拭き漆やり方と道具・乾燥・回数の完全手順

拭き漆のやり方を道具の準備から乾燥・塗り重ね回数まで徹底解説。陶器好きなら知っておきたい生漆の使い方やかぶれ対策、失敗しないコツとは?

拭き漆のやり方と道具・乾燥・回数の完全手順

手袋なしで生漆に触れると、最悪2週間かゆみが止まらず日常生活に支障が出ます。


🪵 拭き漆やり方 3つのポイント
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かぶれ対策は最優先

生漆のウルシオール成分は接触性皮膚炎を引き起こします。ゴム手袋・長袖は必須で、肌への付着を徹底的に避けましょう。

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「塗る→拭く→乾かす」を5回以上繰り返す

1回だけでは艶が出ません。湿度70〜85%・温度20〜25℃の環境で1〜2日乾燥させ、5回以上繰り返すことで美しい仕上がりになります。

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1回目だけテレピン油で希釈する

初回のみ生漆と同量のテレピン油で希釈して木地に浸透させます。2回目以降は原液のまま使用するのが正しい順序です。


拭き漆とは何か・陶器好きが知っておくべき基礎知識


拭き漆(ふきうるし)とは、木地(きじ)に生漆(きうるし)を布で摺り込み、余分な漆を丁寧に拭き取る作業を繰り返して仕上げる、日本古来の伝統的な塗装技法です。「摺り漆(すりうるし)」と呼ばれることもあります。


一般的な漆器に使われる「本漆塗り」が、黒や朱などの不透明な漆を幾重にも厚く塗り重ねて仕上げるのに対して、拭き漆は透明な生漆を薄く摺り込んで仕上げるため、木地そのものの木目や質感をそのまま活かせるのが最大の特徴です。欅(けやき)や栃(とち)など、木目が美しい木材に施すと、木の奥から光が透けるような独特の艶と深みが生まれます。


陶器に興味のある方であれば、「器を自分で育てる」という感覚はよくご存知のはずです。拭き漆の器も同様で、使うほどに漆の塗膜が安定し、艶が深まる「経年美化」が楽しめます。これは陶器の「育て器」に通じる魅力です。


また、拭き漆は本漆塗りに比べて工程がシンプルなため、道具を揃えれば自宅でも挑戦できる技法として近年注目が高まっています。箸やお椀、カッティングボードなど身近な木製品に施せるので、陶器と並んで手元の器を充実させるひとつの手段になりえます。


なお、拭き漆は基本的に「吸い込みのある素材」に適した技法です。漆が素地に浸透・硬化することで塗膜が形成されるため、釉薬がかかった陶器や磁器の表面にはそのままでは施せません。釉薬のかかっていない素焼きの陶器(陶胎漆器)であれば漆を乗せることができますが、その場合は下地処理と専用の技法が必要になります。「陶器に拭き漆を施す」場合はこの点を最初に確認しておきましょう。


つまり、木製の器や道具が拭き漆の基本対象です。


工芸用語集「拭き漆」の解説(kogei standard)
拭き漆の技法の概要・定義について、工芸の専門メディアが簡潔にまとめています。このH3の基礎知識部分の参考として。


拭き漆やり方に必要な道具と生漆の準備

拭き漆を自宅で始めるにあたって、まずは道具を揃えることが先決です。必要なものは意外とシンプルで、以下の7点が基本セットになります。





























道具 用途・補足
🫙 生漆(きうるし) 漆の樹液をろ過したもの。初回は30〜50gのチューブ品が入手しやすく使いやすい
🧪 テレピン油 松由来の天然溶剤。1回目の漆の希釈・道具の洗浄に使う。ホームセンターで入手可
🧶 タンポ(綿布を丸めたもの) 生漆を木地に摺り込む際に使う。綿や絹の布をボール状に丸めてセロハン等で包む
🧹 拭き取り用の布(ウエス) 余分な漆を拭き取る。毛羽立ちの少ない綿素材が適している。使い捨てが衛生的
📄 サンドペーパー 下地処理に#120〜#240、2回目以降の研ぎに#600〜#800を使い分ける
🧤 ゴム手袋(またはニトリル手袋)

漆かぶれ防止のため必






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