砥部焼梅山窯マグカップの特徴と選び方

愛媛県砥部町で140年以上の歴史を誇る梅山窯のマグカップは、厚みのある丈夫な作りと手描きの藍色が魅力です。唐草や太陽など多彩な柄があり、日常使いからギフトまで幅広く使えます。あなたにぴったりのマグカップはどれでしょうか?

砥部焼梅山窯マグカップの特徴と選び方

冷凍庫から出してすぐレンジにかけると割れます
参考)砥部焼のお手入れ方法 - 砥部焼TOBEYA(とべや)


この記事のポイント
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140年超の歴史ある窯元

明治15年(1882年)に開窯された砥部焼で最も古い窯元で、手作り・手描きにこだわった伝統技法を守り続けています

丈夫で使いやすいマグカップ

厚みのあるぽってりとした形状で割れにくく、食洗機・電子レンジにも対応した実用的な作りが特徴です

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多彩なデザインと形状

切立、樽、丸ミルクなど複数の形に、唐草や太陽、菊などの手描き文様を組み合わせた豊富なバリエーションから選べます

砥部焼梅山窯の歴史と伝統


梅山窯は明治15年(1882年)に梅野政五郎氏によって開窯された、砥部焼の中で現存する最も歴史のある窯元です。砥部焼自体は18世紀から続く磁器産地ですが、梅山窯は約140年にわたって伝統を受け継いできました。


参考)梅山窯(ばいざんがま)/砥部町公式ホームページ


明治時代には海外での人気が高く、「伊予ボウル」という名で砥部焼の約8割が外国に輸出されていました。第二次世界大戦後、戦争から戻った先代社長の梅野武之助氏が砥部焼の再建を図ります。昭和28年には民藝運動の推進者である柳宗悦氏、陶芸家の浜田庄司氏、富本憲吉氏が砥部町を訪れ、機械化されてしまった他の産地と違い、手作り・手仕事にこだわった技術が残っていることを高く評価しました。


参考)インタビュー|NA-utsuwa-(日本橋アートうつわ)


これが基本です。


この指導を賜りながら、梅山窯独自の技術と技法の原型が完成したのです。現在は約30人のスタッフが伝統的な技法を守りながら、日常に寄り添う器を作り続けています。砥部焼は1976年に国の伝統的工芸品に指定されており、梅山窯はその代表的な窯元として全国に多くのファンを持っています。


参考)日常の器を楽しむ 使いやすく丈夫で割れにくい砥部焼 梅山窯|…


砥部焼梅山窯マグカップの形状とデザイン

梅山窯のマグカップは、用途や好みに合わせて選べる複数の形状バリエーションがあります。切立マグカップは満水約240ccのサイズで、まっすぐな立ち上がりが特徴的です。樽マグカップは満水約500ccと大容量で、たっぷりとコーヒーや紅茶を楽しみたい方に適しています。


参考)切立マグカップ


反りマグカップは満水約300ccで、口元が緩やかに反っているため飲み口の当たりが優しいのが特徴です。丸ミルクカップは満水約240ccで、丸みを帯びたフォルムが手にしっくりと馴染みます。モーニングカップは満水約300ccで、朝食時にちょうど良いサイズです。


参考)カップ


形状が違うだけでOKです。


デザイン面では、呉須(藍色の絵の具)で描かれた手描き文様が魅力です。唐草、太陽、菊、十草、なずな、ざくろ、たんぽぽなど、自然をモチーフにした多彩な柄が用意されています。呉須で描かれた文様は最初茶色ですが、釉薬をかけて1230度の窯で焼成すると鮮やかな藍色に変わります。一気に一筆書きのように描く力強い筆致が、インパクトのある表情を生み出します。


参考)砥部焼 梅山窯


梅山窯の公式カタログには、すべてのマグカップのデザインと形状が掲載されており、お気に入りを見つける参考になります。

砥部焼梅山窯マグカップの実用性と耐久性

砥部焼梅山窯のマグカップは、実用性と耐久性に優れた「用と美」をコンセプトに作られています。ぽってりとした厚みのある形は、単なるデザインではなく丈夫さの象徴です。少し手荒く扱っても割れにくく、日常使いに最適な堅牢性を備えています。


食洗機の使用が可能なため、毎日の洗い物の手間を減らせます。電子レンジでの加熱にも対応しており、冷めたコーヒーや紅茶を温め直すこともできます。ただし金彩が入ったものは電子レンジ使用不可なので注意が必要です。


