタケの食器は年代と種類によって買取相場が大きく変わります。現行品のカップ&ソーサーは1客あたり1,500〜5,000円程度ですが、明治から昭和初期にかけて製造された「オールドノリタケ」になると話は全く別です。5点セットで4万〜4万5,000円前後、状態の良いものは1点で数万円の査定がつくことも珍しくありません。
美濃焼においても同様で、人間国宝・荒川豊蔵氏の茶碗は10万〜70万円、鈴木蔵氏の志野作品は50万円前後の買取相場があります。作家ものは相場が広いのが特徴です。
一方で、ノンブランドの大量生産品は査定対象外になる場合も多く、買取業者のタイプ選びが重要になります。食器の種類に合わせた業者選びが基本です。
日晃堂 名古屋市のブランド食器買取ページ(ヘレンド・ノリタケ・ウェッジウッドなどの買取実例あり)
名古屋で食器買取業者を選ぶ際には、「ブランド食器専門」と「ノンブランド・まとめ買取対応」の2種類に分けて考えると整理しやすくなります。
ブランド食器・作家もの向けの専門店として、まず名前が挙がるのが緑和堂・名古屋支店(千種区池下、池下駅徒歩1分)です。熟練の鑑定士が常駐しており、美濃焼・有田焼・九谷焼の作家ものから、マイセン・リモージュなどの西洋陶器まで幅広く取り扱っています。買取実績として、林正太郎作「赤志野茶盌」が8万円、河本五郎作「色絵竜文 花器」が2万円など、作家の器への評価は高水準です。
古美術八光堂・名古屋店(中区丸の内、丸の内駅徒歩2分)は、骨董品・美術品専門で40年以上の実績を誇ります。一点ではなく掛け軸や茶道具などと合わせる「おまとめ査定」に強みがあり、単品では値段がつかなかった食器がセットで査定を通るケースも多数報告されています。
ノンブランド食器・遺品整理向けでは、再良市場(名古屋市内8店舗)が未使用ノンブランド食器の持ち込みに対応しています。また、アールポート(南区)は年中無休・電話受付8〜22時と利便性が高く、遺品整理・引っ越し時の大量持ち込みに向いています。これは使えそうです。
買取いちばんドットコム(西区砂原町)は愛知県で出張買取10年以上の実績がある地域密着型で、名古屋市内なら最短30分の出張買取が可能です。ブランド食器・ノンブランド未使用品の両方に対応しており、初回利用者向けに最大5,000円の買取金額UPキャンペーンを実施していることもあります(詳細は公式サイトで確認を)。
業者を選ぶ際に見落とされがちなのが「手数料」の確認です。査定料・出張費・キャンセル料・宅配の返送料がかかる業者では、せっかく1万円の査定額がついても手元に7,000〜8,000円しか残らない場合があります。手数料は事前確認が条件です。
緑和堂 名古屋市 陶器・食器買取ページ(作家別参考買取価格一覧や買取実績を掲載)
食器を買取に出す前に、いくつかの準備をしておくだけで査定額が大きく変わることがあります。準備が肝心です。
まず最重要なのが、バックスタンプ(裏印)の確認です。ノリタケの場合、食器裏面に押された刻印を「バックスタンプ」と呼び、これによって製造年代が特定できます。スタンプの種類は創業時から現在まで約30種類以上が存在し、明治〜大正期に製造されたいわゆる「オールドノリタケ」に相当するものは市場での希少価値が高く、通常品より数倍〜数十倍の査定額になることがあります。査定前に食器の裏を確認し、スマートフォンで写真を撮っておきましょう。
次に、箱・付属品の有無は査定額に直結します。「箱がないから売れないだろう」と思って捨ててしまう方が多いのですが、実はブランド食器は箱なしでも専門店であれば問題なく査定してもらえます。ただし、箱や布袋・証明書・保証書があれば査定額に加算されるため、もし手元にあるなら一緒に出すことを忘れずに。
状態管理についても注意が必要です。金彩部分(金色の縁取り)を食洗機や研磨剤で洗ってしまうと、買取額が下がります。ノリタケや大倉陶園のような金彩入り食器は、手洗い・乾燥布で拭くだけにとどめておくのが賢明です。
また、作家もの陶器は「箱(共箱)」の有無で査定がガラッと変わります。共箱とは作家本人が書いた箱のことで、作者のサイン・落款が入っているものです。共箱があると、真作である証明にもなるため、骨董系の査定では非常に重要視されます。緑和堂の買取実績を見ても、「作者が不明、箱がない場合でも大歓迎」と明示されていますが、共箱がある場合はその旨を最初に伝えると査定士の評価が変わる場合があります。
