フッチェンロイター カップ&ソーサーの魅力と選び方

ドイツ名窯フッチェンロイターのカップ&ソーサーは、職人技が光る逸品です。ブルーオニオンやエステール、バロネスホワイトなど人気シリーズの特徴から、お手入れ方法まで詳しく解説します。あなたにぴったりのカップ&ソーサーを見つけませんか?

フッチェンロイター カップ&ソーサーの魅力

フッチェンロイターの3つの魅力
🦁
バイエルン王公認の品質

「いかなる者よりも優れた品物を作ること」を条件に開窯を許可されたドイツ名窯。ライオンマークが最高品質の証です。

200年受け継がれる手仕事

創業から変わらぬ職人技。絵付けは一つひとつ手作業で行い、透き通るような純白の素地に繊細なレリーフを施します。

🎨
世界三大ブルーオニオン

マイセンから正式にパターンを譲り受けた正統派。マイセン、カールスバードと並ぶ世界三大ブルーオニオンとして高い評価を得ています。

フッチェンロイター カップ&ソーサーの歴史と職人技

フッチェンロイターは1814年、ドイツのバイエルン地方ホーエンブルグで、カルル・マグヌス・フッチェンロイターが絵付け工房として創業しました。創業者は絵付けだけでなく磁器製造から始めるべく研究を重ね、バイエルン王マクシミリアン1世に磁器工房の設立許可を申請しました。しかし、当時すでに王立窯が存在していたため、フッチェンロイターがライバルになることを恐れてなかなか許可が下りませんでした。
参考)フリーダイヤル

 

創業から8年後の1822年、フッチェンロイターの熱意が王に伝わり、「いかなる者よりも優れた品物を作ること」を条件に磁器製造が許可されました。こうしてフッチェンロイターはドイツ初の民用窯となり、王からバイエルンの州章であるライオンのマークを授かりました。
フッチェンロイターは「人間の手に勝る技術・機械は存在しない」という揺るぎない信条のもと、創業以来伝統を重んじており、今も手作業で絵付けを行っているのが特徴です。丁寧に作られた白磁器に、凛としたコバルトブルーで描かれる文様は、フッチェンロイターブランドとしての誇りまでも感じられるような逸品となっています。透き通るような純白の素地は、絵付けをするときに色が自然と馴染んでいくことにより、他の製品よりもとても鮮やかできれいな製品として仕上げることができます。
参考)【ブルーオニオン買取(フッチェンロイター)】における買取相場…

 

フッチェンロイター ブルーオニオン カップ&ソーサーの特徴

フッチェンロイターのブルーオニオンは、1926年にマイセンより正式にパターンを譲り受け、独自技術の銅板転写とハンドペイントによってひとつひとつの作品が描かれています。現在、世界中には50以上のブルーオニオンがあるといわれていますが、フッチェンロイターのブルーオニオンは、マイセン、カールスバードと並ぶ世界三大ブルーオニオンとして、トップクラスの品質と絵付けの技術を誇るシリーズです。
ブルーオニオンのモチーフは厳密に言うと玉ねぎではなく"ザクロ"が描かれています。ブルーオニオンは中国発祥のザクロ文様をデザインしたものですが、当時のヨーロッパではザクロがあまり知られておらず、玉ねぎと間違えたことから「ブルーオニオン」の名がついたといわれています。この絵柄はもともと、中国の染付の器に感銘を受けた絵付師がその図案を真似したのが始まりで、ザクロなど中国でおめでたいモチーフが満載でした。
参考)https://wabbey.net/blogs/blog/hutschenreuther

 

フッチェンロイターのブルーオニオンは電子レンジにも食洗機にも入れることができるという実用性に優れた工夫がされています。さらに、ブルーオニオンの同サイズの皿で比較すると、マイセンの約4~5分の1のお値段のため、「普段遣いができて、手が届くブルーオニオン」として人気を集めています。
フッチェンロイターのブルーオニオンの買取相場は、カップ&ソーサーのペアだと大体1000円~2000円前後までの買取価格が期待できます。

