食器棚ロータイプ引き出し付きで陶器を美しく収納

ロータイプの食器棚に引き出し付きを選べば、大切な陶器も取り出しやすく収納できます。サイズ選びから地震対策まで、失敗しない選び方のポイントを徹底解説。あなたのキッチンに合った一台は見つかりましたか?

食器棚ロータイプの引き出し付きで陶器収納を快適にする選び方

陶器好きな方ほど、実は「収納で器を傷つけてしまった」という経験をお持ちではないでしょうか。


🏺 この記事でわかること
📐
ロータイプ食器棚のサイズの選び方

幅・奥行き・高さの正しい測り方と、家族構成別の目安サイズをわかりやすく解説します。

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引き出し付きが陶器収納に向いている理由

フルオープンレールや深さの違いなど、陶器を安全かつ効率よく収納するための機能を詳しく紹介します。

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地震対策と陶器を欠けさせないコツ

引き出し式が地震に強い理由と、陶器専門家が推奨するクッション材の選び方・収納テクニックをご紹介します。


食器棚のロータイプ・引き出しが陶器収納に選ばれる理由


陶器を収納するうえで、ロータイプの食器棚に引き出しが付いているタイプが注目されているのには、明確な理由があります。


まず、ロータイプの定義は高さ90〜100cm程度のもので、これはちょうどキッチンカウンターと同じ目線の高さに相当します。重い陶器の大皿や土鍋を収納・取り出しするとき、ハイタイプでは棚の上段から持ち上げる必要がありますが、ロータイプであれば高く持ち上げる動作が不要です。つまり大切な器を落とすリスクが大幅に下がります。


さらに引き出し式であれば、棚の奥まで手を伸ばさなくて済むのが最大の利点です。棚板タイプだと奥に入れた器は取り出すたびに手前の器をどける必要がありますが、引き出しを開けるだけで中身を一覧できます。これは使えそうです。


陶器の窯元である岐阜県・土岐市の3社が語り合ったインタビューによると、器の収納で欠けが生じる主な原因は「積み重ねすぎ」と「引き出し時の器同士の衝突」だといいます。引き出しはその点、一方向の動きで器が安定しやすく、開き戸タイプに比べて器が飛び出すリスクも格段に下がります。引き出しが陶器保護に優れているということですね。


なお、消防庁のデータでも「引き出し収納は食器が破損しても引き出しの中に収まりやすく、地震時の散乱防止に有効」とされています。


総務省消防庁 防災危機管理eカレッジ「食器棚の転倒防止」 ― 引き出し収納が地震時の食器散乱防止に有効な理由が解説されています


食器棚ロータイプ・引き出し付きのサイズの選び方と奥行きの注意点

サイズ選びに失敗すると、せっかくの陶器コレクションが収まりきらない、という事態になります。幅・高さ・奥行きの3つを正しく把握することが第一歩です。


幅のめやすについては、家族構成によって下記が参考になります。


| 家族構成 | ロータイプの推奨幅 |
|---|---|
| 1〜2人暮らし | 90〜120cm |
| 3人家族 | 140cm前後 |
| 4人以上 | 180cm以上 |


幅90cmというのは、片方の手を幅に広げた長さとほぼ同じです。食器の種類が多い陶器コレクターには、幅140cm以上を選ぶほうが余裕をもって収納できます。


奥行きについては見落としがちなポイントがあります。引き出し付きの場合、外寸より内寸が約5cm小さくなるのが一般的です。外寸48cmと表記されていても、引き出しの実際の内寸は43〜44cm程度になることがあります。大きな土鍋や平皿スタンドを入れるつもりなら、内寸を必ず事前に確認してください。奥行きの確認は必須です。


また、オーブンレンジや炊飯器を天板に置く場合、放熱スペースを確保するため奥行き45cm以上のものを選ぶのがポイントです。蒸気が上に逃げる設計のロータイプなら、高さがない分だけ蒸気の影響を受けにくいメリットもあります。


高さはロータイプの場合90〜100cmが標準ですが、身長が低い方であれば80cm前後のものを、背の高い方は100cm以上のカウンターハイタイプも視野に入れましょう。


大川家具ドットコム「食器棚・キッチンボードの選び方」 ― 幅・奥行き・高さ・引き出しレールの種類まで網羅した選び方ガイドです


食器棚の引き出しレールの種類と陶器を守る選び方のポイント

引き出し付きといっても、レールの種類によって使い勝手と耐久性が大きく変わります。これは意外ですね。


引き出しレールには大きく3種類あります。


- ローラーレール(コロレール):コストが低く、軽い荷重向き。陶器を大量に入れると開閉が重くなりやすい。


- スライドレール(ボールベアリング式):陶器のように重いものを入れても軽い力で動かせる。中〜上位モデルに多い。


- フルオープンレール+ソフトクローズ(ダンパー付き):引き出しを最後まで引き出せるため奥まで取り出しやすく、閉める際も衝撃が少ないため陶器への負担が軽減される。


陶器コレクターにとっては、フルオープン+ソフトクローズ機能がついたボールベアリング式レールが最も安心です。ソフトクローズがあれば、勢いよく閉めたときの振動で器が倒れたり欠けたりするリスクを大幅に抑えられます。


