水蒸気爆発ヘアアイロンで髪を守る正しい温度と使い方

ヘアアイロンの水蒸気爆発を防ぎ、美しい髪を保つための適切な温度設定や使用方法をご存知ですか?髪質に合わせた正しいケアで、毎日のスタイリングをもっと安全に楽しめるようになります。あなたの髪に最適な方法は何でしょうか?

水蒸気爆発ヘアアイロンの基本

この記事のポイント
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水蒸気爆発とは

濡れた髪に高温アイロンを使うことで髪内部の水分が急激に蒸発し、キューティクルを破壊する現象

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適切な温度設定

髪質に合わせた温度選択が重要。細い髪は150℃以下、太い髪は160~180℃が目安

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ダメージ防止策

完全に乾かした髪に熱保護トリートメントを使用し、同じ箇所へのアイロンは1~2回まで

水蒸気爆発ヘアアイロンの危険性とは

水蒸気爆発とは、髪の内部に残った水分が高温のヘアアイロンによって急激に加熱され、一気に蒸発する現象です。この現象が起きると、髪の中で小さな爆発が起きているような状態となり、キューティクルが一気に開いたり割れたりして髪に深刻なダメージを与えます。
参考)【美容師が解説】ヘアアイロンの「水蒸気爆発」とは!しないアイ…

 

濡れた髪は繊細な状態で、キューティクルが開いて無防備になっています。この状態で高温のアイロンを使用すると、開いたキューティクルの隙間から水分が急激に蒸発し、蒸発時の衝撃でキューティクルがダメージを受け、ひどい場合には剥がれ落ちてしまいます。
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水蒸気爆発によって起こる主な問題として、キューティクル破壊による手触りのザラつき、「ビビり毛」や「チリチリ毛」の原因、カラーの色落ち、パーマの持ちが悪くなるといった影響が挙げられます。一度大きくダメージを受けた髪は完全に元に戻すことができないため、未然に防ぐことが非常に大切です。

水蒸気爆発ヘアアイロンを防ぐ乾燥の重要性

水蒸気爆発を防ぐために最も重要なのは、髪を完全に乾かしてから使用することです。ハンドドライだけで満足せず、根元や内側までしっかりブローして完全ドライにしましょう。仕上げに冷風を当てるとキューティクルが閉じて、ツヤも出やすくなります。
お風呂上がりの水分が残っている状態でのアイロンや、朝のオイルやミルクが付いた状態でのアイロンなどのタイミングで水蒸気爆発は起きやすくなります。髪の毛が濡れている時に高温のヘアアイロンを使用すると、内部に入り込んだ水分が一気に蒸発して髪の毛から水蒸気が上がります。
参考)ヘアアイロンから煙が出る3つの原因と対処方法|それ本当に煙な…

 

濡れた髪は約60℃ほどで熱変性を起こしてしまい、髪のタンパク質成分が変性してしまいます。ヘアアイロンはドライヤーよりも高温で使うことが多いため、濡れた髪に直接使うことはおすすめできません。しっかりと根本から髪を乾かすことで、髪のダメージを防ぎ、スタイリング効果も長持ちします。
参考)ヘアアイロンの基本的な使い方とは?初心者でも失敗しないコツを…

 

水蒸気爆発ヘアアイロンの適切な温度設定

髪質別の温度設定
髪質によって最適な温度は異なります。硬く太めの髪質の方は160~210℃程度が目安で、熱が伝わりにくく低温ではセットされないことが多いため、高温にすることで理想のスタイリングに近づきやすくなります。ただし、高温で使う場合は短時間で仕上げることを意識しましょう。
参考)ヘアアイロンの温度目安は何度?部位ごとの目安や傷まないための…

 

柔らかく細めの髪は150℃以下が適正温度とされています。髪の毛が細いと熱を受けやすい傾向にあるため、高温での使用は避けるのが無難です。ダメージが気になる髪も150℃以下にしましょう。髪内部の水分量が少ない傾向にあるため、温度が高いとさらにダメージを受けてしまいます。
くせ毛の場合は160℃~180℃に設定するのがおすすめです。髪は熱を加えてから冷ますことで形を作ることが可能で、くせ毛を抑えつつアレンジを行うには、しっかり熱を加える必要があります。
参考)ヘアアイロンの最適な温度とは?スタイリングや部位に合わせて紹…

 

部位別の温度設定
部位によっても温度を変えることが推奨されます。ストレートアイロンの場合、前髪は130~150℃、根元は140~160℃が目安です。カールアイロンの場合は、前髪は120~140℃が適切とされています。毎日使うなら160℃前後が理想的で、髪が細い・ダメージ毛の場合は140℃前後に落とすとよいでしょう。
参考)ヘアアイロン派必見!熱ダメージから髪を守る簡単テクニック

 

水蒸気爆発ヘアアイロン対策のシルクプレート技術

シルクプレートは、水蒸気爆発を防ぐために開発された革新的な技術です。KINUJOが開発したシルクプレートは、200℃を超えても水蒸気爆発が起きず、圧倒的な保湿力を備えています。ほとんどのヘアアイロンは100℃前後で水蒸気爆発が起きていますが、シルクプレートではこの現象を防ぐことができます。
参考)【キヌージョ】キヌージョ ストレートアイロン - 株式会社フ…

 

