白泥急須の選び方と手入れ方法、常滑焼の魅力を知る

白泥急須は茶葉の旨味を引き出す陶器として人気ですが、選び方や手入れを間違えると本来の風味が損なわれてしまいます。常滑焼をはじめとした白泥急須の特徴や、長く使い続けるためのポイントを知りたくありませんか?

白泥急須の選び方と手入れ

白泥急須は洗剤で洗うとお茶の風味が落ちます。


この記事で分かる3つのポイント
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白泥急須の特徴と選び方

常滑焼や萬古焼など産地による違いと、茶葉に合わせた選び方が理解できます

正しい手入れ方法

洗剤を使わない理由と、長持ちさせるための日常的なメンテナンス方法を紹介します

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白泥急須の使い分け術

茶葉の種類や使用シーンに応じた急須の使い分けで、お茶の味わいが変わります

白泥急須の特徴と常滑焼の魅力


白泥急須とは、白色の粘土を使って作られた陶器の急須のことです。表面が白く滑らかで、お茶の色が美しく映える特徴があります。


常滑焼の白泥急須は、愛知県常滑市で作られる伝統工芸品として知られています。常滑の土は鉄分を多く含み、焼成時に酸化鉄が茶葉のタンニンと反応してまろやかな味わいを生み出します。この化学反応により、渋みが抑えられた優しい味わいのお茶が楽しめるんですね。


白泥急須の中でも、常滑焼は江戸時代から続く伝統技法で作られています。職人が一つひとつ手作業でろくろを回し、成形から焼成まで丁寧に仕上げます。そのため、同じ形でも微妙に風合いが異なり、使うほどに愛着が湧く道具となります。


価格帯は幅広く、3,000円程度から数万円まで様々です。手頃な価格帯でも十分に機能的で美しい急須が手に入ります。初めて購入する方は、5,000円から1万円程度の価格帯から選ぶと、品質と価格のバランスが取れた製品が見つかりやすいでしょう。


白泥の質感は触り心地が良く、使い込むほどに手に馴染みます。


白泥急須の選び方のポイント

白泥急須を選ぶ際は、まず容量を確認しましょう。一人用なら150ml程度、二人用なら300ml前後が使いやすいサイズです。普段飲む人数に合わせて選ぶことで、お茶の温度管理がしやすくなります。


注ぎ口の形状も重要なチェックポイントです。茶こし部分が急須の内側に組み込まれているタイプは、細かい茶葉もしっかり濾せます。特に煎茶や玉露など繊細な茶葉を使う場合は、目の細かい茶こしが付いた急須を選ぶと茶殻が混じりません。


持ち手の形と位置も実際に確認したい部分です。横手タイプは安定して注ぎやすく、後手タイプは大容量でも持ちやすい特徴があります。店頭で購入する際は、実際に手に取って注ぐ動作を確認すると失敗が少なくなります。


産地による違いも選択基準の一つです。常滑焼は鉄分が多く渋みを抑える効果があり、三重県の萬古焼は耐熱性に優れています。飲む茶葉の種類に合わせて産地を選ぶと、より美味しいお茶が淹れられますね。


表面の仕上げ方にも注目しましょう。ツルツルに磨かれた急須は洗いやすく、少し粗めの質感がある急須は茶渋が付きにくい特性があります。どちらも一長一短なので、手入れのしやすさと好みで選んでください。


常滑焼急須協同組合
常滑焼の歴史や製造工程について詳しく解説されており、急須選びの参考になります。


白泥急須の正しい手入れ方法

白泥急須の手入れで最も重要なのは、洗剤を使わないことです。陶器は多孔質で小さな穴が無数に開いており、洗剤の成分が染み込んでしまいます。次にお茶を淹れたときに洗剤の匂いや味がお茶に移り、風味が台無しになってしまうんです。


使用後は、お湯で内側をすすぐだけで十分です。茶殻を取り除いたら、40度程度のぬるま湯で2〜3回すすぎます。熱湯は急激な温度変化で割れる原因になるため避けてください。


茶こし部分は特に丁寧に洗います。細かい茶葉が詰まりやすいので、流水で裏側から水を当てて茶葉を押し出すように洗います。竹串や爪楊枝で目詰まりを取り除く方法もありますが、力を入れすぎると茶こしを傷めるので注意が必要です。


洗った後の乾燥も重要なポイントです。蓋を開けて風通しの良い場所に置き、完全に乾燥させます。


湿ったまま収納するとカビの原因になります。


理想的な乾燥時間は、季節にもよりますが半日から1日程度です。


定期的なメンテナンスとして、月に1回程度は熱湯消毒をすると良いでしょう。急須に熱湯を注いで5分ほど放置し、お湯を捨ててから自然乾燥させます。これにより蓄積した茶渋や匂いがリセットされます。


茶渋が気になる場合の対処法もあります。重曹を小さじ1杯程度入れてぬるま湯を注ぎ、一晩置いてから洗い流すと茶渋が落ちやすくなります。ただし、頻繁に行うと急須の表面を傷める可能性があるため、年に2〜3回程度に留めるのが原則です。


