高台器の使い方|正しい持ち方と置き方のマナー

高台のある器は、普段の食事で使う機会が多いですが、実は間違った使い方をしている人が大半です。持ち方や置き方を間違えると、器を傷つけたり、マナー違反になったりすることも。あなたの使い方は本当に正しいでしょうか?

高台器の使い方

高台に指を入れて持つのはマナー違反です。


この記事の要点
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高台の正しい持ち方

高台に指を入れず、器の側面を両手で支えるのが基本。片手で持つ場合は底を手のひら全体で支える

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置き方のポイント

高台を傷つけないよう、ゆっくり垂直に置く。斜めに置くと高台の縁が欠けやすい

器を長持ちさせるコツ

食卓マットや布巾を敷いて使うと、高台の摩耗や傷を防げる。洗う際も高台の汚れ落としが重要

高台器の正しい持ち方の基本


高台のある器を持つとき、高台部分に指を入れて持つ人が多く見られます。しかし、これは器を傷める原因になるだけでなく、日本の食事マナーとしても好ましくありません。


正しい持ち方は、器の側面を両手で包み込むように支えることです。片手で持つ場合は、器の底全体を手のひらで受け止め、もう片方の手を軽く添えます。


高台には指を入れません。


高台に指を入れると、器の重心が不安定になり落としやすくなります。特に陶器は重量があるため、指だけで支えると手首に負担がかかり、長時間持つのが辛くなります。器の側面を持つと、重さが手のひら全体に分散されるため安定します。


また、高台の内側は釉薬がかかっていない「土見せ」の状態になっている器も多く、指の油分や汚れが付着しやすい部分です。使用後の洗浄が不十分だと、カビや変色の原因になります。


つまり器の側面を持つのが基本です。


茶碗や湯呑みなど、日常的に使う器の多くは高台付きです。正しい持ち方を身につければ、器を大切に長く使えるだけでなく、食事の場でのマナーも自然と身につきます。


高台器を置くときの注意点

器を置くときの動作も、高台を傷めない重要なポイントです。多くの人が無意識に行っている「斜めに置く」動作は、高台の縁を欠けさせる最大の原因になっています。


正しい置き方は、器を垂直に保ったまま、ゆっくりと真下に下ろすことです。テーブルに接地する直前で一瞬動きを止め、そっと置きます。高台の縁全体が同時にテーブルに触れるようにします。


斜めに置くと、高台の一部分だけに力が集中します。陶器の高台は薄く作られているため、局所的な力に弱い構造です。1回では問題なくても、繰り返すうちに微細なヒビが入り、やがて欠けにつながります。


特に注意が必要なのは、洗い物をした後です。手が濡れていると器が滑りやすく、置くときに予想以上の力がかかります。食器用の布巾で水気を拭き取ってから、両手でしっかり持って置くようにしましょう。


垂直に置くだけで長持ちします。


食卓にランチョンマットや布巾を敷いておくと、万が一雑に置いてしまっても衝撃が和らぎます。特に高価な作家ものの器や、思い入れのある器を使うときは、テーブル側にもクッション材を用意しておくと安心です。


高台の形状別の使い分け

高台には様々な形状があり、それぞれ用途や持ち方に違いがあります。形状を理解することで、より適切な使い方ができます。


輪高台(わこうだい)
最も一般的な形状で、円形のリング状になっています。


茶碗や小鉢によく見られます。


安定性が高く、普段使いに適しています。持つときは器の側面を両手で支え、置くときは高台全体が均等に接地するよう注意します。


碁笥底(ごけぞこ)
高台が低く、底がほぼ平らに近い形状です。碁石を入れる容器(碁笥)に似ていることから名付けられました。平皿や大皿に多く、重心が低いため安定感があります。両手で縁を持つか、底を手のひらで支えて持ちます。


削り高台
高台の側面に削り跡が残る装飾的な形状です。


作家ものの器によく見られます。


削りによって高台が薄くなっているため、特に丁寧に扱う必要があります。必ず両手で器の側面を持ち、高台には触れません。


それぞれ特徴があります。


蛇の目高台(じゃのめこうだい)
高台の縁が二重のリング状になっている形状です。


高級な器や茶道具に使われます。


構造が複雑なため、洗うときは柔らかいスポンジを使い、高台の溝に汚れが残らないよう丁寧に洗います。


形状によって強度や安定性が異なるため、使う器の高台をよく観察することが大切です。特に新しく購入した器は、最初に高台の形状と厚みを確認しておきましょう。


高台器の手入れと保管方法

高台は器の中で最も汚れが溜まりやすく、傷みやすい部分です。適切な手入れをしないと、せっかくの器が台無しになってしまいます。


洗うときは、高台の内側と外側の両方をしっかり洗います。特に高台の内側(土見せ部分)は、食事中に手の油分や食べ物の汁が付着しやすい箇所です。柔らかいスポンジに中性洗剤を含ませ、円を描くように優しく洗います。


高台の縁は欠けやすいため、硬いスポンジや金属たわしは使いません。頑固な汚れには、重曹を溶かしたぬるま湯に10〜15分つけ置きすると落ちやすくなります。ただし、金彩や銀彩が施された器は変色の恐れがあるため、つけ置きは避けます。


洗った後は、布巾で水気を拭き取り、高台を上にして乾燥させます。高台を下にすると、水分が溜まってカビの原因になります。完全に乾くまで、風通しの良い場所に置いておきます。


高台を上にして乾かします。


保管する際は、器を重ねすぎないことが重要です。高台のある器を重ねると、上の器の高台が下の器の内側に当たり、両方の器に傷がつきます。重ねる場合は、間にキッチンペーパーや薄い布を挟みます。


食器棚に収納するときは、奥行きのある棚を選びます。高台が棚の縁からはみ出していると、取り出すときに引っかけて欠けさせる危険があります。器の全体が棚の中に収まるよう配置しましょう。


高台器の選び方と陶芸での実践

自分で器を選ぶとき、または陶芸で器を作るとき、高台の形状や高さは使い勝手を大きく左右します。用途に合った高台を選ぶことで、日常使いがより快適になります。


高台の高さによる違い
高台が高い器(5mm以上)は、見た目に品格があり、汁物や茶碗に適しています。持ち上げたときに指が熱くならず、持ちやすいメリットがあります。一方、高台が低い器(3mm以下)は安定感があり、煮物や和え物など、箸で食べる料理に向いています。


高台の直径
高台の直径は器全体の直径の3分の1程度が理想的です。これより小さいと不安定になり、大きすぎると重心が高くなって倒れやすくなります。実際に器を持ってみて、バランスの良さを確認します。


陶芸で器を作る場合、高台削りは最も難しい工程の一つです。削りすぎると器が不安定になり、削りが足りないと重くて使いにくい器になります。初心者は、まず既存の器の高台を観察し、高さや厚みを測ってから作業に入ると失敗が減ります。


バランスが使いやすさの鍵です。


高台削りに使う道具は、カンナや削りヘラが一般的です。器を逆さまにして轆轤ろくろ)に固定し、回転させながら少しずつ削ります。土の硬さは「革の硬さ」程度(指で押すと跡が残る程度)が適しています。


陶芸教室では、高台削りの練習用に安価な粘土を使って何度も練習することをおすすめします。1回の体験で完璧な高台を作るのは難しいため、数をこなすことが上達の近道です。削り跡の美しさも器の個性になるため、自分なりの削り方を見つけてください。




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