ストーク・オン・トレント行きフライトで英国陶器の里へ

イギリスの陶器生産の中心地、ストーク・オン・トレントへのアクセス方法をご紹介。日本からのフライトとマンチェスター空港経由のルート、ウェッジウッドやバーレイなどのアウトレット情報、工場見学や絵付け体験まで、陶器好きなら訪れたいこの街の魅力をすべてお伝えします。あなたも英国陶器の聖地で、お気に入りの一品を見つけませんか?

ストーク・オン・トレント行きフライト

この記事のポイント
✈️
日本からのアクセス

マンチェスター空港経由が最も便利。空港から約50分でストーク・オン・トレントに到着します

🏺
陶器の街の魅力

ウェッジウッド、バーレイ、エマ・ブリッジウォーターなど世界的ブランドのアウトレットで最大70%オフ

🎨
特別な体験

工場見学や絵付け体験で、英国陶器の伝統に触れる貴重な機会を楽しめます

ストーク・オン・トレント行きフライトと空港からのアクセス方法

 

ストーク・オン・トレントへのアクセスは、マンチェスター空港を利用するのが最も効率的です。日本からマンチェスター空港へは、直行便は運航されていないため、ロンドンやヘルシンキ、ドバイなどの主要都市を経由する必要があります。東京からの場合、フィンエアーやターキッシュエアラインズなどの航空会社を利用すれば、往復で17万円台から航空券を購入できます。

 

マンチェスター空港からストーク・オン・トレントまでは約40km、車で約50分の距離にあります。公共交通機関を利用する場合は、空港から直通バスが運行されており、料金は4〜22ポンド程度、所要時間は50分前後です。より快適な移動を希望される方は、プライベートトランスファーサービスの利用もおすすめで、料金は1グループ(最大3名)あたり126ドルから利用可能です。

 

マンチェスター空港からストーク・オン・トレントへの詳しいアクセス情報はこちら
ロンドンを経由する場合は、ヒースロー空港やガトウィック空港に到着後、ロンドン市内のユーストン駅から列車でストーク・オン・トレントまで移動する方法もあります。所要時間は約1時間30分〜2時間で、往復18ポンドから購入できるリーズナブルな選択肢です。

 

ストーク・オン・トレントのウェッジウッドとアウトレット巡り

ストーク・オン・トレントは「ザ・ポタリーズ」とも呼ばれ、18世紀から続く英国陶器産業の中心地です。なかでもウェッジウッドは、1759年にジョサイア・ウェッジウッドによって創設された世界最高峰の陶磁器ブランドです。「ファイン・ボーンチャイナ」や王妃から「クイーンズウェア」と命名されたクリームウェアなど、数々の革新的な磁器を生み出してきました。

 

ウェッジウッドのアウトレットストアでは、市販品の20〜70%引きで購入できるため、陶器好きには見逃せないスポットです。ロイヤルドルトンと併設された大型アウトレット店「ウェッジウッド&ロイヤルドルトン アウトレットストア」では、複数のブランドの製品を一度に見られます。1ポンドから購入できる商品もあり、掘り出し物に出会えるチャンスも豊富です。

 

また、「ワールド・オブ・ウェッジウッド」では、博物館やレストランなども併設されており、陶器の歴史を深く学べます。工場見学も実施されており(要予約)、製造過程を間近で観察できる貴重な体験ができます。ただし、ウェッジウッドはアウトレットとファクトリーが離れた場所にあるため、タクシーでの移動が便利です。

 

ウェッジウッドアウトレットでの購入体験記事はこちら

ストーク・オン・トレントのバーレイとエマ・ブリッジウォーター

バーレイ(Burleigh)は1851年創業の老舗ブランドで、伝統的な銅板転写技法を今も守り続けています。特に「Blue Calico」などの水玉柄が人気で、品のあるデザインは日本人にも愛されています。ミドルポート・ポタリーのファクトリーショップでは、2階に正規価格の美しい商品が並び、1階には何らかの瑕疵があるアウトレット品が約3割引で販売されています。スペシャルオファーでは半額以下になることもあるため、じっくり選べば気にならない程度の瑕疵で高品質な食器が手に入ります。

 

バーレイでは工場見学ツアーも実施されており、ビクトリア時代の陶器工場の雰囲気を残した「ボトル・オーブン」と呼ばれる特徴的な窯を見学できます。併設のティールームではバーレイの食器でお茶を楽しめるため、購入前に実際の使用感を確認できるのも魅力です。

 

エマ・ブリッジウォーター(Emma Bridgewater)は、カラフルでポップなデザインが特徴のブランドです。水玉柄やハート柄を手押しのスポンジで彩色する独特の製法で知られています。ファクトリーショップではアウトレット品が充実しており、バーレイやウェッジウッドよりも混雑することが多い人気店です。工場見学では、職人が一つずつ丁寧にスポンジで絵付けする様子を間近で見られ、手作業の温かみを実感できます。

 

📍 おすすめの回り方
ストーク・オン・トレント駅からエマ・ブリッジウォーター、アウトレット、バーレイの順で回ると、それぞれ徒歩約30分ずつで効率的に巡れます。

 

