SNSのフォローだけで200円引きになるのに、知らずに損した人が続出しました。
「九谷茶碗まつり」という名前から、多くの人は「もともとお茶の器を売る祭り」を想像するかもしれません。ところが、このイベントの起源は商売ではなく「慰霊祭」です。九谷焼中興の祖と称される2人の名工、斎田道開(さいだどうかい)と九谷庄三(くたにしょうざ)を偲ぶ慰霊祭が明治41年(1908年)に始まりとされており、それが約117年の時を経て今日の「第116回 九谷茶碗まつり2025」へとつながっています。
斎田道開は、江戸時代後期に再興九谷窯の若杉窯で技を磨き、能美市佐野に「佐野窯」を開いた人物です。素地製作と絵付けの分業を早くから提唱し、産業九谷の草分けと称されています。一方、九谷庄三は明治期に「彩色金襴手(さいしょくきんらんで)」を編み出し、ヨーロッパで巻き起こった「ジャパン・クタニ」ブームを支えました。この2人の功績を偲ぶ慰霊祭が、今では年間来場者11万人超の陶器市へと成長したのです。
つまり、単なる買い物イベントではありません。2025年の第116回は「能美登(のみと)つながる!いしかわの伝統工芸」をテーマに、能登半島地震からの復旧復興を応援する姿勢も加わりました。九谷焼にとどまらず、輪島塗・珠洲焼・輪島朝市が同会場に集結したのは、能美市誕生20周年という特別な節目と被災地支援の思いが重なった2025年ならではの試みでした。
- 📅 開催期間:2025年5月3日(土)〜5日(月)/9:00〜18:00(最終日17:00まで)
- 📍 会場:根上会場・和田山会場・九谷陶芸村(石川県能美市内)
- 💴 入場料:無料
- 🍂 秋の開催:九谷陶芸村まつり(秋の茶碗まつり)2025年10月18日(土)〜19日(日)9:00〜16:00
九谷茶碗まつり公式サイトや公式SNSで最新情報が随時更新されています。
参考:九谷茶碗まつり2025の起源・開催情報について詳しくはこちら
九谷茶碗まつり 2025|開催情報 – 九谷焼 MAG
2022年から始まった「分散開催」は2025年で4年目を迎え、来場者が3会場に適度に分かれることで混雑が緩和されています。ただし、各会場の特徴を知らないまま回ると、「目当ての窯元がいない」「時間が足りない」という事態になりがちです。3会場の性格を理解してから動くのが基本です。
根上会場(根上総合文化会館)は15の九谷焼店舗が出店し、さらに2025年は輪島塗8ブース・珠洲焼1ブースが加わったのが最大の特徴です。中門漆器店や茶平一斎、加藤漆器店など輪島塗の名店が並び、九谷焼以外の石川の伝統工芸品を手に入れたい方には特に注目の会場でした。屋台・キッチンカーも14店以上が出店し、賑やかなお祭りムードを楽しめます。
和田山会場(能美ふるさとミュージアム隣)は最大規模の19ブースが並ぶ、九谷焼そのものを深掘りしたい方向けの会場です。ハレクタニや青郊窯など人気ブランドが出揃い、九谷蒼穹会では杉原万理江・船木大輔・伊藤孝英ら6名の作家作品が一堂に会しました。アウトレット品の価格がとくにお手頃で、来場者のレポートでは訳あり半額のムーミンコラボ九谷焼が見つかるほどです。
九谷陶芸村は、九谷焼の職人工房・支援工房が集まる聖地です。佐藤剛志氏・相川志保氏・南杏佳氏といった作家本人の作品と直接向き合えるのはここだけ。さらに2025年は「輪島朝市」がメインストリートに出店し、漆器・干物・海産物など輪島の日常品も購入できました。KAM能美市九谷焼美術館がまつり期間中は入館無料になるうえ、体験館でのぼり窯の焼成見学も可能です。
| 会場 | 出店数 | 特徴 |
|---|---|---|
| 根上会場 | 約15店(九谷焼)+輪島塗・珠洲焼 | 伝統工芸が一堂に/グルメも充実 |
| 和田山会場 | 19店(九谷焼)+飲食 | 規模最大/アウトレット品が豊富 |
| 九谷陶芸村 | 12店(九谷焼)+輪島朝市 | 作家直販/美術館無料/体験あり |
いいことですね。全会場を1日で回るのは難しいため、目的を1つに絞ると満足度が上がります。
参考:2025年の各会場の様子と出店一覧
九谷茶碗まつり2025|イベントレポ – 九谷焼 MAG
陶磁器好きの多くは「陶器市の掘り出し物はB品だから品質が心配」という先入観を持ちがちです。しかし現場では、B品・訳あり品の多くが「わずかなキズがある」「釉薬のムラがある」程度のもので、食卓での実用には全く問題ない状態の品が多数混じっています。自分の目で確かめて納得して買えるのが、陶器市のB品の最大のメリットです。
価格帯の目安を整理しておくと、九谷焼の豆皿・小皿は通常品でも1枚1,000〜3,000円程度が相場ですが、茶碗まつりのB品・アウトレット品では1枚200〜400円で購入できた事例も多く報告されています。これは通常価格の10分の1以下に相当することもあり、器好きにとっては相当な出費節約になります。
掘り出し物を効率よく見つけるための実践的なポイントは次の通りです。
- 🔍 午前中の早い時間帯に入場する(人気品・特価品は午前中に売り切れる場合が多い)
- 📦 B品コーナー・アウトレットコーナーを最初に確認する(値段表示が別になっているブースが多い)
- 🏷️ 「訳あり」「2割引」「半額」などの表示を見落とさない(大皿や作家ものにも割引品が出る)
- 💬 窯元スタッフに直接聞く(表に出ていないB品在庫を出してもらえることがある)
