コリンズグラスの容量は300mlと思い込んでいると、実は氷を入れた後の実飲料が150mlを下回ることもあります。
コリンズグラスの容量は、一般的に300〜410mlの範囲に収まります。Wikipediaや国内の専門資料によれば、もっとも流通している製品では300〜360mlが主流です。
たとえば、高さ約15〜17cm・口径約5〜7cmというサイズ感は、ペットボトルのキャップから底部までの長さに近く、手でしっかり握ってもスラリとした印象を受けます。重さは空グラスで約125〜250g程度、素材によって差があります。
容量の違いは「どのカクテルに使うか」で大きく変わります。一般的なトム・コリンズやジン・フィズには300〜360mlが合い、ゾンビのような強アルコール系カクテルには400ml超のゾンビグラスが用いられます。
つまり、容量はカクテルの種類を基準に選ぶのが基本です。
また市販品を見ると、東洋佐々木ガラスの「シルクライン」は約300ml、石塚硝子の「アデリア iライン」は300ml、デュワーズのコリンズグラスは350ml、イタリアのボルミオリロッコ製品は305mlと、製品ごとに若干の差があります。これらは単体では数十ml程度の差ですが、カクテルレシピのバランスに影響するため、購入前に容量を確認する習慣をつけると安心です。
コリンズグラスの容量・名称・由来について(Wikipedia)
コリンズグラスの公称容量が300mlだからといって、飲み物を300ml注げるわけではありません。これが意外と見落とされがちなポイントです。
カクテルを作る際は氷をグラスの8割程度まで入れるのが一般的な手順とされています。330mlのグラスに氷を8割詰めると、氷が占める体積はおよそ150〜200ml程度になります。氷は水より密度が低く隙間もできるため単純計算はできませんが、残る液体スペースはおおよそ130〜180mlといったところです。
つまり300mlのグラスに入れた飲み物は実質150ml前後です。
これはレシピの作成にも直結します。たとえばトム・コリンズのレシピでは、ジン45ml・レモンジュース15ml・シュガーシロップ少量にソーダを加えて仕上げますが、300mlのコリンズグラスに氷を入れた状態でちょうど収まる量です。容量350mlや400mlのグラスを使うとソーダの量が増え、味が薄まってしまうことがあります。
グラスの容量と氷の量をセットで考えることが大切です。
氷の種類によっても変化します。たとえばクラッシュアイス(細かい砕き氷)はグラス内の空隙が小さいため、液体の入るスペースがさらに狭くなります。逆に大きなキューブアイスは隙間が多く、液体の量を多めに確保できます。炭酸系のカクテルを楽しむ場合、溶けにくい大きめの氷を選ぶと炭酸が抜けにくく、飲み物の量も確保しやすくなります。これは使えそうです。
「コリンズグラス」「ゾンビグラス」「ハイボールグラス」の3つは見た目が似ているため、混同されやすいグラスの代表格です。しかし容量・形・用途にそれぞれ明確な違いがあります。
まず容量の違いを整理しましょう。
| グラスの種類 | 主な容量 | 高さの目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ハイボールグラス | 約240〜350ml | 12〜14cm | 比較的背が低く口径が広め |
| コリンズグラス | 約300〜360ml | 15〜17cm | 細長く炭酸が抜けにくい |
| ゾンビグラス | 約360〜410ml | 17〜20cm | コリンズより一回り大きい |
ハイボールグラスはコリンズグラスよりも背が低く、口径が広い傾向があります。容量もやや小さめで、ウイスキーハイボールのように氷と炭酸水のバランスがとりやすい設計です。一方コリンズグラスは細長い分、液体が空気に触れる表面積が小さくなるため、炭酸の抜け方が遅くなります。これは長時間ゆっくり飲む炭酸カクテルに大きなメリットです。
ゾンビグラスはコリンズグラスと同一視されることも多いですが、厳密には一回り大きく400ml前後の製品を指すことが多いです。「ゾンビ」というカクテル名に由来し、アルコール度数が高く量が多いカクテルに対応できるよう容量が大きく設計されました。