白泥急須で美味しいお茶を淹れるコツ

白泥急須でお茶を淹れる前に、急須を温めておくことが大切です。お湯を注いで急須全体を温め、そのお湯を捨ててから茶葉を入れます。この一手間で、お茶の温度が下がりにくくなり、茶葉が開きやすくなります。


茶葉の量は、煎茶なら一人分で約3g(ティースプーン1杯程度)が目安です。茶葉が多すぎると渋みが強くなり、少なすぎると味が薄くなります。最初は測りながら淹れて、好みの濃さを見つけると良いでしょう。


お湯の温度は茶葉の種類によって変えます。煎茶は70〜80度、玉露なら50〜60度が適温です。沸騰したお湯を湯冷ましに移して温度を下げるか、時間を置いて冷ます方法があります。温度計がない場合は、沸騰後に蓋を開けて約5分待つと80度前後になります。


抽出時間も味を左右する重要な要素です。煎茶は約1分、玉露は2〜3分が基本の目安となります。時間が長すぎると渋みが強くなり、短すぎると旨味が十分に出ません。タイマーを使って正確に測ると、毎回安定した味が楽しめますね。


注ぐときは最後の一滴まで絞り切ることがポイントです。急須を傾けて回すようにして、残ったお茶を全て注ぎ切ります。急須にお茶が残っていると、次に淹れるときの味に影響が出てしまいます。また、二煎目以降は茶葉が開いているため、抽出時間を短くすると美味しく淹れられます。


白泥急須の使い分けと複数持ちの提案

お茶の種類によって急須を使い分けると、それぞれの茶葉の特性を最大限に引き出せます。白泥急須は煎茶や玉露に適していますが、他の茶葉には別の急須が向いている場合があります。


煎茶専用と玉露専用で急須を分ける方法があります。煎茶は比較的高温で淹れるため、玉露用の急須と分けることで、低温抽出に適した環境を保てます。玉露は特に繊細な味わいを楽しむお茶なので、専用の急須を用意すると香りの移りを防げます。


ほうじ茶や番茶を飲む場合は、白泥急須とは別の急須を使うことをおすすめします。これらのお茶は高温で淹れるため、急須に香りが強く残りやすい特徴があります。翌日に煎茶を淹れたときにほうじ茶の香りが混じると、本来の味が楽しめません。


紅茶やハーブティーには陶器以外の急須が適しています。これらの飲み物は香りが強く、陶器に染み込みやすいためです。ガラス製やステンレス製の急須なら、洗剤で洗えるため香りの管理がしやすくなります。


急須を複数持つ場合の収納方法も考えておきましょう。棚に並べて保管する際は、それぞれにラベルを貼って使用する茶葉を明記しておくと便利です。または、使用頻度の高い急須だけを取り出しやすい場所に置き、その他は箱に入れて保管する方法もあります。


季節によって使う急須を変える楽しみ方もあります。夏は冷茶に適した容量の大きい急須、冬は少量ずつ温かいお茶を楽しめる小さめの急須を使うと、季節感が味わえますね。


白泥急須を長持ちさせる保管方法

白泥急須の保管で最も気をつけたいのは、完全に乾燥させてから収納することです。少しでも水分が残っていると、カビや臭いの原因になります。使用後は風通しの良い場所で半日以上乾かしてから棚にしまいます。


急須と蓋は別々に保管するのが理想的です。蓋を閉じたまま保管すると内部に湿気がこもり、カビが生えやすくなります。蓋は急須の横に置くか、少しずらして置くことで空気の流れを確保できます。


保管場所の選び方も重要です。


直射日光が当たる場所は避けましょう。


紫外線によって表面の色が変色したり、急激な温度変化で割れる可能性があります。棚の中や食器棚の奥など、光が直接当たらない場所が適しています。


他の食器と重ねて保管するのは避けてください。特に注ぎ口や持ち手は衝撃に弱く、欠けやすい部分です。急須専用のスペースを確保するか、布で包んで保管すると安全です。陶器同士がぶつかる音がしない配置を心がけましょう。


長期間使わない場合は、新聞紙や柔らかい布で包んで箱に入れます。湿気対策として、シリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れておくと効果的です。ただし、乾燥剤は定期的に交換する必要があるため、3ヶ月に1回程度はチェックします。


地震対策も考慮に入れましょう。棚の奥に配置したり、滑り止めシートを敷いたりすることで、転倒や落下のリスクを減らせます。特に高価な急須や思い入れのある急須は、低い位置に保管すると安心です。


定期的に取り出して状態を確認することも大切です。月に1回程度は急須を手に取り、ひび割れや欠けがないかチェックします。早期に異常を発見できれば、修理や買い替えのタイミングを逃しません。


白泥急須は正しく保管すれば何十年も使い続けられる道具です。丁寧に扱うことで、使うほどに味わい深くなり、お茶の時間がより豊かになります。日々の小さな配慮が、長く愛用できる秘訣ということですね。




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