参考)砥部焼のお取り扱いについて 砥部焼の和食器通販 【砥部工房 …


器自体は熱が伝わりにくいため、温かい飲み物を入れても持ちやすいのが特徴です。逆に飲み物が冷めにくいという特長も合わせ持っています。縁が玉縁になっており、滑りにくく口当たりが良い作りです。


参考)想い・こだわり


これは使えそうです。


砥部焼は磁器に分類され、石を原材料に高温で焼いてつくられるため、陶器と違って吸水性がなくお手入れが簡単です。茶渋などの取れにくい汚れが付いたときも、台所用漂白剤を使ったつけ置き洗いで綺麗になります。


砥部焼マグカップを長持ちさせる使い方

砥部焼は丈夫とはいえ、急激な温度変化には注意が必要です。冷凍庫に入れていたマグカップを取り出してすぐに電子レンジに入れたり、オーブンに入れていたマグカップに取り出してすぐ水をかけたりすると、ヒートショックによってひびや破損のおそれがあります。


参考)陶磁器の耐熱温度はなぜ高い?直火OKのお皿を生み出したプロを…


急激な温度変化が避けられない理由は、低温から高温へと急激に温度が上昇したり、部分的に高温になることで割れてしまうからです。陶磁器の場合、約300℃~900℃くらいまでの温度帯で急激な温度変化が起こると、ヒートショックによる割れが発生しやすくなります。


参考)炉内の棚板・セッターの割れやすい温度帯 – 耐火…


つまり常温保管が基本です。


洗い方については、食器用洗剤で通常通り洗えますが、金属たわしの使用は避けてください。


表面に細かなひびが入ることがあるためです。


釉薬がかかっていない高台部分(底のざらざらしている部分)は汚れやすいので、よく洗うことが大切です。


砥部焼のお取り扱いについてには、具体的なお手入れ方法と注意点が詳しく解説されています。
成型から焼成までの各工程で気を配ることで、砥部焼は完成します。乾燥が不十分だと焼いたときに割れや歪みが起こるため、数日かけて真っ白になるまで均一に乾燥させる必要があります。使用者としても、この製作過程での丁寧さに敬意を払った扱いをすることで、長く愛用できます。


参考)焼き物工程 - 砥部焼 器屋ひより


砥部焼梅山窯マグカップの価格帯と購入方法

梅山窯のマグカップの価格は、形状やデザインによって異なります。切立マグカップは2,090円から2,640円程度、丸ミルクカップは2,310円から2,530円程度、反りマグカップは2,970円程度が一般的な価格帯です。樽マグカップは容量が大きいため、やや高めの設定になっています。


参考)https://www.e-tobeyaki.com/shopbrand/010/005/Y/


これは無料ではありません。


購入方法としては、梅山窯の公式サイトから直接注文できるほか、楽天市場やYahoo!ショッピングなどのオンラインショップでも取り扱われています。砥部焼専門店「砥部工房 からくさ」や「e-tobeyaki.com」などの通販サイトでも、梅山窯のマグカップを豊富に取り揃えています。


参考)砥部焼 梅山窯(マグカップ)|コーヒー用品|コーヒー、ティー…


砥部焼 梅山窯の公式サイトでは、工場見学や資料館見学、登り窯見学も受け付けており、実際に製作現場を見学してから購入を検討することもできます。愛媛県砥部町を訪れた際には、直接窯元に足を運んで実物を手に取って選ぶのもおすすめです。
参考)砥部焼 梅山窯 6寸玉縁鉢 内外唐草|観光・体験|公益財団法…


ギフトとして贈る場合は、和食・洋食・中華など使い方が自由で、丈夫で割れにくい砥部焼の特性が喜ばれます。5代目の岩橋和子氏は「マグカップという名であってもジュースやデザートを入れられる方もいれば、小物入れや植木鉢にする方もいます。皆さんの生活に自由に取り入れてもらいたいです」と語っています。


いいことですね。


陶芸に興味がある方なら、手作り・手描きの良さを大事にした職人の丹精が込められた作品として、梅山窯のマグカップは特別な価値を持ちます。飾り気のない健全な美しさを感じられる器として、日々の暮らしを豊かにしてくれるでしょう。





日本陶彩 千山窯 砥部唐草 4寸深皿