結論として、炭酸系カクテルならコリンズグラスが最適です。
陶器やガラス食器に興味がある方は、コリンズグラスとハイボールグラスをあえて同じ棚に並べて比較してみると、サイズの違いが視覚的に把握しやすくなります。日常使いにはハイボールグラス、ゲストへの本格的なカクテル提供にはコリンズグラスという使い分けが自然です。
飲食店向けグラス選び・コリンズとゾンビグラスの解説(なんでもSAKE)
コリンズグラスという名前の由来は、19世紀半ばのロンドンまでさかのぼります。ロンドンのコンデュイット・ストリートにあった「リマーズ・コーナー」という酒場のバーテンダー、ジョン・コリンズが、オランダ産ジン(ジュネヴァ・ジン)にレモン・砂糖・ソーダを合わせたカクテルを考案したのが始まりです。これが「ジョン・コリンズ」の原型とされています。
意外ですね。
その後、使用するジンがイギリス産の「オールド・トム・ジン」に変わったことでカクテル名も「トム・コリンズ」へと移行しました。そしてこのカクテルを提供するために炭酸が抜けにくく、氷と十分な量の飲み物が収まる縦長のグラスが必要とされ、現在のコリンズグラスの形状が定着していったとされています。
つまり、コリンズグラスの容量と形はカクテルのレシピが決めたということです。
コリンズ系カクテルの標準的なレシピはベーススピリッツ45ml・レモンジュース15ml・シロップ少量にソーダアップという構成で、仕上がり量はおよそ200〜250mlになります。これに氷のスペースを足すと300〜360mlのグラスがちょうどよく、まさにコリンズグラスの標準容量と一致しています。歴史的な必然からこのサイズが生まれたわけです。
日本ではIBA(国際バーテンダー協会)公認のカクテルとして「ジョン・コリンズ」も公式に認められており、度数は約10%とロングカクテルとしてリラックスして楽しめる強さです。陶器やガラス食器が好きな方にとって、グラスの形の背景にあるこうした歴史を知ると、器への愛着がより深まるはずです。
コリンズグラスは一般的にガラス製ですが、近年はステンレス製やプラスチック製も選択肢に加わっています。陶器や食器に興味がある方が特に気をつけたいのが、素材ごとの容量感の違いと保冷性の差です。
ガラス製のコリンズグラスは透明度が高く、カクテルの色合いやグラデーションを楽しめるのが最大の魅力です。ソーダガラス製の製品は軽くリーズナブルで、東洋佐々木ガラスや石塚硝子などの国内メーカーが食洗機対応の強化品を多数展開しています。容量は300ml前後のものが多く、家庭用途に適しています。
ステンレス製はまったく異なる魅力があります。三宝産業の「Migaki Meister」のような二重構造(ダブルウォール)タイプは容量400mlでありながら、外側が結露しにくく、テーブルに水跡がつきません。保冷効果も長時間持続するため、炭酸の鮮度を保ちやすいという点で実用性が高い選択肢です。ただし口径が7.7cmとやや広めの設計になっており、一般的なコリンズグラスより炭酸は抜けやすい面もあります。
素材と容量はセットで選ぶのが原則です。
陶器食器に慣れ親しんでいる方に特におすすめしたいのが、フィンランドのHUKKA DESIGNが展開するソープストーン(石けん石)製クーラー付きコリンズグラスセットです。容量330mlのガラスグラスに専用の天然石クーラーを添えるというユニークな設計で、天然石の保冷効果は非常に高く、氷なしでもドリンクを冷たく保てます。陶磁器や天然素材の食器に親しみがある方にとっては、素材感という観点から特に響くアイテムではないでしょうか。
製品を選ぶときは、容量だけでなく口径と高さの両方を確認することをおすすめします。口径5cm前後であれば炭酸が抜けにくく、高さ15cm以上あれば十分な氷と液体のバランスが取れます。このサイズ感を基準にすれば、用途に合ったコリンズグラスを失敗なく選べます。
コリンズグラスのおすすめ10選・素材・容量・選び方(All About BestOne)

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