デンマーク王室メアリー妃と陶器の優雅な世界

オーストラリア出身のメアリー妃がデンマーク王室で愛用する陶器やティアラ、ファッションブランドとの深い関わりをご存知ですか?王室御用達の陶磁器文化から学ぶエレガンスの秘密とは?

デンマーク王室メアリー妃と陶器

メアリー王妃の魅力
👑
シンデレラストーリー

2000年シドニーのパブで運命的な出会いを果たし、王妃へ

洗練されたスタイル

世界中で愛されるファッションセンスとエレガンス

🏺
王室の陶器文化

デンマーク伝統の陶磁器ブランドとの深い繋がり

デンマーク王室メアリー妃のプロフィールと王妃への道のり

メアリー王妃は1972年2月5日、オーストラリアのタスマニア州ホバートで、メアリー・エリザベス・ドナルドソンとして誕生しました。大学卒業後は広告業界でキャリアをスタートし、世界的な広告代理店数社で働き、不動産会社ベル・プロパティで営業ディレクターとして活躍していました。2000年のシドニーオリンピック期間中、パブ「スリップ・イン」でフレデリック皇太子と運命的な出会いを果たします。
参考)メアリー (デンマーク王妃) - Wikipedia

 

当初、皇太子は「フレッド」とだけ名乗り、王室の人間であることを明かしませんでした。メアリーさんは約1時間後に周囲の人から「あの人が誰か知っているか」と聞かれ、初めて相手がデンマーク王室のフレデリック皇太子であることを知ったといいます。遠距離恋愛を経て2003年10月に婚約を発表し、2004年5月14日にコペンハーゲン大聖堂で挙式しました。
参考)https://www.elle.com/jp/fashion/mariage/a46388697/frederik-mary-denmark-relationship-240115-hns/

 

2024年1月14日、義母のマルグレーテ2世から夫のフレデリック皇太子への譲位に伴い、メアリー王妃へと呼称が変更されました。現在は4人の子どもに恵まれ、オーストラリア人として初めてヨーロッパの伝統ある王室における「クイーン」の称号を得ています。
参考)初のオージー王妃誕生!民間出身タスマニア女性がデンマーク王妃…

 

メアリー妃が愛用するロイヤルコペンハーゲンと王室の陶器文化

デンマーク王室と深い関わりを持つのが、世界的な高級陶磁器ブランド「ロイヤル コペンハーゲン」です。このブランドは1775年、科学者のフランツ・ヘンリック・ミュラーによって、時の皇太后ジュリアン・マリーの保護のもとコペンハーゲンに誕生しました。1779年には工場が完全に王室の所有となり、民営化されるまでの約90年間、王立陶磁器窯として主にデンマーク王室専用の陶磁器を制作していました。
ブランドロゴの王冠はデンマーク王室御用達としての深い結びつきを表し、3本の波線はデンマークを囲む主要な海峡である「大スンド海峡」「大ベルト海峡」「小ベルト海峡」を表現しています。現在もデンマーク王室御用達の製陶所として知られ、170年前と同じように伝統的なハンドペイント技術を受け継ぎながら進化を続けています。
参考)フローラダニカとは?ロイヤルコペンハーゲンの世界一豪華なディ…

 

ロイヤル コペンハーゲンの代表作である「フローラダニカ」は、世界一豪華なディナーセットとして知られ、デンマーク王室の格式を象徴する作品です。ブルー一色で高級感のあるスタイリッシュな花柄をあしらったデザインがトレードマークの、ラグジュアリーな北欧食器として世界中で愛されています。
参考)https://flyingsaucer-online.com/shopbrand/ct1481/

 

メアリー妃のティアラコレクションと英国王妃メアリーとの共通点

メアリー王妃は、華やかなティアラの着用でも注目を集めています。2025年3月、フィンランドへの公式訪問時には、約140年ぶりにお披露目となるイエローゴールドのティアラを着用し、話題となりました。デンマークのデザイナー、Jesper Høvringが手掛けたボタニカル柄の黒いドレスをまとった王妃が着用したこのティアラは、クラウンジュエリー・コレクションに含まれる貴重な作品です。
参考)https://www.25ans.jp/princess/royal-family/a64062770/queenmary-tiara-unseen-140years-250306-hns/

 

興味深いことに、英国王妃メアリー(メアリー・オブ・テック、ジョージ5世の妃)も陶器愛好家として知られていました。英国の女流陶芸デザイナー、スージー・クーパーの食器は、英国王妃メアリー、エリザベス女王とクイーンマザーに愛され続け、スージーは女性初の「ロイヤルデザイナー」として認められました。また、英国バーレイ社のブルーリーガルピーコックは、1913年に英国国王ジョージと英国王妃メアリーのために特別にお披露目された柄です。
参考)【徹底解説】バーレイの歴史から陶器製造・食器販売まで

 

デンマークのメアリー王妃も2024年12月には、クラウンジュエリーのひとつであるネックレスをリフォームし、新たに制作したティアラを初披露しており、伝統を受け継ぎながら現代的なアレンジを加える姿勢が見られます。