フッチェンロイター エステールとバロネスホワイト カップ&ソーサー

エステールシリーズは、涼しげなブルーと可憐な小花のパターンが人気の代表的なシリーズです。フォルムは優美な「バロネスシェイプ」で、クラシカルなフォルムと優しいペールブルーの模様で美しさが一段と引き立っています。繊細なレリーフも優雅な雰囲気を醸し出し、カップの底面までつながるレリーフなど職人の手仕事が伝わります。ハンドルは透かし彫りの細工をしており、細部までこだわりが感じられる逸品です。
参考)https://www.takashimaya.co.jp/shopping/interior/hutschenreuther/0500004882/200130/0500004887/

 

エステール ティーカップ&ソーサーは税込8,250円で販売されており、プレート21cmは税込4,400円、26cmは税込5,500円となっています。電子レンジや食洗機の使用も可能で、実用性にも優れています。
参考)https://shopblog.dmdepart.jp/kyoto/detail/?cd=130900amp;scd=002313

 

バロネスホワイトシリーズは、エステールのホワイトバージョンともいえるシリーズで、白い肌の美しさが際立つデザインです。純白の生地に曲線を多用した緻密で繊細なロココ調のフォルムが特徴で、繊細なレリーフは中世の宮殿の晩餐会にいるような気持ちにさせてくれます。19世紀末のベル・エポック時代にデザインされた、クラシックなバロネス・シェイプを採用し、上品に薄く仕上げられた透き通るような純白の素地を、繊細なレリーフが可憐に引き立てています。
参考)https://rosenthalshop.jp/?mode=f9

 

バロネスホワイト ティーカップ&ソーサー 220mlペアは、税込11,000円で販売されています。
参考)https://www.le-noble.com/d/s/sm.php?ph=2amp;bo=amp;st=amp;et=amp;ng=amp;og=amp;ra=amp;zo=0amp;so=amp;ps=0amp;ma=0amp;set=0amp;nst=amp;o_all=1amp;uw_or=2amp;mk=020amp;l=1

 

フッチェンロイター カップ&ソーサーの選び方とシリーズ比較

フッチェンロイターのカップ&ソーサーを選ぶ際には、まず使用シーンを考えることが重要です。普段使いとして実用性を重視するなら、電子レンジや食洗機に対応したブルーオニオンやエステールがおすすめです。来客用や特別な日のティータイムには、バロネスホワイトのような純白のエレガントなデザインが適しています。
デザインの好みも重要な選択基準です。伝統的なヨーロッパの雰囲気を楽しみたい方には、世界三大ブルーオニオンの一つであるブルーオニオンシリーズが最適です。コバルトブルーの美しい色合いと縁起の良いザクロなどのモチーフが、格調高い雰囲気を演出します。明るく華やかな雰囲気を好む方には、ペールブルーの小花が上品なエステールがおすすめです。
予算面での比較も検討材料の一つです。フッチェンロイターは、マイセンと同等の品質を持ちながら約4~5分の1の価格で購入できるという大きな魅力があります。カップ&ソーサーの価格帯は、シリーズによって異なりますが、エステールで約8,250円、バロネスホワイトのペアセットで約11,000円となっています。
セット購入かバラ購入かも考慮すべきポイントです。フッチェンロイターのようなブランド食器は、単品よりもセット販売の方が評価される傾向にあります。統一感のあるテーブルコーディネートを楽しみたい方は、同じシリーズで揃えることをおすすめします。
参考)フッチェンロイターの買取|高価買取ウリエル公式

 

製造年代によっても価値が大きく異なることがあるため、アンティークやヴィンテージのカップ&ソーサーを探す際には、裏印やライオンマークの形状を確認することも重要です。

フッチェンロイター カップ&ソーサーの洗い方と保管のコツ

フッチェンロイターのような高級陶磁器のカップ&ソーサーは、適切なお手入れと保管方法により長く美しい状態を保つことができます。洗う際には、まずシンクの中にプラスチック製の洗い桶を入れ、中にタオルを敷き詰めます。桶がない場合は、シンクの底に直にタオルを敷いても大丈夫です。洗っている途中にカップやソーサーが蛇口に当たって割ってしまう率はとても高いため、蛇口はシンクから遠ざけておきましょう。
参考)アンティーク陶磁器とともに暮らす ~カップ&ソーサーのお手入…

