丹波立杭焼の食器でスフレパンケーキを楽しめるカフェは、三田市内に1軒しかありません。
兵庫県三田市三田町6-1に店を構える「丹波立杭 YAMATO cafe 三田店」(ヤマトカフェ)は、三田を象徴する伝統陶器「丹波立杭焼」の器でスフレパンケーキを提供するカフェです。店名にもある「丹波立杭」という言葉が示す通り、ただのパンケーキ店ではなく、器と料理が一体となった体験ができる空間づくりに力を入れています。
料理だけでなく、壁には丹波立杭焼の器が飾られており、食事中にも陶芸の美を楽しめる設計になっています。これは食べログに残る口コミにも「壁に丹波立杭焼が飾られていて、まるでギャラリーにいるようだった」という声があるほどです。つまり食事と鑑賞が同時に叶うカフェということですね。
もともとは三田市西相野578-28に店を構えていましたが、2023年3月にアクセスのよい三田町へ移転リニューアルしました。移転前から地域で人気を集めていたため、移転後は食べログへの口コミ件数も増え、保存件数は1,300件超(2025年時点)に達しています。これは三田市内のカフェとしては目立つ数字です。
営業時間は11:00〜17:00(L.O.16:15)、定休日は金曜日です。JR三田駅から徒歩約8分、神戸電鉄三田本町駅からは徒歩約4分でアクセスできます。車での来店は「炭火焼き井の丸」の駐車場(約10台)を利用できますが、なるべく乗り合わせが推奨されています。駐車場が使えるのはうれしいところです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 住所 | 兵庫県三田市三田町6-1 |
| 電話 | 079-506-7256 |
| 営業時間 | 11:00〜17:00(L.O. 16:15) |
| 定休日 | 金曜日 |
| 席数 | 28席(カウンター4席含む) |
| 支払い | カード不可 / QRコード決済可 |
| 駐車場 | 有(約10台・乗り合わせ推奨) |
| 最寄り駅 | 神戸電鉄三田本町駅 徒歩約4分 |
なお、現金よりQRコード決済(PayPayなど)が使えるため、事前に確認しておくと安心です。クレジットカードは使えないため注意が必要です。
ヤマトカフェ最大の看板は、丹波立杭焼の個性的な器に盛られる「スフレ風ふわしゅわパンケーキ」です。一般的なホットケーキとは全く異なる食感で、スフレのようにふんわりと膨らんだ生地は、口に入れた瞬間にとろけるような軽さがあります。これは使えそうですね。
定番の「至福のプレーンパンケーキ」は1,320円(税込)で、甘さ控えめのホイップとメープルシロップでシンプルに楽しめる一品。初めて訪れる人はまずこちらを選ぶ人が多いようです。パンケーキ本来の生地の風味と食感がしっかり味わえるため、リピーターにも根強い人気があります。
バリエーションも豊富で、以下のようなメニューが揃っています。
モンブランパンケーキはマスカルポーネクリームとカシスアイスをのせた上に、和栗ペーストを生搾りするという手の込んだ一品で、2,145円とやや高めですが、季節になると目当てで来店する人も多いです。価格帯は全体的に1,300〜2,200円程度と、スペシャリティカフェとしてはリーズナブルな水準にあります。
また、夏季には「かき氷」メニューも登場します。パンケーキとかき氷の両方に特化しているカフェというのは珍しく、「パンケーキもかき氷も両方の味を極めている気がする」という口コミが残るほど、両メニューの完成度が高いと評判です。夏の三田訪問の際にも要チェックです。
「パンケーキカフェだから甘いものしかない」と思われがちですが、ヤマトカフェには充実したランチメニューも揃っています。甘いものが得意でない同行者がいても安心できるお店です。
ランチの代表格が「エッグベネディクト」シリーズです。イングリッシュマフィンではなく、ふわふわのスフレパンケーキをベースに使うのがヤマトカフェ流で、これがほかのカフェにはない個性となっています。ラインナップは以下の通りです。
いずれのメニューもポーチドエッグとたっぷりのサラダが付き、見た目のボリューム感は相当なものです。特にチェダーチーズソースをかけた「エッグベーコンチェダーチーズ」は、濃厚なのに食べ進めやすいと口コミで話題になっています。
