生地 種類 一覧|陶芸で使う粘土の選び方と特徴を徹底解説

陶芸用の粘土(生地)には赤土、白土、信楽土など多くの種類があり、それぞれ色味や扱いやすさが異なります。初心者が作品づくりで失敗しないためには、どの生地を選べばいいのでしょうか?

生地 種類 一覧

初心者は高価な土で練習しがちですが失敗を増やします

陶芸用生地の基本3種類
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赤土

鉄分を含み温かみのある赤茶色に焼き上がる。柔らかく扱いやすいため初心者向き

白土

釉薬の色が美しく映える白〜クリーム色。絵付けや色釉を楽しみたい作品に最適

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信楽土

粒子が粗くザラ感が特徴。耐火度が高く花器や大物作品づくりに向いている

陶芸用生地の基本構成と分類


陶芸で使う生地(粘土)は、粘土・長石珪石の3つが含まれていれば近所で採取したものでも陶器は作れます。陶芸用粘土は大きく「陶土」「磁器土」「半磁土」の3つに分けられ、それぞれ焼成温度や粒子の細かさが異なります。陶土は1000~1300℃で焼成し粒子が粗いのが特徴です。


参考)https://www.surg2-twmu.jp/about/book


一般的な陶芸教室や趣味の制作では、陶土の中でも「赤土」「白土」「信楽粘土」が基本の3種類として使われています。これらは色味・粒子の細かさ・扱いやすさがそれぞれ異なり、作りたい作品の種類によって使い分けます。


つまり陶芸の生地選びは3種類を覚えればOKです。



産地別に見ると、信楽・益子・美濃・京都・備前・萩・有田・唐津など全国各地で採れる土があり、その数は100種類以上にのぼります。ただし初心者のうちは土の違いが全くわからないため、まずは手に入りやすい安価な土から始めるのが基本です。


参考)陶芸の土は何を選べばいいのか。


赤土の生地特徴と向いている作品

赤土は鉄分を多く含んだ土で、焼成後に赤みを帯びた色になります。素朴で温かい表情にまとまるのが最大の特徴で、日常使いの食器やカップづくりに向いています。柔らかく扱いやすい粘りを持っているため、成形時に手に馴染みやすく初心者でも作業しやすいです。


参考)【陶芸用土とは?】ビジプリ美術用語辞典


赤土の代表的な種類には「益子赤土」「信楽並赤土」「赤土2号」「荒目赤土」などがあり、それぞれ粒子の粗さや鉄分の量が異なります。益子赤土は素朴な焼け幅が出やすく、焼きあがりの色はやや薄めで比較的焼きしまります。耐火性がないので焼成温度は低めに設定します。


赤土を使う際の注意点は、釉薬の発色に影響が出やすいことです。例えば緑色の代表である織部は、赤土だと鉄分の影響が多く出て濃いめ、言葉悪く言うと汚めの織部に仕上がってしまいます。透明感のある釉薬を使いたい場合は白土を選ぶといいですね。


参考)陶芸の赤土と白土の違い


赤土の価格は10kgで1,500~2,500円程度と比較的安価で、練習用としても気兼ねなく使えます。最初の1kgは扱いやすい粘土から試すのがおすすめです。


白土の生地特徴と釉薬の相性

白土は白い色をした粘土で、焼成後も白い色を保つのが特徴です。鉄分が少ないため白〜クリーム色に発色し、釉薬の色をそのまま綺麗に映してくれます。粒子が細かく明るい色味で釉薬の発色をしっかり見せてくれるため、絵付け作品や色釉の器づくりに最適です。


白土には「益子水簸土」「信楽特漉」「京都白土」などがあり、産地によって粒子の細かさや白さが異なります。信楽白土は崩れにくさが特徴的なので初心者に向いており、また豊富に含まれている長石が陶器を様々な表情に変えられるところがあるのが特徴的です。


参考)陶芸用粘土リスト①(益子、信楽、京都、美濃)


白土に石粒が入っている「白荒土」という土もあります。美しい緑色の釉薬が印象的な織部焼には、白土が向いているでしょう。白土は鉄分があまり含まれておらず、焼成しても色味が大きく変化することは少ないです。


白土は赤土と同様に柔らかく成形しやすいため、初心者でも扱いやすい粘土です。湯のみや小皿、初心者作品づくりに適しています。白土の方がいい釉薬を選ぶ際は、透明感や明るさを重視するとうまくいきます。


