110円のアイストングをそのまま使うと、陶器の器に傷がついて修復に数千円かかることがあります。
アイストングとは、氷をつかむ専用のトングのことです。アイスペール(氷入れ)やグラスに氷を移す際に使い、直接手で触れずに衛生的に氷を扱うための道具です。飲食店では当然のように使われていますが、自宅でも家飲みやホームパーティの場面でそろえておくと、テーブルコーディネートが一気に格上がりします。
100均では、ダイソー・セリア・キャンドゥの3店舗でアイストングが取り扱われています。代表的なのはダイソーの「アイストング(ホワイトシリーズ)」で、税込110円。サイズは幅6cm×全長16cm×厚さ1.7cmとコンパクトで、家庭のアイスペールにちょうど収まる設計になっています。全長16cmはだいたいハガキの長辺(約14.8cm)をわずかに超えるくらいの長さ感です。持ち手はポリプロピレン、先端の金属部分はステンレス鋼という2素材の組み合わせになっています。
ステンレス製が使われているのは衛生面での理由も大きいです。ステンレス(304ステンレス鋼)は木製や樹脂製のトングと比較して細菌の繁殖が起きにくい素材として知られており、氷を直接扱うアイストングとの相性は良好です。先端のギザギザ形状が滑りやすい氷をしっかりつかんでくれるので、初めてアイストングを使う方でも扱いやすい構造です。
つまり、100均のアイストングは実用性と衛生面を兼ね備えた商品です。
ダイソー・セリア・キャンドゥのアイストングは、それぞれ特徴が異なります。まず選ぶ前に、3店舗の違いを理解しておくと後悔のない買い物ができます。
ダイソーは品揃えの豊富さで群を抜いています。アイストング専用品として「アイストング(ホワイトシリーズ)」が110円で販売されているほか、ミニトングやシリコーントングなど、用途別に複数展開されています。価格帯は110円〜330円と幅広く、素材もステンレス・ナイロン・シリコーンとバリエーションがあります。アイストングに関しては、ホワイトカラーのハンドルがすっきりとした清潔感を演出し、陶器のアイスペールと合わせても違和感がありません。
セリアでもアイストングは取り扱いがあります。セリアの強みはデザイン性の高さで、キッチン用品コーナーに置かれるトング類はナチュラルカラーが中心。ホームパーティや来客時のテーブルセッティングで映えるアイテムが多いのが特徴です。また、セリアには湯切り・フォーク・スプーンなど6つの機能を1本にまとめたマルチトングもあり、卓上での汎用性を求める場合はセリアが選択肢になります。
キャンドゥはシンプルなステンレス製トングが110円で手に入り、コスパ重視派に向いています。全長約18cmとダイソーのアイストングより少し長めで、グラスの深さによって使い分けができます。
| 店舗 | 価格帯 | 素材 | デザイン性 | アイストング専用品 |
|---|---|---|---|---|
| ダイソー | 110〜330円 | ステンレス・シリコン・ナイロン | ★★★★☆ | あり(ホワイトシリーズ) |
| セリア | 110〜330円 | ステンレス・ナイロン | ★★★★★ | あり |
| キャンドゥ | 110〜220円 | ステンレス中心 | ★★★☆☆ | ステンレストング転用 |
3つの中でアイストング専用品として最もわかりやすいのは、ダイソーのホワイトシリーズです。
参考:ダイソー公式ネットストアでアイストング(ホワイトシリーズ)の詳細スペックを確認できます。
ダイソー公式ネットストア|アイストング(ホワイトシリーズ)商品ページ
アイストングを選ぶ際に、意外と見落とされがちなのが「素材の組み合わせ」です。先端とハンドルで素材が異なる場合が多く、どちらの素材を優先するかで選び方が変わります。
ステンレス製の先端を持つアイストングは、氷を長時間扱っても素材が劣化しにくく、錆びにくい特性があります。衛生的で清潔に保ちやすいため、家庭でのデイリー使いに最適です。ダイソーのホワイトシリーズはまさにこのタイプで、先端がステンレス鋼、ハンドルが軽量のポリプロピレン製。全体重量が軽く、女性でも長時間使っても疲れません。
一方、先端にシリコン素材を使ったトングは、柔らかく食材をしっかりつかめるのが特徴です。ただし、アイス専用のトングとしては先端が少し大きすぎる場合があり、氷専用のアイスペール内で使うにはシリコントングよりもステンレス製の細身タイプが向いています。これが条件です。
用途別の目安を整理すると、次のようになります。
陶器の器と合わせる場合は、金属部分が器の表面に当たりやすいことを忘れないでください。アイスペールが陶器製の場合、ステンレス先端をそのまま強く当てると器の内側に擦り傷が入ることがあります。アイスペールとセットで販売されている陶器製品(美濃焼のアイスペールなど)は、トングとの組み合わせを想定して内壁が設計されているものもあるため、陶器好きの方にはそうした専用品との比較もおすすめします。
参考:陶器やステンレストングの衛生面について、素材特性の比較が参考になります。
