ティファニー食器の代表格といえば、やはり「ブルーボックス」シリーズです。このシリーズは、ティファニーのブランドカラーである「ティファニーブルー」をベースとした定番コレクションで、可憐な純白のリボンが描かれていることから「ブルーリボン」とも呼ばれています。
ティファニーブルーの歴史は1845年まで遡り、創業者のチャールズ・ルイス・ティファニーが他のブランドが独自のカラーを採用する以前に、手作業で精巧に作り上げられたジュエリーのカタログ「ブルー ブック」の表紙用にその独特の色彩を選択したことが始まりです。1998年にはティファニーの登録商標となり、パントン™・マッチング・システムによって標準化され、ティファニーの創業年にちなんで「1837 Blue」と名付けられました。
ブルーボックスシリーズには以下のような特徴があります。
現在廃盤となっているため、中古市場では定価以上の価格が付けられる可能性があり、コレクターズアイテムとしての価値も高まっています。
ティファニー食器には、ブルーボックス以外にも魅力的なコレクションが数多く存在します。代表的なシリーズをご紹介します。
カラーブロックシリーズ 📱
カラーブロックシリーズは、ティファニー食器の数ある種類の中で人気が高いシリーズです。鮮やかなティファニーブルーが特徴的なカップやプレートなどのデザインに、ティファニーブルーのボックスをモチーフにしたものがあります。ジュエリーとして有名なジェムストーンに着想を得た色合いが特徴的で、異なるデザインのものを組み合わせたり、セットで集めたりして自分好みのコレクションにすることが可能です。
リーフシリーズ 🍃
自然をモチーフにしたエレガントなデザインが特徴のコレクションです。葉っぱのモチーフが施されており、上品で洗練された印象を与えます。
ゴールドバンドシリーズ ✨
白地に金の輪が施された、上品なコレクションです。とてもシンプルなので使いやすいデザインで、色違いのプラチナブルーバンドも高い人気を誇っています。カップ&ソーサーには来客時にも便利なペアセットや4客セットもあります。
5thアベニューシリーズ 🗽
ポップなデザインが特徴のコレクションで、白地にニューヨークの街並み、ティファニーのシンボル、ブルーボックスが描かれています。現在は多くが中古品での流通となっており、コレクターズアイテムとしての価値があります。
廃盤シリーズ 💫
これらの廃盤シリーズは現在中古市場でのみ入手可能で、根強い人気を誇っています。
ティファニー食器の買取相場は、シリーズや状態によって大きく異なります。買取相場は一般的に商品価格の1割程度と言われていますが、人気シリーズや希少なアイテムはより高い価格が期待できます。
主要アイテムの買取相場表 💰
アイテム名 | 買取価格 |
---|---|
ブルーボックスマグ | 1,000円 |
ブルーボックスプレート | 1,500円 |
ゴールドバンドカップ&ソーサー | 2,000円 |
ペアカップ | 1,000円~3,000円 |
シャンパングラスペア | 1,800円~2,000円 |
ムーンペアカップ | 2,600円 |
特に人気なのはシンボルカラーでもあるティファニーブルーの食器で、これらのアイテムは安定した買取価格を維持しています。
高価買取が期待できる条件
現在も公式ショップで購入できるもののほうが、廃盤になったものより高価買取してもらえる可能性が高い傾向にありますが、廃盤品でも人気のあるコレクションは中古市場でしか手に入らないため、当時の定価よりも高く買取できるものもあります。
ティファニー食器を高価買取してもらうためには、いくつかの重要なポイントがあります。
状態管理のポイント ✨
食器の美しさは査定の大きなポイントです。汚れ・しみ・くすみ・ヒビ・カケ・ワレなど、ティファニー食器の美しさを損ねてしまう状態では高額査定は期待できません。
付属品の重要性 📦
ティファニーのパッケージに入れて買取依頼することが高額査定を狙う秘訣です。ブランドカラーになっているブルーの箱に入れて売ると、食器を高く買い取ってもらえるでしょう。
重要な付属品。
これらの付属品は査定額に大きく影響するため、購入時から大切に保管しておくことが重要です。
売却タイミング ⏰
食器を使わなくなったら、なるべく早く売りに出すのがティファニーを高く売るコツです。食器を使わずに棚にしまいこんでおくと時間の経過とともに食器の価値は下がってしまいます。また、ブランド食器は新作シリーズが発売されると旧モデルの買取価格が大幅に下がってしまう傾向があります。
セット販売の効果 👥
元々セットとして販売されている食器は、セット内容がすべて揃った状態が最も高額の査定となります。単品での売却よりも、関連するアイテムをまとめて売ることで買取価格の向上が期待できます。
ティファニー食器は単なる食器を超えて、アンティークとしての投資価値も持っています。この視点は一般的にはあまり語られませんが、コレクターや投資家の間では注目されている分野です。
アンティーク市場での評価 🏛️
ティファニーは1837年の創業以来、一貫して高品質な製品を作り続けており、その歴史と伝統がアンティーク市場での価値を支えています。特に以下の要素が価値を高めています。
投資対象としての特徴 📈
ティファニー食器は以下の理由から投資対象としても注目されています。
将来性の予測 🔮
現在廃盤となっているブルーボックスシリーズなどは、今後さらに希少価値が高まる可能性があります。ティファニーがジュエリー事業に注力する中で、食器事業の縮小により新たなクラシックシリーズが生まれにくい状況も、既存コレクションの価値向上を後押ししています。
コレクションのポイント 🎯
投資目的でティファニー食器を収集する際のポイント。
ただし、投資には必ずリスクが伴います。食器の性質上、破損のリスクや市場の変化による価値下落の可能性も考慮する必要があります。あくまで使用価値も含めた総合的な判断が重要です。
ティファニー食器の魅力は、日常使いできる実用性と、コレクションとしての価値を両立している点にあります。これらの特徴を理解して適切に管理することで、長期的な資産価値の維持・向上が期待できるでしょう。