バイセル オールドノリタケ裏印一覧(年代別の見分け方・偽物の特徴も解説)
食器はそもそも割れ物です。「査定のために業者に持ち込もう」と思って自分で梱包・運搬しているうちにヒビが入り、査定額がゼロになるという事例は決して珍しくありません。痛い話ですね。
名古屋エリアでは、多くの専門買取店が出張買取に対応しており、査定士が自宅まで来てその場で査定・現金払いという流れが一般的です。日晃堂・緑和堂・古美術八光堂・買取いちばんドットコムなど主要業者は、出張費・査定料・キャンセル料すべて無料を明示しています。つまり、出張買取を使えば食器を割るリスクをゼロに近づけながら、現金を手に入れられます。
宅配買取は、名古屋市内だけでなく愛知県全域・県外の方にも使えるサービスです。福ちゃんや日晃堂では24時間365日でWebから申し込みができ、配送料は業者負担のところが多いです。ただし、食器を送る際は一枚ずつ新聞紙で包み、ダンボール内で動かないようにエアキャップ(プチプチ)で固定するのが基本です。送る前にすべての食器を写真に撮っておくと、万が一の破損トラブルにも対応しやすくなります。
店頭買取を選ぶ場合は、混雑を避けるために事前予約をしておくのがポイントです。買取福ちゃん名古屋店(昭和区阿由知通)はGoogle評価4.6と高評価で、「他社で査定してもらった食器が、福ちゃんでは10倍以上の値をつけてもらえた」という口コミも複数確認されています。複数業者への相見積もりが最大の武器です。
なお、1点だけでは値段がつかない食器も、同じ業者にまとめて出す「おまとめ査定」で査定対象になることがあります。掛け軸・茶道具・骨董品など他のアイテムと組み合わせることで、セット全体に買取価格がつくケースも少なくありません。
ACCESS TICKET「名古屋の食器買取店7選」(ブランド別・ノンブランド別の業者一覧と手数料比較)
陶器に興味を持つ方が見落としやすい買取チャンスとして、引き出物や贈答品でもらった食器の存在があります。押し入れや食器棚の奥に未使用のまま眠っている大倉陶園・ノリタケ・ウェッジウッドのセット食器は、意外なほど高額査定になることが多いのです。
大倉陶園(オークラ)は日本が誇る高級陶磁器ブランドで、ホテルオークラグループと深い関係を持ちます。未使用品のカップ&ソーサー6客セットなら2〜5万円前後の買取価格がつくことも珍しくなく、日晃堂の名古屋買取実績にも「大倉陶園 The Okuraカップ&ソーサー」が掲載されています。
遺品整理で出てきた年代不明の食器も、捨てる前に一度査定に出すことを強くおすすめします。なぜなら、緑和堂のような専門業者には「処分しようとしていたら実は120万円の価値があった」という事例が実際に存在するからです。参考買取価格の一覧を見ると、最高で120万円の実績もあります。1点だけ見ても価値がわからない陶器でも、専門家の目なら産地・作家・年代を見抜けることがあります。
また、「古伊万里」と呼ばれる江戸時代の有田焼(伊万里焼)は、平均的な取引価格が8万円程度とされており、骨董品として高い評価を受けています。先祖代々受け継いできた食器や、蔵・押し入れで発見した古い器は、一見するだけでは価値がわかりにくいものです。結論は、迷ったら査定だけでも依頼することです。
食器や陶器の価値を調べる際に活用できるツールとして、各社のLINE査定があります。写真を送るだけでざっくりとした目安価格を無料で教えてくれる業者も多く、まずはLINEで写真を送ってみるという行動が最初の一歩として最もハードルが低い方法です。
| 陶器・食器の種類 | 参考買取相場 | 備考 |
|---|---|---|
| オールドノリタケ 5点セット | 4万〜4万5,000円前後 | 明治〜大正期製造 |
| 荒川豊蔵 茶碗(美濃焼) | 10万〜70万円 | 人間国宝・共箱あり |
| 大倉陶園 カップ&ソーサー | 2万〜5万円前後 | 未使用・箱あり |
| ヘレンド(ハンガリー)各種 | 3,000円〜数万円 | シリーズによる |
| 古伊万里(江戸期) | 平均8万円前後 | 骨董品扱い |
| ノンブランド食器(未使用) | 数百円〜 | まとめ買取で有利 |
高く売れるドットコム「和食器の買取おすすめ業者6選」(美濃焼・備前焼・益子焼などの種類別相場一覧)