ブルーオニオン 偽物 の見分け方
ブルーオニオンとは
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起源と歴史
1739年にマイセン窯でデザインされた青と白の染付磁器。実はタマネギではなく、ザクロや桃などの吉祥文様がモチーフ。
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世界三大ブルーオニオン
マイセン(ドイツ)、フッチェンロイター(ドイツ)、カールスバード(チェコ)の3つが世界的に有名。
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偽物の増加
人気の高さから多くの偽物が流通。特に近年は中国からのコピー品が増加しており注意が必要。
ブルーオニオン 偽物の特徴と本物との違い
ブルーオニオンの偽物を見分けるには、まず本物の特徴をしっかり理解することが重要です。本物のブルーオニオン、特にマイセン製のものは、青と白の繊細な色彩バランスが魅力的で、模様の一つ一つが細かく丁寧に描かれています。
本物のブルーオニオンの特徴。
- 色の濃淡が自然に調和している
- 模様の精度が高く、細部まで繊細に描かれている
- 絵付けが均一で、ムラがない
- 器の形状が正確で、カップとソーサーの噛み合わせが良い
一方、偽物のブルーオニオンには以下のような特徴が見られます。
- 色の均一性が欠け、不自然な濃淡がある
- 模様の精度が低く、細部が雑
- 絵付けにムラがある
- 接着面に接着剤がはみ出している
- カップとソーサーにがたつきがある
- 絵柄が左右対称でなく、バランスが悪い
特に注意すべきは、プリントのような機械的な絵柄です。本物のブルーオニオンは一つ一つ手描きで仕上げられているため、微妙な違いや筆のタッチが感じられます。偽物は機械的な印象を受けることが多いです。
マイセン ブルーオニオンの双剣マークと偽物の見分け方
マイセンのブルーオニオンを見分ける最も重要なポイントは「双剣マーク」です。1722年以降のマイセン製品には、必ず手描きの双剣マークが付いています。このマークはマイセンの創設者であるアウグスト強王の紋章に由来しています。
マイセンの本物の双剣マークの特徴。
- 手描きで、一つ一つ微妙に異なる
- 磁器を焼き上げた後、上から描かれたものではない
- 1885年頃からは、ザクロらしき木の幹の根元にも双剣マークが描かれるようになった(コピー品対策)
偽物の双剣マークの特徴。
- プリントされたような均一な印象
- 焼成後に上から描かれたような不自然さがある
- マークの位置や大きさが本物と異なる
- 「MEISSEN」という文字が円や四角で囲まれているもの(このようなマークは本物には存在しない)
- 「MEISSEN」のつづりが間違っているもの
また、マイセンの製品には絵柄の番号やペインター番号が朱色(シリーズによってはブルーや白、金彩)で記されていることが多いです。これらの番号がない場合は、偽物の可能性が高まります。
特に注意が必要なのは、「双剣マーク風」のマークを持つ偽物です。一見似ているように見えても、細部の違いがあります。本物のマイセンを多く見ることで、その違いを見分ける目を養うことができます。
世界三大ブルーオニオンの特徴と日本のブルーオニオン
世界には約50種類ものブルーオニオンが存在すると言われていますが、特に有名なのが「世界三大ブルーオニオン」と呼ばれる3つのブランドです。それぞれの特徴を理解することで、偽物を見分ける手がかりになります。
- マイセン(MEISSEN)版ブルーオニオン
- 1739年にJ.D.クレッチマーがデザイン
- 本家本元、元祖ブルーオニオン
- 職人がハンドペイントで描く繊細なパターン
- カップ、ソーサーともに突起のあるシェイプが特徴
- 1985年頃から竹の根元に双剣マークが描かれるようになった
- フッチェンロイター(HUTSCHENREUTHER)版ブルーオニオン
- ドイツのメーカー
- 1926年にマイセン窯から正式にパターンを譲り受けた
- 独自の銅版転写とハンドペイントで制作
- マイセンと雰囲気は似ているが、竹や蓮の花などの描写に特徴がある
- 「ブルーオニオン プレミアム」という金彩を加えたオリジナルシリーズもある
- カールスバード(Carlsbad)版ブルーオニオン
- チェコのボヘミア地方(カルロヴィ・ヴァリ)のチェスキー・ポルツェラン社のドゥビー工場で製造
- 丸みを帯びたフォルムと濃いブルーが特徴
- 三大ブルーオニオンの中では最も手頃な価格帯
- 電子レンジや食洗機の使用もOKという実用性の高さ
- 「BOHEMIA」とドゥビーの「D」の刻印がある
さらに、日本にも「ブルーオニオン」があります。岐阜の株式会社丸太製陶所が製造する「ブルーダニューブ」は、日本古来の染付技法でブルーオニオンを再現した和製ブルーオニオンです。特に濃いブルーが特徴で、電子レンジや食洗機の使用もOKという実用性と、手頃な価格で人気があります。
これらの特徴を知ることで、どのブランドのブルーオニオンなのか、また本物かどうかを見分ける手がかりになります。
ブルーオニオン 偽物市場の実態と購入時の注意点
ブルーオニオンの偽物市場は年々拡大しており、特に近年は中国からのコピー品が日本市場に多く流入しています。これらの偽物は、一見本物と見分けがつかないほど精巧に作られているものもあり、注意が必要です。
偽物が多く出回る理由。
- ブルーオニオンの高い人気と知名度
- 本物の高価格帯(特にマイセン製)
- インターネットオークションやフリマアプリの普及による個人間取引の増加
- 製造技術の向上によるコピー品の精巧化