幅90cmの引き出しに食器を入れると、陶器だけで10kg以上になることも少なくありません。家具メーカー「下村家具」の選び方ガイドでは、「引き出しのレールは丈夫であることが最優先。たくさんの陶器やガラス食器の荷重を支えるわけですから、レールの耐荷重は必ずチェックしてください」と明記されています。レールの耐荷重確認が原則です。


下村家具「絶対後悔しない!キッチンボードの買い方・選び方」 ― レールの耐荷重と引き出しの丈夫さを見極めるチェックポイントが詳しく解説されています


また、パモウナ(Pamouna)など専門家具メーカーのオプションとして「皿仕切りポール(XB-10P)」のような専用アクセサリーがあります。10本入りで約1,920円程度で販売されており、引き出しの中で皿を立てて収納できるため、出し入れ時に陶器同士が直接ぶつからない構造にできます。陶器好きには特におすすめのオプションです。


陶器が欠けにくい!食器棚ロータイプ引き出しへの収納テクニック

器を欠けさせない収納の工夫は、食器棚を選ぶだけでは完結しません。実際の入れ方にも知恵が必要です。


岐阜県・美濃の窯元3社(カネコ小兵、作山窯、深山)の専門家が共通して指摘するのは、「隣との間隔のとり方」です。隙間がなさすぎると取り出しにくく、広すぎると引き出しを引いたときに器が動いて割れる。適度なすき間に緩衝材で仕切りをつけることが、欠けを防ぐ最善策とされています。


カネコ小兵・作山窯・深山「うつわやきもの相談所④ 食器の収納は」 ― 窯元の専門家が語る、陶器が欠けないための収納方法と引き戸・引き出しの使い分けのポイントです


具体的なポイントをまとめると以下のとおりです。


- 🪣 陶器を積み重ねる場合は、器の深み分(3〜4cm程度)の隙間を上部に残す。 器を取り出すときに引っかからず、倒れにくくなります。


- 📌 ミラマットなどのビニール系クッションは水分が残りやすくカビのリスクあり。 窯元はペーパーや布素材を推奨しています。


- 🪛 皿は立てて収納するのが基本。 セリアやダイソーのディッシュスタンドでも23cm以下のお皿なら対応可能で、1個100〜200円程度で揃えられます。


- 🔲 引き出しの底面には引き出し用ライナーシートを敷く。 Amazon等で30×300cmのシートが約1,400円で手に入り、陶器の滑り止めと傷防止を同時にカバーできます。


陶器は「磁器より柔らかい素材」であり、金属カトラリーや人工大理石のキッチン台と触れると傷がつく場合があります。引き出しの中で金属カトラリーと陶器を同じ区画に入れるのは避けましょう。引き出しを仕切ることが条件です。


食器棚ロータイプ引き出し付きのデメリットと独自の解決策

ロータイプの引き出し付き食器棚は優れた選択肢ですが、正直なデメリットもあります。事前に理解しておくと、後悔しにくくなります。


まず「収納量がハイタイプに比べて少ない」という点です。高さが90〜100cmに限られるため、上下の棚の段数が少なくなります。4人家族であれば幅180cm以上を選ばないと、食器と家電の両方を収めきれないこともあります。一方でロータイプなら天板の上に炊飯器やトースターを置けるため、見方を変えれば「家電収納スペースが別途不要」とも言えます。


次に「引き出し付きは価格が高め」という点です。同じ幅・奥行きでも、開き戸タイプに比べてレール付きの引き出しが多いモデルは約2〜3割コストが上がる傾向があります。これは痛いですね。


ただし、以下の点では引き出し付きロータイプが「ハイタイプや開き戸よりコスト面で有利」になることが、あまり知られていません。


- 🚚 引越し時の搬入コストが低い。 ハイタイプは廊下や階段を通過できず、分解・組み立てが必要になる場合があるため、搬入費用が別途発生することがあります。ロータイプは高さが低いため取り回しが容易です。


- 🔧 転倒防止工事が不要。 ハイタイプは壁への固定工事が推奨(費用は業者依頼で1万〜3万円程度)されますが、ロータイプはハイタイプほどの固定措置が不要なケースが多いです。


- 🛋️ 部屋が広く見える効果。 ロータイプにすることで後方の壁の見える面積が広くなり、視覚的な広さが生まれます。食器棚の圧迫感が気になる方や、リビングに隣接したキッチンには特に効果的です。


なお組み立て式のロータイプを購入する場合、引き出し部分のレール取り付けが複雑になることがあります。自信がない場合は「完成品」や「組み立てサービス付き」を選ぶのが安心です。組み立てサービスは商品によっては3,000〜5,000円程度で利用できます。


mybest「ロータイプの食器棚のおすすめ人気ランキング」 ― 整理収納アドバイザー監修のもと、引き出しタイプの選び方や各商品の特徴が詳しく掲載されています


最後に一点、独自視点でお伝えしておきます。陶器コレクターが見落としがちなのが「引き出しの深さの組み合わせ」です。浅い引き出し(深さ8〜10cm程度)はカトラリーや小皿向き、中程度(15cm前後)は普通サイズのお皿向き、深い引き出し(20cm以上)は土鍋や大皿向きです。1台の食器棚の中で深さの違う引き出しが組み合わさっている商品を選ぶことで、陶器のサイズ別に無駄なく収納できます。引き出しの深さの組み合わせが条件です。


ウェルカグ「引き出しタイプの食器棚のメリット・デメリット」 ― 引き出し収納が向いている食器の種類や深さ別の使い分け方法がわかりやすくまとまっています




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