コテージガーデンは、ウヴェ・ローゼンベルク氏がデザインした花壇作りをテーマにしたボードゲームです。 プレイヤーは2つの花壇ボードを持ち、4×4の共通タイルボードから花タイルを1枚ずつ獲得して自分の花壇に配置していきます。
参考)コテージガーデン
ゲームの流れは非常にシンプルで、手番では共通ボードのダイスが置かれている列から1枚のタイルを選び、自分の5×5マスの花壇ボードに配置します。 タイルの獲得ができない場合は、1マスの植木鉢タイルを配置することも可能です。
参考)【ゲーム紹介】コテージガーデン(Cottage Garden…
花壇ボードには予め「植木鉢」と「ガラス(苗カバー)」のアイコンが描かれており、これらを残して全てのマスを埋めると花壇が完成します。 完成時には残った植木鉢の数だけオレンジのキューブ、ガラスの数だけブルーのキューブを個人ボード上で進めて得点を獲得します。
参考)コテージガーデン(Cottage Garden) - Tab…
ホビージャパン公式 - コテージガーデンの詳細ルール
※公式サイトでは、ゲームの基本的な遊び方と戦略のヒントが掲載されています。
コテージガーデンの得点システムは他のボードゲームと一線を画す独特な仕組みです。 個人ボード上には2色のキューブがそれぞれ3個ずつあり、植木鉢とガラスの数に応じて「1個だけ」進めることができます。
参考)コテージガーデンのレビュー by winterkoninks…
このシステムの面白い点は、キューブが一定の得点ラインを超えると「猫タイル」という特別なボーナスを獲得できることです。 猫タイルは1マスのタイルとして使用でき、花壇ボードの埋めにくい隙間を埋めるのに非常に有効です。
参考)[ボードゲーム] コテージガーデン 紹介|ゴクラキズム
しかし、猫タイルを獲得するために6個全てのキューブを中途半端に進めてしまうと、最終的な大量得点の機会を逃してしまいます。 そのため、どのキューブを優先して進めるか、いつ猫タイルを獲得するかという判断が勝利への鍵となります。
参考)園芸テーマのボードゲーム「コテージガーデン」の紹介・レビュー…
得点計算は植木鉢が1点、ガラスが2点として扱われるため、ガラスを多く残すことで効率的に得点を稼ぐことができます。 ただし、タイルの形状によっては植木鉢やガラスを犠牲にせざるを得ない場面も多く、パズルの難易度を高めています。
コテージガーデンでは、共通ボードの外周にダイスが配置されており、各プレイヤーの手番終了後に1マスずつ進みます。 このダイスが1周すると1ラウンドが終了し、ダイスの目を次の数字に変えて新しいラウンドが始まります。
ゲームは全6ラウンドで構成されていますが、最終ラウンドには特別なルールが適用されます。 第6ラウンドに入った瞬間、全プレイヤーの花壇ボードをチェックし、配置されているタイルが2枚以内の花壇ボードは全て捨てられます。
さらに重要なのは、第6ラウンドでは手番を行うたびに2点のペナルティが課されることです。 そのため、第5ラウンドの終盤には花壇ボードのタイル数を少なくしておき、第6ラウンドですぐに完成できる状態にしておくことが推奨されます。
参考)Reddit - The heart of the inte…
手持ちの花壇ボードが1つでもある場合、それを完成させるまで手番を続けなければならず、手番ごとに勝利点が減っていくため、終盤の計画性が非常に重要です。
ハンドマンのボードゲーム紹介 - コテージガーデンのルール詳細
※ラウンド終了条件とペナルティについて、画像付きで詳しく解説されています。
コテージガーデンで勝利するためには、いくつかの重要な戦略ポイントがあります。 まず、花壇ボードの完成回数が勝敗を分ける最大の要因です。 どのプレイヤーも完成できる花壇ボードの数はほぼ同じなので、いかに効率よく完成させるかが鍵となります。
タイルの選択では、大きなタイルで素早く花壇を埋めるか、細かいタイルで植木鉢やガラスを残すかのバランスが重要です。 大きなタイルは3枚程度で花壇を埋められる一方、植木鉢やガラスを多く潰してしまい得点が減少します。
初心者が見落としがちなのは、2つの花壇ボードの使い分けです。 大きいタイルを空きスペースの多い花壇に流しつつ、細かいタイルでもう片方の花壇を完成させるという戦略が有効とされています。
参考)https://fu-ka.livedoor.biz/archives/1829818.html
さらに、猫タイルの活用タイミングも勝敗を左右します。 猫タイルは花壇の隙間を埋めるだけでなく、共通ボードのタイル補充にも使用できるため、状況に応じた柔軟な判断が求められます。