メアリー妃のファッションブランドとスタイル哲学

メアリー王妃はそのエレガントなスタイルで、イギリスのキャサリン皇太子妃と比較されることも多く、両者は時代を超えたエレガントなスタイルを好んでいます。エミリア・ウィックステッドやアーデム、ジェニー・パッカムなど、お気に入りのブランドが同じであり、まったく同じドレスを選んでいたこともあります。故カール・ラガーフェルド氏は、2人を「ロイヤル・シスターズ」と呼んでいました。
参考)https://www.harpersbazaar.com/jp/celebrity/celebrity-news/a46400826/about-queenmary-denmark-240119-hns/

 

即位の日には、デンマーク出身の35歳のデザイナー、ゾレン・ル・シュミットが手掛けた白のドレスをまといました。2024年に王妃となってからは、デンマークの国産ブランド「スパンコール」を着用するなど、自国のファッションブランドを積極的に支援する姿勢も見せています。フランス公式訪問では、オーストラリアのブランド「クレア」の刺繍入りブラウスを着用し、出身国への愛着も表現しています。
参考)デンマーク「メアリー王妃」がフランス公式訪問で魅せた装い4選…

 

ハーパーズバザー:メアリー王妃のファッションとキャサリン皇太子妃との友情についての詳細記事
フランス訪問時には、イタリア発タレー・マルモのゴールド模様が煌めく黒のドレスで登場し、洗練された色使いを披露しました。また「シャネル」のバッグと「レイバン」のサングラスを愛用するなど、クラシックとモダンを融合させたスタイルで注目されています。
参考)デンマークのメアリー王妃、フランス訪問で春らしい花柄スカート…

 

メアリー妃が体現する王室の優雅なテーブルウェア文化

デンマーク王室の食文化と陶器の関係は深く、かつては王室料理長として日本人の近藤卓氏が「女王陛下の食卓を預かる」立場にあったこともありました。王室の公式晩餐会では、ロイヤル コペンハーゲンをはじめとする高級陶磁器が使用され、各国からの賓客をもてなす重要な役割を果たしています。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/fff537f42f6a20d7da73ec3048b93c9d3ab4dc18

 

英国の陶器文化においても、ヴィクトリア時代のアフタヌーンテイーの普及が一般家庭にまで及び、テーブルウェアの普及に大きな影響を与えました。スージー・クーパーは、カップ&ソーサーだけでなく、テーブルウェアからインテリアに至るまでの統一感を大切にし、フィギュアや壁飾り、ランプ台に至るまで自らのこだわりを反映させました。
参考)https://aynsley-onlineshop.net/html/page165.html

 

メアリー王妃が主催する公式行事でも、こうした伝統的なテーブルウェア文化が受け継がれており、デンマークの陶磁器芸術の素晴らしさを世界に発信しています。ロイヤル コペンハーゲンのネオ・クラシックと呼ばれた典雅なテーブルウェアや、他国への贈り物用の壷などは、今も王室の公式行事で重要な役割を担っています。
ル・ノーブル:ロイヤル・コペンハーゲンの歴史と王室との深い結びつきについての詳細情報
陶器に「エレガンス」を追求し続けたスージー・クーパーは、晩年にカジュアル化するティー文化に危機感を感じ、プラスチックや紙コップで紅茶を飲むことを嫌ったといいます。それはマナーではなく、陶芸に携わる人々、そして陶器産業を守るための彼女なりの姿勢でした。メアリー王妃も、こうした伝統的な価値観を大切にしながら、現代的な王室のあり方を模索しているのです。

メアリー妃から学ぶブランド陶器との上質な暮らし

メアリー王妃のライフスタイルから学べることは、ブランド陶器が単なる食器ではなく、文化や歴史を伝える重要な役割を持っているということです。ロイヤル コペンハーゲンは200年以上にわたって世界中の人々に愛されてきた、デンマーク発の高級食器ブランドであり、伝統的なハンドペイント技術を受け継ぎながら進化を続けています。
参考)ロイヤル コペンハーゲンとは?歴史・特徴・人気コレクションを…

 

ブランド陶器を日常生活に取り入れることで、毎日の食事の時間がより豊かで特別なものになります。メアリー王妃も、王室の公式行事だけでなく、私生活においても質の高い陶磁器を大切にしていると考えられます。彼女のファッションへのこだわりと同様、テーブルウェアへのこだわりも、生活全体の質を高める重要な要素となっているのです。

 

オーストラリアの一般女性から王妃へと人生が変わったメアリーですが、その過程で身につけた王室の伝統や文化を、現代的な感覚で解釈し直す姿勢が評価されています。2007年には、弱い立場にある女性と子どもたちの生活の改善をサポートするため、自ら財団を設立するなど、社会貢献活動にも積極的です。
ロイヤル コペンハーゲン公式オンラインストア:王室御用達の陶磁器ブランドの最新コレクション
王室の優雅な暮らしは、決して手の届かないものではありません。質の高いブランド陶器を一つずつ揃えていくことで、自宅でも特別な時間を演出できます。メアリー王妃のように、伝統を大切にしながらも現代的なスタイルを取り入れることで、上質な暮らしを実現できるのです。

 

ロイヤル コペンハーゲンをはじめとするブランド陶器は、引出物や内祝、お返しにも最適で、贈る相手への敬意と感謝の気持ちを表現できます。メアリー王妃が体現する優雅さとエレガンスは、ブランド陶器を通じて私たちの日常にも取り入れることができるのです。
参考)https://www.royalcopenhagen.jp