ニトリのリムプレートは、陶器ではなく磁器なのに手触りがマットで約78gしかない。
「リムプレート」という言葉を初めて聞いた人でも、実物を見ればすぐにわかります。リム(rim)とは英語で「縁・ふち」を意味し、お皿の外周にある一段立ち上がった帯状の縁の部分のことです。平皿の外周がぐるりと1段高くなっている——それがリムプレートの定義です。
この縁があることで、盛り付けたとき自然と余白が生まれます。料理が皿の中央に収まり、まるでレストランで出てくるような美しい盛り付けが誰でも簡単に実現できます。盛り付けが苦手な人でも、リムプレートに料理をのせるだけでバランスよく見える、というのは食器好きの間で広く知られた話です。
機能面でも優れています。リムがあることで、お皿を持ち上げるとき自然に指をかける場所が生まれるため、料理に手が触れにくくなります。衛生面を重視するレストランやカフェでリム皿が多用されているのはこのためです。また汁気のあるおかずが縁からこぼれにくく、ナイフやフォークを皿の端に置いてもずり落ちにくいという使い勝手の良さもあります。つまりデザインと機能を両立した器がリムプレートです。
ニトリではこの「リムプレート」を、超軽量磁器シリーズ「カル:エクレ(karu:ecle)」のラインナップとして展開しています。通常の磁器の食器よりも約25%軽く仕上げられており、持ったときに「あ、軽い!」と誰もが驚くほどの軽さが特徴です。価格も12cmが約349円、18cmが約499円、23cmが約799円と、1枚ワンコイン前後から揃えられるコスパの高さが人気を集めています。
サイズによって用途の目安が異なります。
| サイズ | 通称 | 主な用途 | 重量(公式) | 価格目安 |
|---|---|---|---|---|
| 12cm | パンプレート相当 | 前菜・デザート・取り皿・お菓子 | 約78〜90g | 約349円 |
| 18cm | ケーキプレート相当 | 副菜・サラダ・トースト・スイーツ | 約196〜220g | 約499円 |
| 23cm | ディナープレート相当 | パスタ・メインディッシュ・ワンプレート | 約330〜400g | 約699〜799円 |
リムプレートのサイズ感が一度頭に入ると、家の食器棚の整理も進みます。陶器好きの観点からも、リムという構造がどれだけ食卓に効果的かを知っておくことが大切です。
▶ お皿の「リム」とは?リム皿の魅力とTEIBAN WAREおすすめの器(名山)
リムプレートの構造・機能・使いやすさについて図解も含めて詳しく解説されています。リムのある皿とない皿の比較が参考になります。
陶器に興味がある人なら、「なぜこんなに軽くなるのか」という疑問を持つはずです。一般的な陶器は土を原料とし、比較的重く厚みがあります。一方、ニトリの「カル:エクレ」は磁器(じき)です。磁器は石を主原料とし、高温で焼き締めることで緻密で硬く、薄く成形できる特徴があります。磁器が磁器である点が重要です。
カル:エクレの軽さの秘密は、岐阜県の美濃焼の産地で培われた伝統技術にあります。複数種類の土をブレンドしたオリジナルの原料を使い、薄さと軽さを追求しながらも日常使いに耐えうる強度を確保しています。ニトリ公式サイトには「奇跡の土、知識と技術が織りなす超軽量磁器食器」「豊かな自然が陶土を育む美濃地方で生まれた」と記載されており、産地への誇りが感じられます。
実際の軽さを比較した検証データがあります。BuzzFeedの計測では、同じ12cmサイズの一般的なお皿が130gであるのに対し、カル:エクレのリムプレートは78gで、約6割の重さしかありませんでした。片付けのプロによる検証では、同サイズ比較で元の皿が580gのところカル:エクレが327gと、約56%の重さという結果も出ています。軽さは数字が証明しています。
実際に3枚まとめて食洗機に入れても、棚から出し入れしても、手首への負担が明らかに違うと多くのユーザーが口にしています。食器洗いを毎日繰り返す日常の中で、1枚の皿の重さが100gでも軽くなれば、1年換算で何千回もの洗い物の負荷が下がる計算になります。これは使い続けてはじめてわかるメリットです。
表面はつるつるではなくしっとりとしたマットな質感で、一見すると高級陶器のような手触りです。触ってみると「え、磁器なの?」と驚く人も多く、陶器好きな人でも見た目の質感に満足できる点が評価されています。また、食洗機・電子レンジ対応(直火・オーブンは使用不可)で、毎日の使用に向いています。
▶ ニトリの軽い食器「カル:エクレ」で毎日のキッチン作業をラクに(片づけ収納ドットコム)
ライフオーガナイザーによる実際の重量比較検証レポートです。高齢の母親への贈り物として活用したエピソードも参考になります。
カル:エクレのリムプレートは、現在ホワイト・ダークグレー・モカ・イエローの4色展開(※さらに超軽量版ではアイボリー・グレーなど色追加あり)です。くすみがかったトーンで揃えられており、流行のくすみカラー好きな人にもフィットするラインナップになっています。