信楽土の生地特徴と大物づくり

信楽土は粒子が粗くザラっとした質感が魅力ですが少しコツが必要です。薄茶色でザラ感があり、粒子が粗く耐火度が高いのが特徴で、花器・大物・自然風の作品づくりに向いています。高めの温度で焼くことでザラ感・焦げ・ビードロが出やすく、自然味のある表情が魅力です。


信楽土には白系・赤系・黒系・みかげ系など多くのバリエーションがあります。白系では「並漉」「特漉」「古信楽」「白信楽」など、赤系では「並赤土」「赤土2号」「荒目赤土」などがあり、それぞれ粒子の粗さや焼成温度が異なります。


これだけあると選べますね。



「古信楽特選土」はアルミナ系粘土で耐火性があり、穴窯・登窯に特に適しています。ベース土は信楽水ひ白土と同じですが、自然混入した硅石・長石が含まれるのが特徴です。手びねり用として開発されていますが、ろくろにも適しています。


信楽土は存在感のある作品づくりに向いていますが、初心者が最初に選ぶと扱いづらさを感じることがあります。赤土や白土で基本的な成形技術を身につけてから挑戦するのがおすすめです。


陶芸生地の選び方と初心者の注意点

陶芸の生地選びでは「扱いやすさ」「焼き上がりの色」「用途」の3つの基準で選ぶと失敗しません。扱いやすさで選ぶなら赤土・白土が柔らかく成形しやすく、初心者でも扱いやすいです。焼き上がりの色で選ぶなら白土が釉薬の色がきれいに出ます。


用途で選ぶ場合は、赤土が食器向き、信楽粘土が花器・大物向きです。赤土は素朴で温かく、信楽粘土は自然なザラ感と大物向きの強さがあります。3つの粘土を並べて見ると、作りたい作品の方向性が自然と見えてきますね。


初心者が陥りやすい失敗は、高価な土を最初から使ってしまうことです。初心者のうちは正直、土の違いが全くわかりません。要は何を使っても一緒なので、なるべく手に入りやすい安価な土を選ぶといいです。


粘土に空気が入ると焼成時にひび割れや爆発の原因になります。粘土をしっかりとこねて空気を抜くことが重要です。成形時に均一な厚さを意識し、厚みが均等になるようにします。急激に乾燥させると割れの原因になるため、作品を布で覆ったり風通しの良い場所でゆっくりと乾燥させます。


選び方の基準 おすすめの粘土 特徴 向いている作品
扱いやすさで選ぶ 赤土・白土 柔らかく成形しやすい。初心者でも扱いやすい 湯のみ・小皿・初心者作品
焼き上がりの色で選ぶ 白土 釉薬の色がきれいに出る 絵付け作品・明るい器
用途で選ぶ 赤土(食器)/信楽粘土(花器・大物) 赤土は素朴で温かい。信楽はザラ感と耐火度が高い 食器・花器・オブジェ・大物

初心者向けの土としては、信楽白土が崩れにくく扱いやすいため人気があります。まずは1kg程度の少量から試して、自分の作品スタイルに合う土を見つけるのが賢い選び方です。


産地別の陶芸生地の違いと特色

日本全国には有名な陶芸産地があり、それぞれの土に個性があります。信楽(滋賀県)は粗めの粒子とザラ感が特徴で、大物や花器づくりに向いています。益子(栃木県)の土は赤土系が中心で、素朴な風合いの器づくりに適しています。


美濃(岐阜県)には志野土やもぐさ土など独特の土があり、白志野や志野焼といった伝統的な作品づくりに使われます。京都の土は白土・仁清土・朝鮮土など多様な種類があり、茶陶や精緻な器づくりに適しています。


各産地で採れる土が違います。



備前(岡山県)の土は鉄分が多く、焼締めによる独特の景色(焼成時の模様)が出やすいのが特徴です。萩(山口県)の土は柔らかく白っぽい色で、使い込むほどに味が出る「萩の七化け」として知られています。


産地別の土を使い分けることで、作品の表情や質感に大きな変化を付けられます。ただし初心者の段階では、産地にこだわるよりも扱いやすさを優先して選ぶのが成功のコツです。


陶芸.comの陶芸用粘土一覧ページでは、各産地の粘土の詳細な特徴や価格を確認できます。実際に購入する前に、各粘土の焼成温度や適した作品タイプをチェックしておくと失敗が減ります。




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