ヘアアイロン後の髪の毛の水分残量測定では、他のプレートは水分が10~15%減少していますが、シルクプレートはわずか5%のみで、他のプレートの約3倍水分を髪の毛に残すことができます。また、シルクプレートは現在までに発見されている物質の中で最も摩擦係数が低い物質と言われており、髪への摩擦を抑えることでキューティクルを傷めず、引っ掛かりのない、ストレスフリーなスタイリングを可能にしました。
シルクプレートを採用したヘアアイロンは、高度な技術を駆使し、3万回のスライドテストにもクリアしています。髪へのダメージを最小限に抑えながらツヤのあるストレートを作れることで、多くの美容師や利用者から高い評価を得ています。
参考)【本日更新】ヘアアイロンのおすすめ人気ランキング200選。美…

 

水蒸気爆発ヘアアイロン使用時の正しい手順

使用前の準備
ヘアアイロンを使う前の準備は非常に重要です。まず、目の粗いブラシでやさしくとかし、毛流れを整えましょう。髪が絡んでいると熱が均一に伝わらず、仕上がりにムラが出ます。
参考)はじめてでも安心!ヘアアイロンの使い方の基本とコツ​

 

次にブロッキングを行います。髪全体を4つのブロックに分けると、ムラなく均一にアイロンを当てられます。耳の高さを基準に髪を上下、さらに左右で分け、それぞれの髪をクリップで留めます。毛量が多い人は、全体で6~10ブロックを目安に細かく分けましょう。
正しいアイロンの当て方
1パネルあたり3秒以内でアイロンを通すことが推奨されます。長時間押し当てると髪の水分が一気に蒸発し、爆発リスクが高まります。同じ部分に何度も繰り返さず、1回で仕上げるのが理想的です。
スルーは1パネル1~2回までに抑えましょう。同じ箇所に何度もアイロンを当てず、ゆっくり均一にスルーすることを意識します。1回で形を決める技術を磨くことが、髪を守る近道となります。
目安としては、毛束5cmほどを根元から毛先まで2~3秒程度当てるのが一般的です。これも髪の太さや固さなど人によって個人差があります。
参考)スタイリングに適したヘアアイロンの温度を徹底解説! - 【公…

 

水蒸気爆発ヘアアイロン予防のトリートメント活用法

熱保護系トリートメントの重要性
ドライ前・アイロン前には必ず、ヒートプロテクト成分配合のオイルやミルクを使いましょう。熱保護系アウトバストリートメントは、髪の表面に薄い膜を作り、熱ダメージから髪を守ってくれます。
参考)アイロンが女性の髪に与えるダメージと対策法|熱からの保護

 

おすすめの成分として、γ-ドコサラクトン(熱反応型保護成分)やヒートアクティブケラチンがあります。これらの成分は熱を味方にして、髪を補修・コーティングしてくれます。シリコン成分が髪のキューティクルを保護して、熱ダメージを軽減してくれる製品も効果的です。
参考)【厳選】ヘアアイロン用スタイリング剤おすすめ9選!熱ダメージ…

 

スタイリング後のケア
ヘアセット後にヘアオイルなどをつけるとヘアセットのもちがよくなります。せっかくヘアアイロンをかけてストレートにしても、大気中の水分などが髪に入り込むと、まっすぐに整えた髪がまた「うねり髪」に戻ってしまいますが、ヘアオイルをつけると油分が水分の侵入や髪の内部の水分の蒸発を防いでくれます。
定期的にトリートメントでケアすることも重要です。日常的にヘアアイロンを使用する場合は、週に1~2回の集中トリートメントを取り入れることで、髪の内部から補修し、熱ダメージに強い髪を作ることができます。ナイトケアとして使うと、就寝中の摩擦ダメージからも髪を守ってくれます。
参考)ヘアアイロンの温度は何度から傷むの?ダメージを減らす方法もご…

 

水蒸気爆発ヘアアイロンによるダメージサインと対処法

ダメージのサイン
水蒸気爆発によるダメージの主なサインとして、髪の手触りがザラつく、パサつきやツヤのなさ、枝毛や切れ毛の増加などが挙げられます。これらの症状が現れた場合は、すでに髪がダメージを受けている可能性が高いため、早急に対策を講じる必要があります。
参考)濡れた髪にヘアーアイロンはNG!美容院のプロが教える理由

 

熱によるダメージは、髪内部のタンパク質にダイレクトに作用します。タンパク質変性(髪の硬化)、キューティクルの浮き・剥がれ、髪内部の水分蒸発といった現象が起こり、結果として髪のごわつきや手触りの悪化につながります。
ダメージを受けた髪への対処
すでにダメージを受けた髪には、より低温での使用が推奨されます。ダメージヘアは100~140℃、細い髪質やカラー後の髪には140℃が適切です。また、毎日アイロンを使うのは避け、髪に「休息」の日を作ることも大切です。
参考)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000214.000008638.html

 

休日はスタイリングを控えたり、アレンジでごまかす日を作ったりすることで、ダメージ蓄積を防ぎ、髪の回復力を守ることができます。一度剥がれ落ちたキューティクルは再生しないため、予防的なケアが何よりも重要となります。
SALONIAの公式サイトには、ヘアアイロンで髪が傷みにくい方法について詳しい解説が掲載されています。適切な温度設定や使用頻度、ダメージ防止のための具体的なテクニックが紹介されており、日々のヘアケアの参考になります。
美容師による水蒸気爆発の詳しい解説では、プロの視点から水蒸気爆発のメカニズムと防止方法が説明されています。完全に乾かすことの重要性や、髪質に合わせた温度調整の具体的な方法について、実践的なアドバイスが得られます。