マイセンクリスタル マイセンフラワーの魅力と選び方

マイセンクリスタルのマイセンフラワーシリーズは、精緻なエングレーヴィング技法で花の美しさを刻み込んだ芸術作品です。クリスタルの輝きと職人技が織りなす贅沢なテーブルウェアは、どのように選び、楽しめばよいのでしょうか?

マイセンクリスタル マイセンフラワー魅力

この記事でわかること
マイセンクリスタルの特徴

酸化鉛24%以上を含む高透明度クリスタルと、熟練職人による手作業のエングレーヴィング技法が生み出す芸術性

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マイセンフラワーの種類

ピンクローズ、イエローローズなど多彩なフラワーモチーフと、色被せ技法による深みのある色彩表現

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お手入れと楽しみ方

繊細なクリスタル製品の正しい洗浄方法と、贈り物としての価値を最大限に活かす使い方

マイセンクリスタルとマイセンフラワーの歴史

 

エルベ河畔の古都マイセンは、ヨーロッパ硬質磁器発祥の地として知られていますが、同時に優れたクリスタル工芸のふるさとでもあります。マイセンクリスタルの誕生は1700年頃まで遡り、マイセン磁器完成を支えた化学者ヴァルター・フォン・チルンハウスによってクリスタルガラスが生み出されました。現在のマイセンクリスタル社が設立されたのは1947年で、優れた技術を持つ職人と際立ったエングレーヴィング手法により、たちまちヨーロッパのトップブランドとして認められるようになりました。1970年代になると、マイセン磁器の図柄をクリスタルに刻印することが許可され、「ブルーオニオン」や「スキャタードフラワー」などの伝統的な図柄がクリスタル作品に展開されるようになりました。
参考)マイセンクリスタル,マイセンフラワー

マイセンフラワーシリーズは、マイセンの人々が好む花を繊細に刻んだコレクションで、カットやエングレーヴィングによる光の屈折から綾なす別の光が生まれ、そのきらめきは格別です。マイセン磁器のモチーフを刻んだクリスタルとして、ブルーオニオン、アラビアンナイト、マイセンローズ、スワンなど様々なシリーズが人気を集めています。
参考)マイセンクリスタル 日本語公式サイト

マイセンクリスタルの製造工程とエングレーヴィング技法

マイセンクリスタルの製品は、すべて手作業で作られ、マイセンクリスタル社のロゴである「M」と職人のイニシャルが刻まれています。クリスタルガラスの主な原材料は珪砂約60%、炭酸カリ、炭酸ソーダ、鉛丹で、酸化鉛を24%以上含むことで高い透明度と輝きを放ちます。この酸化鉛の含有により、通常のガラスに比べて透明度と屈折率が高まり、水晶(クリスタル)のように輝く透明なガラスとなります。
参考)マイセンクリスタル 日本語公式サイト

製造工程は、まず1300~1500℃の高温で熱せられたガラス種を吹き竿の先に取り、宙吹きや型吹きで形を整えて成形します。透明ガラスの外側に色ガラスを被せたものを色被(いろきせ)ガラスと呼び、マイセンクリスタルの中で特に人気があります。成形後は回転する鉄板の上で生地を整え、ダイヤ研磨盤で縁を削り、目の粗いダイアホイールで表面を削り取ります。
参考)マイセンクリスタル

エングレーヴィング技法では、まずガラス表面に耐水性インクのペンでカット・デザインが書き込まれ、その後ダイヤ研磨盤で縁や格子柄をカッティングし、ダイヤ製のグラインダーで花模様を刻み入れていきます。この刻み込む作業は下書き無しで行われるため、技術のほかに想像力と確かな目が何よりも重要です。回転軸に取り付けられた小型の銅製グラインダーに研磨剤や油を付け、ガラスを向こう側から手前に押し付けながら彫り込む技術は「ホイールエングレーヴィング」と呼ばれています。
参考)https://www.le-noble.com/event/luxury54/

マイセンフラワーシリーズの種類と人気コレクション

マイセンフラワーシリーズには、多彩なフラワーモチーフが用意されています。最も人気が高いのはマイセンローズで、一言に薔薇と言っても様々な描き方があります。自然主義イエローローズ、自然主義ホワイトローズ、自然主義ブルーローズ、自然主義レッドローズ、ピンクローズなど、色のバリエーションが豊富です。その他にもピンクローズ忘れな草、モスローズブーケ、スキャタードローズと忘れな草などの組み合わせも展開されています。
参考)ユーロクラシクス|マイセンフラワー TOP 写真一覧

ベーシックフラワーシリーズは36種類あり、描くお花の数で一つ花から五つ花まで分類されます。メインのフラワーの種類と色を指定しての注文が可能で、雪割草、水仙、キンポウゲ、ひなぎく、すみれ、ケシ、矢車菊、クロッカス、ゴールドラック、アスター、バラ、チューリップ、朝顔、ヤグルマ菊、ポピーなど様々な花がモチーフとなっています。一流ペインターが一つ一つ花を観察して描くため、世界に二つとして同じ作品はないと言われています。
参考)【マイセン】フラワーシリーズ買取なら|【日晃堂】

