石はぜ陶芸意味とは|焼成中の景色と作品への影響

陶芸作品に現れる「石はぜ」の意味や発生原因、意外な価値について詳しく解説します。焼成中に起こる現象の魅力と、あなたの作品にどう活かせるか知りたくないですか?

石はぜ陶芸意味

石はぜは作品価値を下げると思われがち。


この記事の3つのポイント
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石はぜとは焼成時の景色

素地中の長石や小石が高温で弾け、表面に白い粒として現れる陶芸独特の表情です

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侘び寂びとして評価される

茶人が景色として愉しむ伝統的な美意識で、作品の価値を高める要素になっています

意図的に作り出せる技法

はぜ石を粘土に混ぜることで、古信楽のような石はぜを再現できます

石はぜの陶芸における基本的意味


石はぜとは、素地中の砂石や長石が焼成中に表面に弾け出て現れた状態を指します。焼き物の吹き出しとも呼ばれ、陶芸のひとつの景色として扱われているんです。


参考)石はぜ


長石などの石粒が1200度前後の高温で焼かれると、膨張して爆ぜたり溶けて丸くなったりします。表面に露出した部分は白い粒状のガラス質となり、ツブツブとした独特の質感を作り出します。


結論は焼成による自然な現象です。



参考)古信楽プレートの品質について


特に信楽焼で顕著に見られる特徴で、素地中に長石が多く混じっているために起こります。お皿の縁が欠けているように見える部分は、小石が爆ぜて無くなった跡なんです。


参考)信楽焼とは?


石はぜが陶芸作品に与える景色的価値

実は石はぜは作品の欠陥ではなく、茶人が侘び寂びの景色として愛でてきた伝統的な美意識の対象です。ざらつきのある肌合いは、茶の湯文化において重要な鑑賞要素となっています。


参考)石爆(いしはぜ) : のぼり窯 窯元の日々


陶芸鑑賞用語では「石爆ぜ」と表記され、器の景色として楽しまれているんですね。古信楽に見られる白い粒が表面に吹き出している様子は、作品に独特の味わいを与えます。


いいことですね。



参考)[陶芸の専門店]陶芸.com 陶芸用品・陶芸機材のオンライン…


窯変の一種としても認識されており、薪窯の炎により土の表情が変化する信楽焼の見所のひとつです。焼き上げる時間や窯で焼く位置によって景色が繊細に変わるため、陶芸家は窯詰めや焼き方を細やかに調整しながら制作しています。


参考)【滋賀うつくし旅】信楽焼と食と美を堪能する一日[PR]


石はぜを意図的に作る陶芸技法

石はぜを自分の作品に取り入れたい場合、はぜ石という専用の材料を粘土に混ぜる方法があります。はぜ石は長石の1〜3mm前後の粗い粒で、古信楽風の石はぜを出すために使用されます。


参考)[陶芸の専門店]陶芸.com はぜ石 1kg(1kg): …


具体的な配合比率は、粘土100gに対してはぜ石10g(10%)程度が目安です。信楽特選白土や信楽特選赤土に混ぜて焼成すると、表面にポコポコと丸い粒が現れます。


これは使えそうです。



焼き上がりはガラスのような艶のある粒になり、施釉面でも無釉面でも効果が見られます。硅砂よりも表面に多く出る傾向があるため、より顕著な石はぜの表情を楽しめるんです。


陶芸材料店では「はぜ石1kg」が462円程度で販売されており、手軽に入手できます。土に石はぜを期待して他の土に混ぜても良く、単味では磁器のような透光性がある特性も持っています。


参考)「カネ利陶料展 陶土製造業の誇り」7/31(土)より : う…


石はぜと似た陶芸用語「石爆」の違い

石はぜと石爆は同じ現象を指す言葉として使われることが多いですが、表記の違いによってニュアンスが異なります。石爆という表記は「爆ぜる(はぜる)」という漢字を当てたもので、より爆発的な印象を与えます。


信楽焼の窯元では「石爆(いしはぜ)」という表記も使われており、長石などの石粒が焼成時にはじけて表面に露出する様子を表現しています。器の表面に白い粒状のものが見えるのが特徴的です。


他にも「蟹の目」という関連用語があり、これは長石が熔けて粒状のガラスになった状態を指します。石英の粒のまわりに亀裂が生じる「石はぜ」とは、少し異なる窯変現象なんです。


つまり呼び方の違いということですね。



参考)電子展示 信楽焼を支える粘土と長石の鉱山/甲賀市


石はぜを避けたい陶芸初心者向けの対策

景色として楽しむ石はぜですが、実用的な器には向かない場合もあります。お皿の縁が欠けているように見える部分は、使用上の問題になることがあるんです。


石はぜを防ぐには、粘土の段階で小石や長石粒を取り除く水簸(すいひ)という工程が効果的です。また、土練りの際に空気を十分に抜くことで、焼成時の爆ぜを減らせます。3文以上の段落には、必ず1つ以上の短文を入れる。


乾燥状態が不十分なまま焼成すると、土の中の水分が急激に温められて水蒸気になり爆ぜる原因になります。素焼きの段階で特にはぜる確率が高いのは、見た目では乾燥しているように見えても内部に水分が残っているためです。


石はぜを防ぐなら乾燥管理が基本です。



作り直しを繰り返すと空気が入りやすく、その空気が熱で膨張して爆ぜることもあります。丁寧な土練りと十分な乾燥期間を確保することで、意図しない石はぜを最小限に抑えられます。


石はぜを活かした信楽焼の魅力

信楽焼は耐火性と粗い土質が特徴で、長石が多く混じっているために独特の景色を醸し出します。水簸を行わない胎土中の粗い長石粒が溶けて、乳白色のツブツブになる様子は信楽焼の代名詞です。


陶土木節粘土を合わせることで可塑性があり、コシが出るので大物や肉厚の物を造るのに最適なんです。この土の特性が、石はぜという景色を自然に生み出す基盤になっています。


意外ですね。



古信楽プレートなど、小石の交じる荒土を使用した商品では、石はぜや「あられ」と呼ばれる表情を観賞し楽しむものという捉え方をしています。高温で焼成すると小石が膨らんで弾けたり、溶けて丸くなったりする変化を、作品の個性として大切にしているんです。


窯変による「火色(緋色)」と呼ばれる素地の鉄分が赤茶色に変化する現象も、石はぜとともに信楽焼の見所となっています。これらの自然な変化が、一つとして同じものがない作品の魅力を生み出しています。


参考リンク(信楽焼の土と長石の特性について詳しく解説):
甲賀市公式 電子展示 信楽焼を支える粘土と長石の鉱山
参考リンク(はぜ石を粘土に混ぜる実験結果を写真付きで紹介):
陶芸.com 粘土に砂や石をブレンドしてみよう




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