飾っておくだけで十分と思っていると、シルバー加工部分が1年以内に変色して見た目を損なう可能性があります。
インペリアルコレクション スノーグリッターは、ラドガジャパン株式会社が2025年11月20日に発売したウォッカの限定新色です。「光り輝くグリッターシリーズ」の中の1つで、LADOGA JAPAN 10周年記念の第二弾として登場しました。
雪の結晶がきらめきながら舞い降りるイメージを持つ、スノーホワイトの幻想的なエッグ型ボトルが特徴です。同色のグリッターケースがそのまばゆい光を一段と際立たせ、澄んだ夜空に浮かぶオーロラを連想させるような仕上がりになっています。
これは単なるウォッカではありません。ロシア皇帝が愛したファベルジェのイースターエッグを現代に再現した工芸品でもあります。
中身のウォッカは700mlで、アルコール度数は40度。原産国はラトビアで、純水を金のフィルターで繰り返しろ過した「最上のウォッカ」として知られています。ボトル(エッグ)の外寸は縦・横ともに約20cm(ケース込みで約28cm×28cm)、高さ30cm(ケース込みで28cm)、重量は5.3kgほど。抱きかかえると文庫本サイズよりはるかに重い、存在感のある逸品です。
公式オンラインでの販売価格は税込217,800円。お1人様3点までの購入制限が設けられており、発売直後から即日完売するほどの人気を誇ります。
装飾部はシルバーで仕上げられ、スワロフスキー(クリスタルガラス)が使われています。ヴェネツィアングラス製のデキャンタと4つのショットグラスがエッグの中に収まっており、美術工芸品としての価値が非常に高い製品です。
参考:スノーグリッターの商品スペックはラドガ公式サイトで確認できます。
LADOGA JAPAN公式 – インペリアルコレクション スノーグリッター 商品ページ
陶磁器や工芸品に関心がある方なら、インペリアルコレクションのエッグデザインに特別な興味を覚えるはずです。このデザインの源流は、19世紀後半に宝石師ピーター・カール・ファベルジェがロシア皇帝の命を受けて製作した「インペリアル・イースターエッグ」にあります。
ファベルジェのエッグは1886年から1916年にかけて計50個が制作されたといわれており、現在もオークションでは数億から数十億円の値がつく超高級工芸品です。2025年12月にはロンドンのクリスティーズで「ウィンター・エッグ」が約47億円で落札され、ファベルジェ作品として史上最高額を記録したと報告されています。
インペリアルコレクションのエッグはその精神を現代に受け継いだものです。
スノーグリッターのエッグ装飾部はシルバーで仕上げられ、スワロフスキーのクリスタルガラスがアクセントに配されています。上部に鎮座するイーグルは、バチカンで30年以上働いたフィレンツェの巨匠職人によってハンドメイドでデザインされた、非常に繊細なものです。
1点1点がハンドメイドで作られるため、製造工程でわずかな個体差が生まれる場合があります。これはむしろ「世界に1つだけのオブジェ」という付加価値であり、陶磁器・工芸品コレクターが魅力を感じるポイントにもなっています。
また、ヴェネツィアングラスのデキャンタや4つのショットグラスも、イタリアの伝統的なガラス工芸の技法を用いて作られた芸術品です。インテリアオブジェとしてだけでなく、グラスとデキャンタのセットとして実用的に使用することも可能です。
参考:ファベルジェのエッグの歴史と価値についてはこちらで詳しく解説されています。
KARATZ – ファベルジェとインペリアルエッグ|知れば知るほど美しい!その歴史と価値
購入後の保管方法を誤ると、出費が無駄になるリスクがあります。これは重要な点です。
公式の注意事項として、「シルバー加工の装飾部およびボトル装飾部は、空気中に含まれる成分等に反応し変色することがある」と明記されています。つまり何もしなくても、空気に触れ続けることで光沢が失われていく可能性があるのです。
陶磁器や貴金属の工芸品に慣れ親しんだコレクターなら、金属装飾の変色リスクはよくご存知のはず。しかしウォッカのボトルとなると、「飾っておけば大丈夫」と油断してしまう方も少なくありません。
具体的な対策として、以下の点に注意することが推奨されます。
また、グリッターの性質上、見る角度や光の反射によって色が変化して見えることも公式で注意されています。これは欠陥ではなく仕様です。購入前にこの点を理解しておくと、受け取ってから「思ったより色が違う」と感じることを防げます。