これが基本です。また、和田山会場のハレクタニや青郊窯は毎年人気が集中するため、この2つを優先して回るのが得策です。九谷陶芸村の職人工房では、若手作家・南杏佳氏のような注目作家の1点ものが比較的リーズナブルに並ぶことも魅力のひとつです。
参考:実際の戦利品・価格帯レポート
【九谷茶碗まつり2025】で購入、戦利品の九谷焼をご紹介 – LEE
「のみバス無料」という情報を知らずにタクシーを使い、余計な出費をした来場者が少なくありませんでした。これが条件です——九谷茶碗まつり期間中(5月3日〜5日)は、能美市コミュニティバス「のみバス」が全線乗車無料になります。
3会場は互いに車で10〜20分ほど離れており、徒歩での移動は現実的ではありません。しかしのみバスを使えば、会場間の移動コストがゼロになります。ただし2025年は従来の無料シャトルバスは運行されなかった点に注意が必要です。のみバスの運行ルートと時刻表は事前に確認しておくことが条件です。
車でのアクセスは、北陸自動車道の能美根上スマートインターチェンジ(ETCのみ対応)を降りてから各会場まで約10〜20分です。各会場には無料駐車場が完備されているため、車でも安心して来場できます。ただしGW中は周辺道路が混雑するため、開場の9時より1時間早く出発するか、逆に昼以降の混雑を避けて午前中に会場入りするのが現実的です。
交通アクセスの比較をまとめると以下の通りです。
- 🚌 のみバス:まつり期間中(5/3〜5/5)全線無料。会場間の移動に最適
- 🚗 車(自家用車):北陸道・能美根上SIC(ETC専用)から各会場まで10〜20分。各会場に無料駐車場あり
- 🚉 電車:JR能美根上駅が最寄り。駅からのみバスを利用するルートが便利
参考:公式アクセス情報・のみバス詳細
第116回 九谷茶碗まつり2025|イベント|ほっと石川旅ねっと(公式)
会場に来た人の中で、公式SNSをフォローするだけで200円割引が受けられることを知っていた人は少数派でした。この特典は意外と知られていません。公式Instagram(@kutani_chawan_matsuri)または公式Facebookをフォローし、フォロー画面を会場のスタッフに提示するだけで、3,000円以上のお買い上げで200円引きになります。
3,000円の買い物なら200円引きで実質6.7%オフ。器を数点まとめ買いする器好きにとっては、特に見逃せない特典です。スマートフォンを開いてその場でフォローするだけで適用されるので、会場に着いてからでも間に合います。事前にフォローしておくとよりスムーズです。
さらに2025年は「能美市誕生20周年」という特別な年でもありました。この記念として、「能美登(のみと)つながる!いしかわの伝統工芸」と題した特別テーマが設けられ、能登半島地震の復旧復興支援として輪島塗・珠洲焼・輪島朝市が同時開催されました。これにより、九谷焼だけでなく石川が誇る複数の伝統工芸を一度の訪問で体験できるという、例年にはないレアな機会となりました。
また、九谷陶芸村内のKAM能美市九谷焼美術館ではまつり期間中に入館料が無料になります。通常は大人430円(高校生以下無料)の施設ですが、期間中は無料で五彩館の伝統九谷焼工芸展や浅蔵五十吉記念館での茶会(抹茶・煎茶)なども楽しめます。意外ですね。九谷焼を「買う」だけでなく「知る・体験する」のも茶碗まつりの醍醐味です。
- 📱 SNS割引:公式Instagram or Facebook をフォロー→フォロー画面を提示→3,000円以上で200円引き
- 🏛️ 美術館無料開放:KAM能美市九谷焼美術館がまつり期間中は入館無料
- 🔥 のぼり窯焼成見学:体験館裏手のぼり窯で実際の焼成が見学可能(まつり期間限定)
- 🎨 絵付け・作陶体験:体験館ではまつり期間外でも随時体験受付中
参考:KAM能美市九谷焼美術館の情報
KAM能美市九谷焼美術館 公式サイト
陶磁器に興味を持つ人ほど「買う」ことに集中してしまい、まつりの「体験」要素をすっかり後回しにしてしまいがちです。これは少しもったいない話です。
九谷陶芸村の体験館では、上絵付け・ろくろ・手びねりといった作陶体験がまつり期間中はもちろん、通年で楽しめます。体験館の裏手にあるのぼり窯は、まつり期間中の5月3〜5日だけ実際に薪で火を起こした本焼成が行われる、年1回限りの貴重な光景です。現代では電気窯が主流となった九谷焼の世界において、のぼり窯の焼成は一般公開されることが極めて珍しく、陶磁器好きなら一見の価値があります。
また、九谷陶芸村の職人工房・支援工房では、作家が実際に作陶や絵付けを行っている様子を間近で見ることができます。まつり期間中は佐藤剛志氏や相川志保氏、注目の若手作家・南杏佳氏らの作品も一般に販売され、作家本人と話しながら器を選べることもあります。これは使えそうです。
陶磁器の知識をさらに深めるなら、体験後に九谷焼美術館の五彩館を訪問するのがおすすめです。斎田道開の「赤絵龍鳳凰百老図深鉢」や、九谷庄三が第1回内国勧業博覧会(明治10年)に出品した「龍花卉文農耕図盤」など、歴史的名品が常設展示されています。まつりで手に入れた器と名品を見比べることで、九谷焼への理解が格段に深まります。
参考:体験館の詳細(陶芸体験・のぼり窯)
絵付けや作陶が楽しめる体験館|KAM能美市九谷焼美術館 – 九谷焼 MAG

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