ストーク・オン・トレントの絵付け体験と工場見学の楽しみ方

ストーク・オン・トレントでは、単なるショッピングだけでなく、実際に陶器作りに触れられる体験プログラムが充実しています。エマ・ブリッジウォーターの「Decorating Studio」では、マグカップやお皿などの好きな食器を選んで、オリジナルデザインの絵付けができます。料金は食器代と工房使用料(仕上げ代込み)で、完成品は日本への郵送も可能です。

 

絵付け体験では、スポンジを使ったスタンプ技法や筆での手描きが楽しめます。失敗しても絵具が乾いてから消しゴムで消せるため、初心者でも安心して挑戦できます。鉛筆で下書きした線は焼成すると自然に消え、絵具の色も焼き上がると実際のペイントよりも濃く仕上がるため、テーブル上のサンプルを参考にしながら作業できます。絵付け体験は時間枠が決まっているため、必ず事前予約が必要です。

 

工場見学では、クリームセラミックの製品を鋳型にはめて作り、乾燥させ、窯焼きし、絵付けして最後に釉をかけて仕上げ焼きする一連の工程を、スタッフのガイド付きで見学できます。職人が一つずつ丁寧にスポンジで絵付けする様子や、筆で文字を書く作業中の部屋も見られるため、英国陶器の伝統技術の奥深さを実感できます。工場見学は平日のみの開催が多く、事前予約が必須です。

 

エマ・ブリッジウォーターでの絵付け体験詳細はこちら
バーレイでも工場見学が可能で、ビクトリア朝の陶磁器工場を再現した空間で当時使用されていた巨大な窯を見学できます。製品が完成するまでの作業工程を順を追って学べるため、陶器への理解が深まります。

 

🎨 体験のポイント
・絵付け体験は1〜2時間程度
・工場見学は約1時間のガイドツアー
・どちらもオンライン予約が推奨されます
・自分で作った食器は世界に一つだけの記念品に

ストーク・オン・トレントのボーンチャイナの歴史と魅力

ストーク・オン・トレントは「ボーンチャイナ発祥の地」としても知られています。ボーンチャイナとは、原料に牛のボーンアッシュ(骨灰)を加えた高級磁器のことで、18世紀後半にこの地で開発されました。1789年から1793年にかけて、ジョサイア・スポードがファイン・ボーンチャイナのコンセプトを完成させ、その後ロイヤル・ウースターなどのメーカーが製造を成功させました。

 

ボーンチャイナの最大の特徴は、薄くて軽いのに強度があり、透光性が高く、純白の美しさを持つことです。「ボーン」は牛の骨から、「チャイナ」は中国の白磁のイメージから名付けられました。通常の磁器よりも約40〜50%の牛骨灰を含むため、独特の温かみのある白さと、光に透かすと透ける美しさが生まれます。

 

ミントンは1793年にトーマス・ミントンによって設立され、「世界で最も美しいボーンチャイナ」と呼ばれました。1840年にヴィクトリア女王から高い評価を受け、1856年より王室御用達となった歴史あるブランドです。現在でもストーク・オン・トレントで一部の製品が製造されており、伝統的な技法が守られています。

 

スポードミュージアムでは、1770年から続くスポードの歴史と製品を見学できます。ストーク・オン・トレント駅から徒歩11分とアクセスも良好で、ロンドンからの日帰り旅行にも最適です。高品質なポーセリンのティーポットや食器、装飾品の数々を間近で鑑賞でき、アンティーク陶器の世界に浸れます。

 

イギリス陶磁器のブランドとマークの詳細はこちら
💡 ボーンチャイナの魅力
・透光性の高い純白の美しさ
・薄くて軽いのに丈夫で壊れにくい
・250年以上の伝統技術
・王室御用達の格式

ストーク・オン・トレントのアウトレットで賢くお土産を購入するコツ

ストーク・オン・トレントでのお買い物を最大限楽しむには、いくつかのポイントを押さえておくと便利です。まず、アウトレット品は瑕疵の程度がさまざまなため、時間をかけて選別することが大切です。多くの商品は、よく見なければわからない程度の小さな傷や色ムラであり、実用上は全く問題ありません。焦らずじっくり選べば、正規品とほとんど変わらない美しい食器を格安で手に入れられます。

 

食器は重量があるため、複数のブランドを巡る場合はスーツケースや車での訪問が推奨されます。日本から観光で訪れる方は、効率的に複数のファクトリーショップを巡れる専用車ツアーに参加するのも賢い選択です。HISなどの旅行会社では、日本語アシスタント同行のストーク・オン・トレント日帰りツアーを提供しており、ウェッジウッド、エマ・ブリッジウォーター、バーレイなどを効率よく巡れます。

 

既にお目当ての食器が決まっている場合は、オンラインでの購入も選択肢の一つです。イギリスのキャッシュバックサイト「Quidco」を経由して購入すれば、購入金額の数%がキャッシュバックされるため、シリーズで揃える場合など高額購入時にはお得です。ただし、実物を見て選びたい方や、掘り出し物との出会いを楽しみたい方には、やはり現地のアウトレット訪問がおすすめです。