保管状態が良好であれば、空き瓶であってもオークションやフリマアプリで数万円の値がつくケースがあります。ヤフーオークションの落札履歴では、インペリアルコレクション全体の平均落札価格が約58,000〜64,000円前後であることも確認されています。つまり保管が良ければ、空き瓶でも資産価値を維持できるということです。
インペリアルコレクションはスノーグリッターだけでなく、多彩なカラーバリエーションを展開しています。このシリーズ全体を把握することで、購入や贈り物の参考になります。
| 商品名 | 税込価格(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| スノーグリッター | 217,800円 | 白・雪・オーロライメージ、グリッターケース付き |
| シルバー | 205,700円 | 定番の銀色エッグ、24金+スワロフスキー |
| メタリックブラック | 184,800円 | クールで重厚感のあるブラック仕様 |
| ホワイト マーブル | 187,000円 | 大理石模様の白エッグ |
| グレー マーブル | 187,000円 | クールグレーの大理石模様 |
| パール | 181,500円 | 上品な真珠色の仕上げ |
| シルバーウィズブルーフラワーズ | 220,000円 | シルバーに青い花の装飾が施された華やかな1本 |
スノーグリッターはシリーズ中でも中〜上位の価格帯に位置しています。同価格帯のシルバーウィズブルーフラワーズと比較すると、グリッターケースの存在がスノーグリッターを際立たせています。
一方で、ホストクラブでは同シリーズが300万円前後で提供されるケースがあると報告されています(一般価格の約17倍に相当)。これはホストクラブでの「飾りボトル」としての特殊な価格設定によるものであり、一般購入価格とは大きく異なります。
つまり一般価格で手に入れることができれば、それ自体が大きなメリットになります。
LADOGA公式オンラインショップやリカーショップたかはし楽天市場店などの正規ルートで購入するのが、確実かつコストパフォーマンスに優れた方法です。
参考:インペリアルコレクションのシリーズ全体のラインナップはLADOGA公式で確認できます。
LADOGA JAPAN公式オンラインストア – Imperial Collection ラインナップ一覧
多くの記事では「ウォッカとしての価値」や「ホスト業界での人気」に焦点が当てられますが、陶磁器・工芸品コレクターの視点から見ると、このボトルは全く別の顔を持ちます。
まず素材の構成に注目してください。エッグ本体のスワロフスキー装飾、デキャンタとショットグラスのヴェネツィアングラス、そしてシルバー加工の金属装飾という3種類の素材が組み合わさっています。陶磁器と異なり釉薬はかかっていませんが、エッグ表面の光沢処理と成形技術は、高級磁器に通じるクラフトマンシップの世界観にあります。
ヴェネツィアングラスはイタリアのムラーノ島で発達した世界最高峰のガラス工芸のひとつです。鮮やかな色彩と複雑な装飾を特徴とし、19〜20世紀にはヨーロッパの王室や貴族に愛用された歴史があります。スノーグリッターのデキャンタにそのヴェネツィアングラスが使われているという事実は、陶磁器・ガラス工芸ファンにとって見逃せないポイントです。
また、ファベルジェのエッグを製造したのはサンクトペテルブルクの職人工房でしたが、その技術的な背景には東欧〜北欧にかけての金属・エナメル工芸の伝統が流れています。インペリアルコレクションのイーグル装飾もフィレンツェ(イタリア)の職人が手がけており、ヨーロッパ各地の工芸技術が1本のボトルに結集しているとも言えます。
さらに見落とされがちなのが「空き瓶の価値」です。
お酒を飲み終えた後でもエッグとデキャンタ、ショットグラスはそのまま残ります。スノーグリッターの空き瓶は、メルカリやヤフーオークションで数万〜数十万円で取引されているケースがあります。陶磁器や工芸品の空き容器が価値を持つように、インペリアルコレクションの空き瓶もまたコレクターズアイテムとして流通しているのです。
こう考えると、インペリアルコレクション スノーグリッターは「工芸品+お酒」のハイブリッドな贈り物・コレクション品として、陶磁器ファンにも非常に親和性が高い逸品だと言えるでしょう。
参考:ヴェネツィアングラスとインペリアルコレクションの関係について、ラドガの製品ブランドの成り立ちはこちらで詳しく読めます。
LADOGA JAPAN – ABOUT(ブランド概要・製品の背景)