各色の特徴を整理します。
色を揃えて同じ色でまとめるのも良いですし、あえて2色組み合わせてもコーディネートが決まりやすい配色です。購入を検討するなら、色の個体差が出やすいため、店頭で実際に手に取って確認するのがおすすめです。複数枚購入する場合、同じロットで揃えないと微妙な色味が異なることがあります。
収納の面では、カル:エクレのリムプレートは平らなフォルムのためスタッキング(積み重ね)がしやすい設計です。3枚重ねてもほとんど高さが増えず、食器棚のスペースを圧迫しません。これ、意外と毎日使う上で大事なポイントです。使いやすくて収納しやすい食器は、結果的に一番多く使われます。食器の出し入れのストレスが少ないほど、キッチン作業全体が快適になります。
陶器好きな視点で見たとき、カル:エクレのマットな質感は、作家ものの器に通じる温かみがあります。大量生産品でありながら手に取ったときの質感が安っぽくないため、こだわり派の人にも「普段使いの一軍」として選ばれています。
リムプレートの最大の魅力は、何をのせても自然と「余白の美」が生まれることです。料理はお皿の中央に集め、リム部分を空けて盛り付けるだけで、レストランのような整った印象になります。これが基本です。
実際にどんな料理に向くかというと、活用の幅が非常に広いです。
盛り付けに慣れてくると、同じリムプレートでも色のコントラストを意識した使い方ができるようになります。たとえばダークグレーには明るい色の食材(卵料理・野菜・フルーツ)を合わせると鮮やかに映えます。ホワイトには色の濃い料理(煮物・カレー・青菜)を合わせると落ち着いた美しさが出ます。
ワンプレートごはんの際は、23cmのリムプレートにご飯・おかず・サラダをすべて乗せてしまうのも便利な使い方です。リムが仕切り代わりになるため、思ったよりも汁が混ざりにくく、洗い物も1枚で済みます。これは使えそうです。
陶器の食器に慣れ親しんだ人にとって、ニトリのリムプレートはいわば「磁器版・作家皿のデイリー版」として機能します。来客時には少し気合を入れた本命の器を使い、普段の日常使いはカル:エクレに任せる——そんな食器の役割分担をしている人も多くいます。
▶ リムプレートの魅力とは?(食器と陶器のネット通販プチエコ)
リムプレートのサイズごとの用途と使い分けについて詳しく解説されています。パンプレート・ケーキプレート・ディナープレートの使い分けの基準が参考になります。
カル:エクレのリムプレートには多くのメリットがある一方、購入前に知っておくべき注意点もあります。知っておかないと損するポイントです。
最も多く聞かれるのが、「軽量化のぶん、若干もろさがある」という声です。あるユーザーは1年未満の使用で3枚(小鉢2つ・長皿1つ)が割れたと報告しています。大きくぶつけたわけでなく、ちょっとした衝撃でヒビが入ったり、ある日気づいたら割れていたという事例もあります。同じシリーズ内でも形状による耐久性の差があるようで、深めの小鉢や長皿は比較的割れやすいという声がある一方、丸皿やオーバル皿は比較的丈夫という意見もあります。
これは「軽さ」と「丈夫さ」のトレードオフです。薄く軽くするためには素材の密度をある程度調整せざるを得ず、その結果として耐衝撃性が通常の磁器より下がる場合があります。特に落としたり強くぶつけたりする頻度が高い家庭では、注意が必要です。
次に、色の個体差の問題があります。同じホワイトでも、個体によって微妙に色味が異なる場合があります。複数枚揃えたいときは、できるだけ店頭で実物を確認してから購入するのがベストです。オンラインでの購入は便利ですが、色味のそろいを重視するなら実店舗がおすすめです。
また、直火とオーブンは使用不可です。電子レンジと食洗機はOKですが、グラタン皿のようなオーブン料理には使えません。これだけ覚えておけばOKです。
耐久性が気になる場合、同じニトリのカル:エクレシリーズの中で「さらに超軽量」と名のつく改良版も出ています(サイズ幅12.4×12.4cmで重量約90gなど)。また、ニトリの美濃焼シリーズ(重さはやや重いが丈夫)との使い分けも選択肢に入ります。食器好きとしてコレクションの一部として保管する用途よりも、日常的に毎日ガシガシ使う場合は、取り扱いに注意することで長く使えます。
最後に、ネットで購入すると到着時に割れていたというケースも数件報告されています。ネット購入の際は、梱包状態の確認と、万が一の場合に返品・交換ができる購入先を選ぶことをおすすめします。一読して納得できる情報を持っておくと、購入後の後悔を防ぐことができます。
▶ ニトリのカル:エクレは割れやすい?1年弱使った正直レビュー(ameblo)
1年近く使用したユーザーによるリアルな耐久性レポートです。割れた事例や色の個体差など、購入前に知っておきたいデメリットが正直に記されています。