マイベスト|ステンレス製トングのおすすめ人気ランキング(素材・衛生面の解説あり)
陶器に興味のある人ほど、アイストングを「ただ氷をつかむ道具」として見ている傾向があります。しかし、アイストングはテーブルコーディネートの「脇役」として、非常に大きな役割を担います。これは使えそうです。
たとえば、和食器の陶器製アイスペールと100均のホワイトシリーズのアイストングを合わせると、清潔感と和の雰囲気が絶妙にマッチします。器の釉薬の色合いに合わせてハンドルの色を選ぶという発想は、陶器好きならではの視点です。ダイソーのアイストングはホワイトカラーが基本ですが、このシンプルさが「主役をジャマしない名脇役」として機能します。
さらに、100均のアイストングはアイス以外の用途でも活躍します。卓上でのチーズの取り分け、砂糖の角砂糖つかみ、細かい食材のトッピングなど、陶器の小鉢に合わせたミニサイズの取り分けシーンで非常に便利です。全長16cmという絶妙なサイズは、文庫本の幅(約10.5cm)よりひとまわり大きいくらいの手のひらサイズで、テーブルの上に置いてもじゃまになりません。
また、陶器好きがよくやる「冷やした器でドリンクを提供する」演出にも、アイストングは欠かせないアイテムです。冷やした陶器のグラスに氷を移す際、手で直接つかむと器の表面に指紋がつき、せっかくの器の美しさが損なわれます。110円のアイストング1本を添えるだけで、プロのバーテンダーのような所作が生まれます。
100均のアイストングを「コーディネートの一部として選ぶ」という視点はなかなか広まっていません。主役の陶器を引き立てる小道具として、アイストングのデザインにも気を配ると、テーブルの完成度がワンランク上がります。
アイストングはシンプルな構造ゆえに、お手入れを怠るとステンレス部分に水垢や錆びが発生することがあります。正しいケアを知っておけば、110円の商品でも長期間清潔に使い続けられます。
基本的な洗い方は、使用後すぐに食器用洗剤とやわらかいスポンジで洗い流すことです。ステンレス素材は基本的に丈夫ですが、塩素系漂白剤を長時間つけ置きすると、表面に細かい錆びが発生することがあります。100均のアイストングはメーカー品と比べてステンレスの厚みが薄い場合があるため、つけ置き洗いはできれば避けた方が安全です。
洗った後は必ず乾燥させましょう。水気が残ったまま収納すると、ハンドルのポリプロピレン部分とステンレス部分の接合点に水が溜まりやすく、そこからカビや臭いが発生するケースがあります。乾燥を徹底することが原則です。
ステンレス部分に水垢が白くついた場合は、クエン酸水(水200mlに対しクエン酸小さじ1杯)をスプレーして5分ほど置いてから洗い流すと、白い曇りがきれいに取れます。この方法は陶器の器の水垢取りにも応用できるので、陶器好きには覚えておいて損はない知識です。
ダイソーのアイストング(ホワイトシリーズ)のハンドル部分は樹脂製のため、食洗機の高温にさらされると変形するリスクがあります。食洗機の使用は基本的に手洗い推奨と考えておくと安心です。また、長期間使っていると先端のギザギザが摩耗して氷がつかみにくくなることがありますが、これは消耗のサイン。110円で買い替えができるため、定期的な交換が衛生的にも正しい判断です。
正しいお手入れを続ければ、半年以上清潔に使い続けられます。
アイストング単体の使いやすさも大切ですが、アイスペールとのサイズ感の相性を事前に確認することが重要です。アイストングとアイスペールのサイズが合わないと、トングがペールの縁に引っかかってうまく使えないという事態が起こります。
ダイソーには税込330円のプラスチックアイスペール(容量1.2L)が販売されており、同じくダイソーの「アイストング(ホワイトシリーズ)」(全長16cm)と組み合わせると、サイズ感が非常にマッチします。1.2Lの容量はおよそ缶コーラ2本分の量に相当するため、家庭での晩酌やホームパーティで氷をたっぷり使いたいシーンに対応できます。アイスペールとアイストングを同時にダイソーで揃えると、合計440円で統一感のあるアイスセットが完成します。意外ですね。
陶器製のアイスペールを使っている場合は、器の口径と深さを確認することが先決です。深さが15cm以上あるアイスペールでは、全長16cmのアイストングでは底の氷に届かない可能性があります。その場合は、同じ100均の中でも全長18〜25cmのステンレスキッチントングを代用する方法があります。
また、アイスペールに蓋がある場合は、蓋にアイストングが引っかからないかも確認が必要です。ダイソーのプラスチックアイスペールには持ち手が付いているタイプが多く、その形状によってはアイストングが一緒に収まらないこともあります。購入前に、アイスペールの形状とアイストングのサイズを照らし合わせるひと手間が、失敗を防ぐポイントです。
アイスペールのおすすめについては、保温性や素材ごとのメリット・デメリットも含めて解説されている記事が参考になります。
All About|アイスペールのおすすめ人気ランキング(陶器・ステンレス・ガラス素材比較あり)