さらに平日限定の「十六穀米ごはんランチプレート」(1,815円・税込)は、十六穀米・ハンバーグ・キッシュ・豚の角煮・新鮮サラダ・小鉢が一つのプレートに盛られたボリューム満点の一品です。ただし、このメニューは前日までの電話予約が必須となっています。InstagramのDMでも受け付けているものの、返信が遅れることがあるため、確実に食べたい場合は電話予約が原則です。
予約枠は11:00〜と11:15〜の2枠しかありません。週末や祝日は混雑することも多いため、訪問前の予約確認が望ましいです。電話予約を入れておくだけで、待たずに確実に着席できる可能性が高まります。
陶磁器に興味のある方にとって、ヤマトカフェは「食べながら陶芸鑑賞ができる空間」として特別な意味を持ちます。使用されている丹波立杭焼は、日本の陶磁器史においても指折りの存在です。
丹波立杭焼(たんばたちくいやき)は、兵庫県丹波篠山市今田地区を産地とする陶器で、瀬戸焼・常滑焼・越前焼・信楽焼・備前焼と並ぶ「日本六古窯(ろっこよう)」のひとつに数えられています。開窯は平安時代末期から鎌倉時代初期とされており、800年以上の歴史を持つ点が大きな特徴です。2017年には日本遺産にも認定されました。
その最大の特徴が「灰被り(はいかぶり)」と呼ばれる自然釉による独特の色と模様です。約1,300度に達する登り窯の中で、松の薪の灰が器に降りかかり、土の鉄分や釉薬と化学反応を起こすことで偶然の色合いが生まれます。この焼成プロセスには50〜70時間もかかります。ちなみに1時間は60分ですから、最大70時間というのは約3日間にも相当する長い時間です。灰の降り方や炎の当たり方は一度として同じではないため、世界に一つとして同じ器は存在しません。これが原則です。
また、多くの陶器が右回りのろくろで作られるのに対し、丹波立杭焼は「蹴りろくろ」という足で蹴って回す左回りのろくろを使う点も独特です。この技法は日本国内でも非常に珍しく、立杭地域に独自に受け継がれてきた技術です。現在も約50〜51軒の窯元が丹波篠山市今田地区に集まっており、陶の郷(立杭 陶の郷・丹波伝統工芸公園)を拠点として観光や陶芸体験も行われています。
ヤマトカフェでスフレパンケーキを楽しむ際、手元の器をじっくり眺めてみると、灰被りによる独特の模様や風合いが確認できます。隣のテーブルと同じ器は一つもないため、「自分の器だけの景色」を味わえるのがこのカフェの隠れた醍醐味です。
丹波立杭焼の歴史や産地についてさらに深く知りたい方には、工芸品の産地情報が充実したサイトが参考になります。
工芸ジャパン(丹波立杭焼の産地・歴史・制作工程を詳しく解説)。
https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/tambatachikuiyaki/
丹波立杭 yamato cafe 三田店を軸に、陶磁器ファンならではの「丹波立杭ルート」を組み立てることで、1日を通してより深い陶磁器体験が可能になります。これは多くの一般観光客が知らない、陶磁器好きだからこそ得をする使い方です。
ヤマトカフェのある三田市から車で約30〜40分ほどの距離に、丹波篠山市今田地区の「立杭 陶の郷(丹波伝統工芸公園)」があります。ここは約50〜51軒の窯元が集まる産地の中核施設で、窯元横丁では各窯元の器を一堂に見比べながら購入できます。入園料は大人200円、小学生以上は50円と、非常に手頃な費用で本格的な陶磁器との出会いが待っています。
体験メニューも充実しています。
絵付け体験や粘土細工は予約不要で参加できるものもあるため、「急に行きたくなった」場合でも対応しやすいのが魅力です。焼成は現地の窯元にて行われるため、どんな仕上がりになるかはあとのお楽しみというわけです。
ヤマトカフェでランチやパンケーキを楽しんでから、車で陶の郷に移動して器を購入・体験するという流れが、陶磁器ファンにとって最も満足度の高いプランです。三田市内でカードが使えない支払い場面も想定されるため、事前に現金またはQRコード決済の準備をしてから出発するのが得策です。
立杭 陶の郷の公式サイトで最新の体験情報が確認できます(窯元体験の詳細・予約方法など)。
https://tanbayaki.com/
また、丹波焼の産地としての歴史を旅のテーマにしたい方は、日本遺産ポータルサイトの「きっと恋する六古窯」ページも参考になります。
https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/stories/story050/