購入時の注意点。
- 信頼できる販売店やブランド直営店で購入する
- 価格が著しく安い商品は疑ってみる
- オークションやフリマアプリでの購入時は、販売者の評価や取引履歴を確認する
- 真正性を保証する証明書や保証書の有無を確認する
- 複数の角度から撮影された詳細な写真を確認する
- 疑問点があれば、販売者に質問する
- 可能であれば、実物を手に取って確認する
特に注意すべき偽物の種類としては、以下の3つがあります。
- 磁器自体は本物だが偽物の商品:ヨーロッパのペインターが本物のマイセンの白磁を使って、マイセンの絵付師を真似てペインティングした贋作。「ポーセリン・アート」「ポーセリンペインティング」「ポーラセーツ」などと呼ばれています。
- 完全なコピー品:MEISSENと正確に表記されているが、形状や絵柄が本物とは異なる偽物。特に「5つ花」シリーズなどの人気デザインのコピーが多いです。
- 「双剣マーク風」のマークがある偽物:一見マイセンのマークに似せているが、細部が異なる偽物です。
これらの偽物を見分けるためには、本物のブルーオニオンの特徴をよく知ることと、購入前に十分な調査をすることが重要です。
ブルーオニオン 偽物と本物の価値と歴史的背景
ブルーオニオンの本物と偽物の価値を理解するためには、その歴史的背景を知ることが重要です。ブルーオニオンの起源は、1739年にマイセン窯の絵付け師J.D.クレッチマーによってデザインされたことに始まります。
ブルーオニオンの名前の由来には興味深いエピソードがあります。実はこのデザインは「タマネギ」ではなく、ザクロや桃、竹などの中国の吉祥文様がモチーフになっています。当時のヨーロッパ人にはザクロの絵柄がタマネギに見えたため、「ブルーオニオン(青いタマネギ模様)」と呼ばれるようになったのです。これらのモチーフは子孫繁栄や不老長寿を表す縁起の良いものでした。
発表当初はそれほど人気がなかったブルーオニオンですが、1800年代に入ると人気の絵柄となりました。その人気の高さから、多くのメーカーがこのデザインを模倣するようになり、マイセンは1885年頃から本物の証としてザクロらしき木の幹の根元に双剣マークを描くようになりました。
本物のブルーオニオン、特にマイセン製のものは、その歴史的価値と芸術的価値から高い評価を受けています。一方、偽物には以下のような種類があります。
- スクラッチ品(2級品、3級品、4級品)。
- マイセンの正規品だが、何らかの理由で通常の商品として販売できないもの
- 双剣マーク上または近くにスクラッチ(線)が入っている
- 2級品は1〜2本、3級品は3本、4級品は4本のスクラッチがある
- 2級品はドイツでは定価の2割引き程度で販売される
- 3級品、4級品は「級外品」扱い
- コピー品。
- 他メーカーによる模倣品
- 価値は本物に比べて大幅に低い
- デザインや品質に差がある
本物のブルーオニオンを購入する際は、その歴史的背景と価値を理解した上で、偽物との違いを見極めることが重要です。また、スクラッチ品を購入する場合も、その等級と価値を正しく理解することが大切です。
本物のブルーオニオン、特にマイセン製のものは、約280年もの歴史を持ち、今日も丹念に手書きされ、美しいコバルトブルーで仕上げられています。その歴史的価値と芸術性は、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。
ブルーオニオン 偽物を購入してしまった場合の対処法
万が一、ブルーオニオンの偽物を購入してしまった場合、どのように対処すべきでしょうか。購入先や状況によって対応が異なりますので、以下のケース別に対処法をご紹介します。
- 正規販売店で購入した場合。
- 購入店に直接連絡し、状況を説明する
- 領収書や保証書など、購入を証明するものを用意する
- 店舗の返品・交換ポリシーに従って対応を求める
- 正規販売店であれば、基本的には返品・交換に応じてくれるはずです
- オークションサイトやフリマアプリで購入した場合。
- まずは販売者に連絡し、状況を説明する
- 偽物であることの証拠(専門家の鑑定結果など)があれば提示する
- 販売者が対応しない場合は、プラットフォームの運営会社に連絡する
- 詐欺に該当する場合は、消費者センターや警察に相談することも検討する
- 海外で購入した場合。
- 購入国の消費者保護法に基づいて対応する
- 日本の在外公館(大使館や領事館)に相談することも一つの方法
- クレジットカード決済の場合は、カード会社に相談する(チャージバックの可能性)
偽物かどうか確認するための方法。
- 専門店や鑑定士に鑑定を依頼する
- ブランドの公式サービスセンターに問い合わせる
- 陶磁器コレクターの集まるコミュニティで意見を求める
偽物を購入してしまった経験を活かすために。
- 偽物の特徴を詳しく記録しておく
- 同じ失敗を繰り返さないよう、購入前の確認事項をリスト化する
- 他の人が同じ失敗をしないよう、情報を共有する(レビューサイトやSNSなど)
最後に、偽物を購入してしまったことで落ち込む必要はありません。それを学びの機会と捉え、次回の購入ではより慎重に判断できるようになればよいのです。また、偽物であっても、デザインが気に入っていて使い勝手が良ければ、「偽物と知った上で」使い続けるという選択肢もあります。
重要なのは、高額な買い物をする際には、事前にしっかりと調査し、信頼できる販売店から購入することです。また、「安すぎる商品」には必ず理由があることを忘れないようにしましょう。
以上、ブルーオニオンの偽物を購入してしまった場合の対処法についてご紹介しました。これらの情報が、皆様の素敵な食器選びの一助となれば幸いです。