高島屋オンラインストアで販売されているマイセンフラワー花瓶は、精緻なエングレーヴィング技法で表現された華やかなフラワーモチーフが特徴で、安定感のあるフォルムがお花の美しさを引き立て、インテリアとしても人気です。世代を問わず好まれるデザインは、記念品などのギフトにもおすすめされています。
参考)https://www.takashimaya.co.jp/shopping/product.html?p_cd=0001247518amp;sub_cd=001

マイセンクリスタルの輝きを生む酸化鉛の秘密

クリスタルガラスの美しい輝きは、酸化鉛の含有率によって大きく変化します。マイセンクリスタルは24%以上の酸化鉛を含む「レッドクリスタルガラス」に分類され、高い光の屈折率、透明感、重量感を特長としています。鉛の含有率が上がるほど光の透明度や屈折率が高くなり、比重が大きくなるとともに打音が澄んで余音を持つため、ワイングラスなど工芸用では酸化鉛が多いものが好まれます。
参考)クリスタル・ガラス - Wikipedia

ガラスの製造時に酸化鉛を添加することで、ガラスの溶解温度が低く抑えられ、成形も普通のガラスに比べて容易になります。また透明度と屈折率が高まり、水晶(クリスタル)のように輝く透明なガラスになることから、通称として「クリスタル」と呼ばれるようになりました。クリスタルガラスは柔らかさにより繊細なカット加工が可能で、カットやエングレーヴィングによってさまざまなデザインが生まれます。
参考)GKジャパンエージェンシー株式会社 日本総代理店|マイセン磁…

ただし、鉛の含有量が高ければ良いという訳ではなく、溶解・成形・徐冷・加工などの高度な製造技術や、鉄分など不純物の除去、他の混合物の配合など全体的な化学組成の調整が重要です。光学的に無色透明であるよりもわずかに青みを帯びた方が肉眼では「美しい透明」と感じがちなため、アルカリ金属酸化物などの着色剤を用いて調整することが多いのも特徴です。​

マイセンクリスタルの正しいお手入れ方法

マイセンクリスタルは繊細な製品のため、適切な手入れが美しさを長く保つために非常に重要です。洗浄には食器用中性洗剤を使用し、柔らかいスポンジか柔らかい布で丁寧に洗います。カットしてある面は柔らかめのブラシやたわしで洗うことができます。手洗いで優しく洗い、乾燥させる際も柔らかい布で拭くことがおすすめです。​
食洗機の使用は避けた方が安全で、高温や強い水流が製品を傷つける恐れがあります。使用後はすぐに洗うことが大切で、研磨剤入りのスポンジや硬いブラシは避けるべきです。洗浄後は柔らかい布で水気を拭き取り、自然乾燥させます。長期間使用しない場合は、専用のケースに入れて保管することで、ほこりや傷から守ることができます。​
軽い汚れであれば、45℃程度のお湯で洗うだけでほとんどの汚れを落とすことができます。油分などの汚れが目立つ場合には、家庭用の中性洗剤を使用しますが、熱湯を直接注ぐと割れる可能性があるため、少し冷ましてから注ぐと安全です。クリスタルガラスは手の脂や水拭きで残った水分により曇りが発生するため、適切な乾拭きが必要です。
参考)グラスのお手入れ

マイセンクリスタルを贈り物として選ぶ価値

マイセンクリスタルは高級感と実用性を兼ね備えた贈り物として非常に価値が高く、世界的に知られる高級ブランドであり、その品質と美しさが保証されています。贈り物として選ばれることで、その価値と贈る相手への敬意が伝わり、シンプルでありながら洗練されたデザインは、どんなインテリアにも合い、実用的です。​
結婚祝いや引っ越し祝い、特別な記念日などの贈り物として選ばれることが多く、企業の記念品や取引先への贈り物としても適しています。シンプルなデザインのグラスは贈り物や記念品として、あらゆる方にお喜びいただけるでしょう。世代を問わず好まれるデザインは、記念品などのギフトにもおすすめで、受け取った相手がその品質に驚き、大切に使ってくれることでしょう。
参考)マイセンクリスタル オールドファッション「M」 M/3752…

花瓶やタンブラー、グラスなど様々な製品があり、用途に応じて選ぶことができます。マイセンフラワー一輪挿しはインテリアとしても映え、花を生ける楽しみも味わえます。マイセンクリスタルの製品には、マイセン社のブランドロゴ「M」と職人のイニシャルが刻印されており、その手作業による芸術性が贈り物としての価値をさらに高めています。
参考)https://www.takashimaya.co.jp/shopping/interior/meissenerbleikristall/