 

水温は高温ではなく、手で触れてちょうど心地良い温度が適温となります。洗うものは柔らかな布、もしくはきめの細かいソフトなスポンジで、スポンジの粗い面で洗うのは避けてください。石鹸や中性洗剤で優しく汚れを落としましょう。ベビーシャンプーもおすすめです。金彩が施されている場合でも、漂白剤を使用しても金彩が剥がれる心配はほとんどありませんが、摩擦からなる傷には十分注意が必要です。
参考)それで大丈夫?アンティーク食器のお手入れ方法とカップの保存方…

 

洗ったあとは清潔な布巾でしっかり拭いて、しまう前に乾燥したかを確認してください。拭かないで自然乾燥にしていると、水道水に入っている塩素やカルシウムの後がついてしまうことがあるので、なるべく水ですすいだ後は乾いた布でキレイに水気をとるようにします。最後の仕上げは、マイクロファイバークロスのような柔らかく水分をしっかりと吸い取ってくれるような布で拭き上げてあげましょう。
参考)アンティーク雑貨と心地よく暮らす方法|お手入れ・扱い方の基本…

 

保管する際には、カップとソーサーの間にキッチンペーパーやティッシュを敷いておくと、滑りにくくなり、傷が付くのも防いでくれます。キャビネットなどに保管する場合は、まずキャビネット本体がしっかりと安定するよう、設置には充分注意してください。そして埃を避けるために、できるだけガラスなどの扉があるキャビネットがおすすめです。古い陶磁器は耐熱ではないため、熱湯を使うと割れる可能性があり、また他の食器とこすれて傷がついてしまう可能性もあるので、食器洗浄機の使用は避けましょう。

フッチェンロイター カップ&ソーサーを日常使いする贅沢

フッチェンロイターのカップ&ソーサーは、その美しさと品質の高さから、特別な日にだけ使う食器として棚に飾られがちですが、実は日常使いすることで真の価値を実感できる陶磁器です。200年以上の歴史を持つ職人技が生み出す透き通るような純白の素地と繊細なレリーフは、毎日のティータイムを格別な時間に変えてくれます。
日常使いの最大のメリットは、食器本来の機能性を存分に楽しめることです。フッチェンロイターの多くのシリーズは電子レンジや食洗機に対応しているため、特別な扱いを必要とせず、気軽に使うことができます。特にブルーオニオンシリーズは、マイセンの約4~5分の1の価格でありながら世界三大ブルーオニオンとして高い品質を誇るため、コストパフォーマンスの面でも日常使いに適しています。
毎日使うことで、職人の手仕事の素晴らしさを日々感じることができるのも大きな魅力です。カップの底面までつながるレリーフや、透かし彫りの細工が施されたハンドルなど、細部にまでこだわった作りは、使うたびに新しい発見をもたらしてくれます。エステールシリーズの優しいペールブルーの小花やバロネスホワイトの純白の美しさは、朝のコーヒータイムや午後のティータイムを特別な癒しの時間に変えてくれるでしょう。
また、フッチェンロイターのカップ&ソーサーを日常使いすることで、食卓に格調高い雰囲気を演出できます。バイエルン王から授かったライオンマークが刻まれた食器は、「いかなる者よりも優れた品物を作ること」という約束を守り続けてきた証であり、その歴史と伝統が日々の食事を豊かなものにしてくれます。
あまり知られていない意外な事実として、フッチェンロイターのブルーオニオンに描かれているのは実は玉ねぎではなくザクロであり、中国の縁起の良いモチーフを取り入れたデザインであることが挙げられます。このような背景を知ると、日々のティータイムがより一層楽しくなり、会話の話題にもなるでしょう。適切なお手入れを行えば何世代にもわたって使い続けられる耐久性も、日常使いをおすすめする理由の一つです。