第4ラウンド終盤からは、第6ラウンドのペナルティを見据えた花壇管理が必要で、この判断を誤ると大きく点差をつけられてしまいます。
コテージガーデンのデザイナーであるウヴェ・ローゼンベルク氏は、「アグリコラ」「パッチワーク」などの名作を手がけた世界的に有名なボードゲームデザイナーです。 特にパッチワークは2人用タイル配置ゲームの傑作として知られており、コテージガーデンと比較されることが多いです。
参考)パッチワークを徹底紹介!布を繋ぎ合わせる2人用ボードゲーム
パッチワークとの最大の違いは、プレイ人数です。パッチワークは2人専用ですが、コテージガーデンは1~4人で楽しめるため、より多様なシーンで遊べます。 また、パッチワークは「お金を使うか時間を使うか」という判断が求められるガチゲーム要素が強い一方、コテージガーデンは視覚的な美しさと穏やかなゲーム性を重視しています。
参考)【欲しいモノ】ぼっち対応ボドゲだけど、未だ未購入のボードゲー…
ウヴェ・ローゼンベルク氏の作品に共通するのは、リソース管理とタイル配置の絶妙なバランスです。 コテージガーデンでも、限られたスペースに効率よくタイルを配置する「センス」が問われる点でパッチワークと通じるものがあります。
参考)【ボードゲームデザイナー】ウヴェ・ローゼンベルク(Uwe R…
興味深いのは、コテージガーデンにはソロプレイルールも付属しており、1人でじっくりとパズル要素を楽しむこともできる点です。 これはウヴェ氏が2人用ゲームを多く手掛けてきた経験が活かされています。
さらに、コテージガーデンは「パズル三部作」の第1作として位置づけられており、続編として「小春日和(Indian Summer)」、第3作も存在します。 ウヴェ氏の作品を追いかけることで、タイル配置ゲームの奥深さをより楽しめるでしょう。
参考)【ボードゲーム】「インディアンサマー 」ファーストレビュー:…
パッチワーク徹底紹介 - 2人用ボードゲームの魅力
※パッチワークとコテージガーデンの違いを理解するための参考情報が掲載されています。
コテージガーデンは、ホビージャパンから日本語版が発売されており、希望小売価格は5,400円(税込)です。 2016年に原作が発売され、2017年に日本語版がリリースされました。
参考)コテージガーデン
ゲームのコンポーネントは非常に豪華で、両面印刷の苗場ボード1枚、花壇ボード9枚、作業台ボード4枚、花タイル36枚、植木鉢チップ16枚、猫チップ30枚などが含まれています。 特に組み立て式の手押し車やパラソルタイルなど、ゲーム性には直接関係ないものの雰囲気を盛り上げる小物も充実しています。
参考)コテージガーデン(Cottage Garden)の魅力を徹底…
購入はAmazon、楽天市場、専門のボードゲームショップなどで可能です。 オンラインショップでは価格が変動することがあるため、購入前に複数のサイトで価格比較することをおすすめします。
参考)【楽天市場】コテージガーデンの通販
拡張版については、現在2種類が存在しており、さらなるバリエーションを楽しむこともできます。 また、対象年齢は8歳以上、プレイ時間は約60分となっており、家族や友人との休日のゲームタイムにぴったりです。
参考)2件 コテージガーデンの拡張版/関連作品【ボードゲーム情報】
BGG(BoardGameGeek)では評価7.1/10、全体ランキング697位と高い評価を受けており、世界中のボードゲーマーから支持されています。 プレイ感は1.84/5と軽めで、初心者でも安心して楽しめる難易度となっています。
主要な内容物一覧 📦
ゲーム基本情報 🎲
項目 | 詳細 |
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プレイ人数 | 1~4人 |
対象年齢 | 8歳以上 |
プレイ時間 | 約60分 |
ゲームデザイナー | ウヴェ・ローゼンベルク |
発売年 | 2016年(日本語版2017年) |
価格 | 5,400円(税込) |
BGG評価 | 7.1/10 |
コテージガーデンは、美しいコンポーネントとシンプルながら奥深いゲーム性で、ボードゲーム初心者から経験者まで幅広く楽しめる作品です。パズル要素と戦略性のバランスが絶妙で、プレイするたびに異なる花壇が完成する楽しさがあります。特に陶器や美しいデザインに興味がある方なら、視覚的な満足度も高く、テーブルに広げるだけで華やかな雰囲気を楽しめるでしょう。