ファッションアイテムは大きく「トップス」「ボトムス」「シューズ」の3つのパートで成り立ち、これにアウター、アクセサリー、バッグなどの要素が加わって一つのスタイルを作ります。コーディネートの基本は、各カテゴリから1点ずつ選び、全体のバランスや色味、季節感を考慮して組み合わせることです。例えば、無地のTシャツにデニムパンツ、スニーカーを合わせるスタイルが最もシンプルな基本形となります。
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ファッションアイテムを選ぶ際には、素材感を揃えることも重要なポイントです。ニットにスラックスを合わせると上品な印象になり、同じニットでもスウェットパンツと組み合わせるとカジュアルな雰囲気に変化します。このように素材感によって全体の印象が大きく変わるため、統一感を持たせることがコーディネートの完成度を高めるコツとなります。
レディースとメンズでは、アイテムの種類や特徴に違いがあります。レディースには薄手でゆったりしたシルエットのブラウスやフェミニンなデザインのワンピースなどがあり、メンズにはきれいめなスラックスやシンプルなTシャツが定番として挙げられます。また、近年ではマニッシュコーデのようにメンズアイテムを取り入れる女性や、レディースのアクセサリーを身に着ける男性も増えており、ジェンダーレスなファッションが広がっています。
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トップスの定番アイテムとして最初に挙げられるのが無地のTシャツです。どんなボトムスやアウターにも合わせられ、オールシーズンで使える万能アイテムとして重宝します。素材やサイズ、色、襟の形などのバリエーションが豊富で、カジュアルスタイルからキレイめオフィススタイルまで幅広く対応できます。派手なアイテムや流行りのアイテムとも合わせやすく、おしゃれファッションを目指すなら素材やデザインにこだわった無地Tシャツを取り入れるのが効果的です。
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ボーダーカットソーは年齢や性別問わずに使えるおしゃれに欠かせない定番アイテムです。ボーダーの太さや色を変えれば雰囲気も大きく変えられるため、定番の黒と白の組み合わせから、カラフルな配色まで選択肢は多様です。白シャツもまた、清潔感があり着回しの利く万能アイテムとして多くの人に愛用されています。
2024年秋冬に最も検索された人気トップスアイテムは「ニット」で、秋冬の定番として透け感のある薄手のものから真冬に活躍する厚手のニットまで、さまざまなデザインが展開されています。モヘアスパングルニットやハイネックリブプルオーバーなど、素材やデザインの違いによって異なる雰囲気を楽しめます。レディース向けにはブラウスも人気で、薄手で比較的ゆったりとしたシルエットが特徴です。プルオーバータイプや前ボタン付きのもの、ノースリーブから長袖まで形状はさまざまで、タウンユースからビジネスシーンまで活躍します。
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ボトムスの定番アイテムとして最も人気が高いのがデニムパンツです。どんな季節でも使えるデニムパンツは、合わせるアイテムで印象を変えられるのが特徴です。スキニー、ストレート、バギーなど、さまざまなシルエットがあり、自分の体形に合うものを選ぶことができます。色のバリエーションも豊富ですが、特にインディゴブルーは使いやすいため、いろんな形で何本か揃えておくと便利です。合わせるトップスやシューズ、小物によって色んな表情を見せるデニムパンツは、おしゃれな人の必須アイテムと言えます。
メンズのきれいめボトムスの定番はスラックスです。Tシャツやパーカーなどのカジュアルなトップスを着る際、下をスラックスにするとドレスアップされ、バランスの良いコーディネートが完成します。スラックスは素材やカラーのバリエーションが豊富で、ビジネスシーンからカジュアルな場面まで幅広く活用できます。
ロングスカートは定番トップスの無地Tシャツ、ボーダーカットソー、白シャツのすべてに合わせられるボトムスです。夏は麻やレースなど軽めの素材で涼しげに着こなし、綿やポリエステル素材であれば冬でも重くなりすぎずに取り入れることができます。プリーツやフレア、タイトなど、さまざまなスタイルがあり、どんな場面でも取り入れることができるアイテムです。2024年秋冬の検索ランキングでは「ワンピース」が2位にランクインしており、フルレングスのワンピースの売れ行きが絶好調となっています。カジュアルからフォーマルまで、幅広いシーンで活躍するデザインが人気で、異なる素材を組み合わせたドッキングデザインが特におしゃれと評価されています。
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アクセサリーは首、腕、指、耳、足などを飾ることが多く、華やかさ、美しさや色どり、アクセントを加えるだけでなく、思いや願いを込めてつける事も多いアイテムです。つける場所や形状、特徴、素材によって名称や意味合いが全く異なり、手軽に付けられるものから、宝石や貴金属製で高価なものまで幅広く存在します。
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首周りのアクセサリーの代表格はネックレスとペンダントです。ネックレスには肌なじみのよい色合いのチェーン部分にアクセントを施したデザインが多く、ペンダントは大ぶりのトップ部分に華やかなダイヤモンドがきらめくデザインが特徴です。チョーカーは首元に密着するタイプのアクセサリーで、個性的なおしゃれを楽しみたい人におすすめです。ネックレスをパートナーに贈る際には「ずっと一緒にいたい」「私だけのもの」といった意味合いを持つため、クリスマスや誕生日などの特別な日に贈ることで愛が伝わるでしょう。
