ヒートシンク ssd ps5の選び方と付け方

ヒートシンク ssd ps5の基礎知識

ヒートシンク ssd ps5で放熱対策が欠かせない理由

 

PS5のストレージ拡張に使用するM.2 NVMe SSDは、転送速度が5,500MB/s以上という非常に高速です。この高速な性能を実現するプロセスで、必然的に熱が発生します。ヒートシンクなしでSSDを動作させ続けると、チップ温度が過度に上昇し、SSDの寿命を著しく短縮させるリスクが生まれます。PlayStation公式サポートページでも、ヒートシンクや熱伝導シートなどの放熱構造なしでM.2 SSDを使用しないよう厳正に警告しています。実際の測定では、ヒートシンク搭載SSDの場合、メモリコントローラーとメモリチップの温度が50度半ば程度に抑えられることが報告されています。これはSSDの安定動作とゲーム体験の質の向上に直結する重要な要素です。

 

高速データ転送時の発熱は避けられませんが、適切な放熱構造があれば、その影響を最小限に留めることができます。PS5の拡張ストレージとして選ぶSSDは、必ズヒートシンク付きか、別途ヒートシンクを装着する前提で検討する必要があります。

 

ヒートシンク ssd ps5の公式仕様と適合条件

PS5公式が定めるM.2 SSD拡張用ストレージの仕様は、単純ながら厳格です。ソケットタイプはSocket 3（Key M）であり、サイズ要件は横幅25mm以下、厚さ11.25mm以下（ヒートシンク含む）というボックス内に収まらなければなりません。この寸法制限が、実は多くのユーザーが見落とす重要なポイントです。

 

既にヒートシンクが内蔵されているM.2 SSDに対して、追加でヒートシンクを装着してはいけません。Sony公式は「内蔵されているヒートシンクの効果が弱まる可能性があるため」と明記しており、二重装着は逆効果になります。片面実装SSDの場合は片面ヒートシンク、両面実装SSDの場合は両面ヒートシンクが必要になるなど、SSDの実装形態によって最適なヒートシンクの形状が異なります。

 

初めてPS5拡張ストレージを購入する際は、既にヒートシンクが付属しているSSD製品を選ぶか、別途購入するヒートシンクがPS5要件を満たすか、販売元に確認することが安心です。

 

ヒートシンク ssd ps5で見落とされやすい材質と放熱性能の関係

ヒートシンクの材質選択が放熱性能を大きく左右することは、一般には知られていません。多くのヒートシンクは銅製またはアルミニウム製ですが、銅製ヒートシンクの方が熱伝導率が高く、より効率的に熱を逃がします。ただしコストが高くなるため、低価格帯のヒートシンクはアルミニウムを採用していることが多いです。

 

特に注目すべきは、ヒートシンク表面に施された加工です。黒アルマイト加工されたアルミニウムヒートシンクは、熱放射性が高く、SSDの熱をより効果的に環境に放散します。一方、サーマルパッド（熱伝導シート）の厚みも無視できません。サーマルパッドが厚すぎると、かえって熱抵抗が増加して放熱効率が低下します。

 

PS5対応として販売されている製品の多くは、これらの要素が最適化されていますが、汎用ヒートシンクを選ぶ際は、材質がアルミニウムか銅か、サーマルパッドの厚みが1.0mm前後のスタンダード仕様か確認することが重要です。

 

ヒートシンク ssd ps5の専用設計と汎用タイプの選択基準

PS5対応のヒートシンクには大きく分けて2つのタイプが存在します。一つはPS5専用設計タイプで、PS5の拡張スロット内での放熱効率が最大限に引き出されるよう設計されています。このタイプの利点は、サイズ適合を細かく確認する手間がなく、放熱フィンの配置もPS5内部の気流を考慮して最適化されていることです。デメリットとしては、PS5で使用した後にPC等の別デバイスへ流用する際、ヒートシンク形状がPS5専用であるため使用できなくなる場合があります。

 

もう一つが汎用タイプで、GLOTRENDS製やその他の汎用ヒートシンクが該当します。汎用タイプの最大の利点は、PS5での使用後も他のノートパソコンやデスクトップPCへの転用が可能であることです。特に最小設置高が1.5mmといった薄型設計の製品なら、様々なデバイスに対応できます。ただしサイズの適合確認を自分で行う手間がかかり、放熱部の面積が専用設計品より不利になる場合もあります。

 

予算と将来的な使用計画を考慮し、PS5専用で使い続けるなら専用設計品、将来的に別デバイスで使う可能性があるなら汎用タイプを選ぶのが賢明です。

 

ヒートシンク ssd ps5の後付けと既搭載SSDの効果的な活用法

市場に流通するPS5対応M.2 SSDは、大別するとヒートシンク既搭載モデルと素のSSDに後からヒートシンクを付けるモデルの2種類です。既搭載モデルの利点は、購入してすぐにPS5に取り付けられ、ドライバー1本で装着完了できる手軽さにあります。KIOXIAのEXCERIA with Heatsink、Seagate FireCuda 530などのメジャーメーカー製品は、このカテゴリに属し、テスト済みの安定した性能が保証されています。

 

後付けヒートシンクを選ぶ場合、Thermal Grizzly製の「M.2 SSD用ヒートシンク minus pad8付」のように、サーマルパッドが一体になった製品を選ぶと取り付けの失敗が少なくなります。このタイプは国産の長尾製作所製ヒートシンク（SS-M2S-HS02）のように、ツールレス固定で簡単に装着できる設計が施されています。

 

一つ重要な留意点として、大容量の2TB～4TB SSDモデルの中には両面実装されたものがあり、この場合は両面対応ヒートシンクが必須です。一面のみ冷却では足りず、後から追加ヒートシンクを付けようとしても入らない可能性があります。購入前に確実に仕様を確認し、既にヒートシンクが付属しているか、別途必要か明確にしておくことが失敗を防ぎます。

 

ヒートシンク ssd ps5で実装するときの温度実測と冷却ベンチマーク

実際の温度測定データから学べることは多くあります。WD_BLACK SN850X NVMe SSD 1TB with HeatsinkをPS5に増設した検証では、メモリコントローラーとメモリチップの温度がともに50度半ばで安定していることが報告されています。この測定は、ヒートシンク外して温度センサーを直接接触させた厳密な方法で行われており、実用性のある数値です。

 

高冷却性能タイプのヒートシンクを使用した場合、さらに低い温度を実現できます。PS5の拡張スロット内には限られた空間しかないため、ヒートシンクの形状と材質、そしてSSD自体の発熱特性が総合的に作用して最終的な温度が決まります。銅製ヒートシンクとサーマルパッドの組み合わせが高いほど、より効率的な放熱が期待できます。

 

実装後にゲーム中のSSD温度が高くならないか心配な場合、多くのPS5アプリはストレージ情報を表示する機能を持っていないため、事前に信頼できる検証記事で同じSSD製品の温度実績を確認することが有効です。購入予定のSSD製品がすでにテストされているか検索することで、安心度が大きく異なります。

 

ソニー公式：PS5へのM.2 SSD取り付け方法の詳細仕様と、ヒートシンク要件の正式な記述が掲載されています
自作とゲームと趣味の日々：実装済みヒートシンク付きSSD各種のPS5での冷却性能を実測検証、製品ごとの温度差と推奨選択肢を詳しく解説しています

 

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