 

バーレイやエマ・ブリッジウォーターのファクトリーショップには併設のティールームがあるため、実際にその食器でお茶を楽しみながら購入を検討できます。ウェッジウッドのビジターセンターにもレストランがあり、高評価を得ています。食事休憩を兼ねて各ブランドの雰囲気を味わうのも、この旅の醍醐味です。

 

🛍️ 購入のコツ
・アウトレット品は時間をかけて選別
・重い食器はスーツケースか車で運搬
・専用車ツアーで効率的に巡る
・ティールームで実際の使用感を確認
・オンライン購入はQuidco経由でキャッシュバック

ストーク・オン・トレント観光で訪れたいポッタリー博物館

陶器の歴史をさらに深く知りたい方には、「The Potteries Museum & Art Gallery」がおすすめです。この博物館では、ストーク・オン・トレントの陶磁器産業の発展の歴史を包括的に学べます。ウェッジウッド、ミントン、スポード、ロイヤルドルトンなど、イギリスを代表する陶磁器ブランドがこの地で生まれた背景や、各ブランドの代表作品が展示されています。

 

グラッドストーン・ポッタリー博物館では、ビクトリア朝の陶磁器工場を再現した空間で、当時使用されていた「ボトル・オーブン」と呼ばれる特徴的な形の巨大な窯を実際に探検できます。石炭を用いた伝統的な窯は大気汚染の弊害から現在では禁止されていますが、この博物館では歴史的遺産として保存されています。製品が完成するまでの作業工程を見学でき、デモンストレーションやショップも充実しています。

 

ストーク・オン・トレントは、かつて石炭産業が盛んで、採掘した石炭を陶器を焼成する窯の燃料として利用してきました。加えて良質な粘土が採れることから、陶器産業に最適な環境が整っていました。その結果、18世紀から多くの陶器メーカーがこの地に集まり、「ファイヴ・タウンズ」と呼ばれた5つの町が統合して現在のストーク・オン・トレントが形成されました。

 

博物館では、ジョサイア・ウェッジウッドの登場による産業革命期の発展や、洗練されたデザインと高品質な陶器がイギリス王室やヨーロッパの貴族たちに愛された歴史を学べます。陶器産業がこの地域の経済と文化に与えた影響を理解することで、ファクトリーショップでの買い物がより意味深いものになるでしょう。

 

グラッドストーン・ポッタリー博物館の詳細情報はこちら
🏛️ 博物館のハイライト
・ビクトリア朝の窯を実際に探検
・250年以上の陶器産業の歴史を学ぶ
・各ブランドの代表作品を鑑賞
・デモンストレーションで製造過程を見学

ストーク・オン・トレント旅行の予算と滞在プラン

ストーク・オン・トレントへの旅行費用は、アクセス方法と滞在日数によって大きく異なります。日本からの往復航空券は、経由便を利用すれば17万円台から購入可能です。ロンドンやマンチェスター経由で、フィンエアーやターキッシュエアラインズなどを利用するのが比較的リーズナブルです。日本航空の直行便でロンドンまで行き、そこから列車でストーク・オン・トレントに向かうパッケージツアーもあり、添乗員付きの安心プランでは69万5千円から用意されています。

 

ロンドンからの日帰りも可能ですが、2泊3日程度の滞在がおすすめです。1日目は移動とウェッジウッド、2日目はエマ・ブリッジウォーターとバーレイでの絵付け体験、3日目は博物館巡りというプランが理想的です。宿泊施設はストーク・オン・トレント市内に複数あり、ホテルの価格帯は1泊50〜150ポンド程度です。

 

現地での移動費用は、バスが最もリーズナブルで、ロンドン〜ストーク・オン・トレント間の往復が18ポンド程度です。列車を利用する場合、特急便で片道約1時間30分、往復50ポンド前後です。ストーク・オン・トレント市内の移動は、徒歩またはタクシーが便利で、ファクトリーショップ間のタクシー代は10〜20ポンド程度です。

 

食事代は、ファクトリーショップ併設のティールームで10〜15ポンド、レストランでのディナーは20〜40ポンドが目安です。お土産の陶器購入費用は予算次第ですが、アウトレット価格で小さなマグカップなら5ポンドから、ディナープレートセットなら30ポンド前後で購入できます。絵付け体験の費用は食器代込みで20〜40ポンド程度、工場見学は10〜15ポンドが一般的です。

 

💰 予算の目安(1人あたり)
・航空券:17万円〜
・宿泊費(2泊):100〜300ポンド
・交通費(ロンドン往復+市内):80〜150ポンド
・食事代(2泊3日):60〜120ポンド
・体験費用:30〜55ポンド
・お土産代:50〜200ポンド(購入量による)
ストーク・オン・トレントは陶器愛好家にとって夢のような場所です。世界最高峰のブランドの製品を格安で購入でき、伝統的な製造過程を学び、自分だけのオリジナル陶器を作れる貴重な体験ができます。フライトを予約して、英国陶器の聖地で特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。