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腕周りのアクセサリーとしてはブレスレット、バングル、カフ、ミサンガなどがあります。ブレスレットが持つ意味は「束縛」「永遠」で、太さによって束縛の意味合いが強くなるため、贈り物をする際には注意が必要です。ゴールドの色合いにワンポイントで円のアクセントがきいているデザインは、普段着だけでなくちょっとおしゃれに気を使いたい時でも活躍します。
指周りのアクセサリーとしてはリング・指輪、ピンキーリング、ファランジリングがあります。リングには婚約・結婚といったイメージがあり、プレゼントとしては「愛の告白」の意味合いを持ちます。ピンキーリングは小指につけるタイプの指輪で女性に人気が高く、ファランジリングは指の関節の間につけることで指を細く見せたりネイルをおしゃれに見せたりする効果があります。耳周りにはイヤリング、ピアス、イヤーカフがあり、イヤリングが持つ意味は「自分の存在を感じてほしい」で、輪っかのイヤリングは「永遠・独占」を象徴します。
ファッション業界で活躍する人たちは、まるで服をコーディネートするように料理の盛りつけや食卓の演出も楽しんでいます。おしゃれも食も"今っぽさ"を知っている人たちの器選びには、食器の素材や色のコーディネート術が活かされており、ファッションセンスと食卓のセンスは密接に関連しています。食材とお皿の色味はコントラストをつけるかワントーンにしてまとまりを意識することで、洗練された印象を作り出せます。
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ブランド陶器に興味がある人にとって、ファッションと食器のコーディネートには共通点があります。陶芸家の吉田直嗣氏は、抑揚の効いたフォルムと黒と白で表現するストイックな世界観の作品を制作しており、「グラフペーパー」などの高感度なセレクトショップが買い付けるほど、コアなファッション愛好家や業界人の間で注目を集めています。彼の作る器は「デザインが好き」という理由で陶芸に造詣がない人にも支持され、ファッションとは異なる物差しで評価される魅力があります。
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うつわのコーディネートの基本は、色合いや形、雰囲気が似たものを選んでいくことです。うつわの色合いは磁器などの寒色系と陶器などの暖色系に大きく分かれ、寒色系はスタイリッシュな印象になり洋食やイタリアンと合わせやすく、暖色系はやわらかな印象になり和食やカフェごはんと相性が良いです。黒や茶色などのどちらにも合わせやすい色味を入れると、無難になりすぎずバランスの良いコーディネートになります。ガラス食器と陶器の異素材の合わせ使いは、華やかさと特別感が加わりラグジュアリな印象になり、柄のあるガラス食器を陶器の上に重ねれば柄の美しさが引き立ちます。
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エルメスやその他の憧れファッションブランドの器でティータイムを楽しむことも、ライフスタイル全体をコーディネートする一つの方法です。大胆なプリントをあしらった個性的なデザインが、テーブルコーディネートをより洗練されたものにしてくれます。コロナ禍以降、消費者の意識は家の中の暮らしへ向き、ファッションをメインに取り扱うショップでも「ライフスタイル提案」をうたい、皿やコーヒーカップなどの調度品を売り場に並べる店が増えています。ファッションと器の買い方は、だんだん似てくるかもしれないとも言われており、「新しいものほどいい」という考え方が薄まれば、消費者は本当に大切にできる1着や1点を求めるようになるでしょう。
参考)https://www.modernliving.jp/products/goods/g42647163/luxury-tablewear/
シューズはコーディネートの印象を大きく左右する重要なアイテムです。基本構成の「トップス」「ボトムス」「シューズ」の3つのパートにおいて、シューズは全体のバランスを整える役割を果たします。スニーカーはカジュアルスタイルの定番で、どんなボトムスとも合わせやすく、デニムパンツとの組み合わせは最もシンプルな基本形です。
冬のファッションでは、軽くて暖かいアウターとシューズ選びが重要です。厳しい寒さをおしゃれに乗り切るには、分厚い靴下をはかなくても体が冷えない「あったかシューズ」がおすすめで、年末年始の買い物やイルミネーション鑑賞といった真冬のお出掛けにもピッタリです。ダウンコートは雨風に強く保温性が高いので、インナーを厚着しなくても暖かく過ごせます。近年はスラッと見えるものやデザイン性の高いものも増えており、マンネリや着ぶくれが気になる人にも対応したアイテムが揃っています。
参考)気分が上がる冬アウター&靴!暖かい&軽くて快適♪
アウターの選び方としては、首元まで暖かい襟フリースのダウンコートや、着痩せ効果も狙える軽やかショート丈など、機能性とデザイン性を両立したアイテムが人気です。服の機能性やデザインの進化によって、「おしゃれ=ガマン」の時代は過ぎ去り、暖かさとおしゃれさの両方を叶えるアイテムが年々増えてきました。そんなアイテムをうまく取り入れることで、冬のお出掛けを一気に明るくするコーディネートが可能になります。
2024年秋冬の検索ランキングでは「ジレ」が3位にランクインしており、今季はロング丈のジレが活況です。深めのVネックとしなやかな風合いが大人の女性にぴったりで、合わせるインナー次第でエレガントにもモードにもなるため、自由自在にスタイリングを楽しめます。「ジレ」は2022年春に大注目され、秋も引き続き人気アイテムとなっており、40代、50代に特に注目されています。「シアーシャツ」は20代に、「バケットハット」は20代、30代にそれぞれ注目されているという違いがあり、年代によって好まれるアイテムが異なることがわかります。
参考)「コーデ」掛け合わせから見る2022年ファッショントレンド。…