食器エルメスコレクション完全ガイド人気シリーズと価値

エルメス食器の魅力と価値について詳しく解説。人気シリーズから買取相場まで、アンティーク食器愛好家が知りたい情報を網羅。あなたも高級食器の世界に足を踏み入れてみませんか?

食器エルメスの魅力と特徴

エルメス食器の魅力
🎨
独特のデザイン性

スカーフのモチーフを磁器で表現した芸術的な食器

💎
最高品質の素材

職人による丁寧な作りで長く愛用できる逸品

📈
投資価値の高さ

中古市場でも高い需要を維持する資産価値

食器エルメスの歴史と背景

食器エルメスの歴史は1984年、ジャン=ルイ・デュマ氏が社長を務めていた時代に始まりました。「食は文化」という思想のもと、食卓芸術の提案をコンセプトに誕生したエルメスの食器は、単なる実用品を超えた芸術作品として位置づけられています。

 

エルメスといえばオレンジ色のボックスが有名ですが、実は最初はベージュ色でした。第二次世界大戦中の物資不足でベージュが手に入らなくなり、代用として使用したオレンジが評判となり、現在のブランドカラーとして定着したという興味深いエピソードがあります。

 

エルメスの食器作りには年間テーマが設定されており、1987年は「花火」、2012年は「時の恵」というように、毎年異なるコンセプトで世界に発信されています。このような背景から生まれる食器は、それぞれに深いストーリーが込められた特別な存在となっています。

 

食器エルメス人気シリーズコレクション

ガダルキヴィール
エルメス食器の中でも特に高い人気を誇るガダルキヴィール。スペインのコルドバを流れる川の名前から取ったこのシリーズは、炎の中で熱せられる鉄にインスピレーションを得た燃え立つような鮮紅色が特徴です。白磁に施された赤色の幾何学模様は、まさに「炎」を彷彿させる力強さと繊細さを併せ持っています。

 

ブルーダイユール
1938年に発表されたエルメスのジュエリー「シェーヌダンクル」をモチーフにした食器シリーズです。ヒナギクやハチの巣をモチーフに、青と白の幾何学模様で描かれており、東洋からヨーロッパへと伝えられた青の世界を表現しています。カップ&ソーサー、プレート、ボウル、マグカップなど多様なアイテムが展開されています。

 

モザイク・ヴァンキャトル
エルメス一号店の入口の床に敷き詰められた大理石のモザイク装飾をイメージした食器です。プレートの周りにはモザイク調でエルメスの「H」が描かれ、真ん中には「HERMES」の頭文字「H」を配しています。「ヴァンキャトル」はフランス語で「24」を意味し、パリのフォーブル・サントノーレ24番地のエルメス一号店の番地を表現しています。

 

トゥカン
1986年に発表された中南米に生息するオオハシを描いた食器シリーズです。黒い体に大きくて黄色いくちばしが特徴のオオハシと木の葉が水彩画のように描かれています。現在は廃盤となっているため、コレクターズアイテムとして非常に価値の高いシリーズとなっています。

 

Hデコ
2015年に発売された比較的新しいシリーズです。エルメスの一号店で用いられているアールデコ様式の装飾金具をモチーフにしており、エルメスのイニシャル「H」を2つ重ねたモチーフを中央に配置し、白と黒の幾何学模様が描かれています。

 

ソレイユ・ドゥ・エルメス
明るいイエローが特徴的なシリーズで、気持ちが明るくなるような鮮やかな色合いが魅力です。長方形プレートなどが人気で、日常使いからおもてなしまで幅広いシーンで活躍します。

 

食器エルメスの品質と素材の秘密

エルメスの食器は、職人による丁寧な作りが特徴で、高品質な磁器を使用しています。彩り鮮やかなスカーフのイメージを磁器の世界で表現するという独特のアプローチにより、他のブランドでは真似できない独創性を実現しています。

 

製品には特有の鮮やかな色使いとユニークなデザインが施されており、見た目も素材も上品で洗練されています。一般的な食器と比べて定価が高額な理由は、この品質の高さと芸術性にあります。

 

エルメスの食器作りには、シンプルでナチュラルながらもモダンなエスプリが薫るクリスタル、斬新なフォルムやデリケートな細工が特徴のカトラリーとともに、テーブルウェアの総合的な提案が行われています。これにより、単品ではなくトータルコーディネートが可能な食器として設計されています。

 

食器エルメス使用時の注意点と手入れ方法

エルメスの食器を使用する際には、いくつかの重要な注意点があります。最も重要なのは、基本的にすべてのエルメス食器は電子レンジ使用不可という点です。特にシェーヌダンクルシリーズやモザイクシリーズなど、金属装飾が施されているものは絶対に電子レンジで使用してはいけません。

 

実際のユーザーの体験談によると、ソレイユシリーズなど一部の食器では自己責任で電子レンジを使用している例もありますが、メーカーの推奨ではないため、避けることをお勧めします。

 

日常的な手入れについては、食洗機の使用も基本的には推奨されていません。手洗いで優しく洗浄し、柔らかい布で水分を拭き取ることが長持ちの秘訣です。

 

保管時には、食器同士が直接触れないよう緩衝材を挟んだり、専用の収納ケースを使用することで、傷や欠けを防ぐことができます。特に金彩や銀彩が施されているシリーズは、金属部分の変色を避けるため、直射日光を避けた場所での保管が重要です。

 

アンティーク食器として価値を保つためには、使用後は速やかに洗浄し、完全に乾燥させてから収納することが大切です。また、定期的な点検により、小さなひびや欠けがないかチェックすることも重要です。

 

食器エルメスの投資価値と将来性

エルメスの食器は、購入時の価格が高額であるだけでなく、中古市場でも高い価値を維持する投資価値の高いアイテムです。特に人気シリーズや廃盤になったコレクションは、時間が経つにつれて価値が上昇する傾向にあります。

 

高値で取引されるシリーズ

  • ガダルキヴィール:ロングセラーで安定した需要
  • ブルーダイユール:一定の需要を維持
  • トゥカン:廃盤のため希少価値が高い
  • Hデコ:人気シリーズで高い需要

買取市場では、未使用品であれば特に高額査定が期待できます。鮮やかな柄で使いやすい大きさの食器や、ティーカップやマグ、皿など普段使用する機会の多いアイテムは需要が高く、高額買取になりやすい傾向にあります。

 

アンティーク食器愛好家にとって、エルメスの食器は単なる実用品を超えた文化的価値を持つコレクションアイテムです。製品やディスプレイには年間のテーマが定められ、どのデザインにもオリジナリティあふれるストーリーが描かれているため、コレクションとしての価値も非常に高いといえます。

 

将来的な価値を考慮すると、特に限定品や廃盤シリーズ、人気の高いデザインの食器は、適切な保管とメンテナンスにより、購入価格を上回る価値を持つ可能性があります。エルメスというブランドの永続的な価値と、食器というカテゴリーの実用性を併せ持つこれらのアイテムは、賢明な投資選択肢としても注目されています。