乾燥機リサイクル料金と処分費用の完全ガイド

乾燥機の処分にはリサイクル料金や収集運搬費用がかかりますが、実際にどのくらい必要なのでしょうか。家電リサイクル法に基づいた正しい処分方法と費用を抑えるコツ、電気式・ガス式の違いまで詳しく解説します。陶器や食器の収納に使っていた乾燥機を処分する際、あなたは正しい方法を知っていますか?

乾燥機リサイクル料金と処分方法

乾燥機処分で知っておくべき3つのポイント
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リサイクル料金は約2,530円

衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象品目で、メーカーによって2,530円~3,300円のリサイクル料金が必要です

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収集運搬費用は別途必要

家電量販店や回収業者に依頼する場合、リサイクル料金に加えて1,500円~3,000円の収集運搬費用がかかります

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自己搬入なら運搬費用ゼロ

郵便局で家電リサイクル券を購入し、指定引取場所に自分で持ち込めば、リサイクル料金のみで処分できます

乾燥機のリサイクル料金の仕組みと基本知識

 

衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象品目に指定されており、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫と並んで適切な処分が法律で定められています。リサイクル料金は製造メーカーごとに設定されており、主要メーカーの場合は2,530円(税込)が標準的な金額です。ただし、一部のメーカーや指定法人の製品では3,300円となる場合もあるため、処分前に必ず確認が必要です。
参考)再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金)

この料金は家電製品協会の家電リサイクル券センターのウェブサイトで検索でき、製品の製造業者等名を入力することで正確な金額を調べることができます。リサイクル料金には、製品を分解して鉄・銅・アルミ・プラスチックなどの資源を回収し、再商品化する費用が含まれています。洗濯機・衣類乾燥機の場合、82%以上の再商品化率が義務付けられており、環境保護の観点からも重要な制度です。
参考)リサイクル料金 メーカー名検索

家電製品協会のリサイクル料金検索ページでは、メーカー名から正確なリサイクル料金を調べられます。​

乾燥機処分の費用内訳と総額の目安

乾燥機の処分にかかる総費用は、リサイクル料金と収集運搬費用の合計で決まります。家電量販店に引き取りを依頼する場合、リサイクル料金2,530円に加えて収集運搬費1,500円~3,000円が必要で、合計4,030円~5,530円程度が一般的な相場です。店舗によって収集運搬費用は異なり、パナソニックストアでは3,080円、ヨドバシカメラでは550円と大きな差があります。
参考)衣類乾燥器の処分費用はいくら?おすすめの処分方法まで徹底解説…

最も費用を抑えられる方法は、郵便局で家電リサイクル券を購入し、自分で指定引取場所に持ち込む方法です。この場合、リサイクル料金の2,530円のみで処分が完了し、収集運搬費用はかかりません。ただし、乾燥機は重量があるため、持ち込みには2人以上での作業が推奨されます。不用品回収業者を利用する場合は5,000円~10,000円程度と高額になりますが、即日対応や他の不用品とまとめて回収してもらえるメリットがあります。
参考)衣類乾燥機の処分方法5選!費用相場と無料・格安で捨てるコツ …

処分方法 リサイクル料金 収集運搬費用 総額の目安
家電量販店(購入店) 2,530円~3,300円 1,500円~3,000円 4,030円~6,300円​
指定引取場所に自己搬入 2,530円~3,300円 0円 2,530円~3,300円​
不用品回収業者 含まれる場合あり 含まれる場合あり 5,000円~10,000円​

乾燥機リサイクル券の購入方法と手続き

家電リサイクル券には「料金郵便局振込方式」と「料金販売店回収方式」の2種類があります。自分で指定引取場所に持ち込む場合は郵便局振込方式を利用し、家電量販店に回収を依頼する場合は販売店回収方式となります。郵便局での購入手順は、まず処分する乾燥機のメーカー名と品目を確認し、郵便局の貯金窓口で家電リサイクル券の購入用紙を受け取ります。
参考)RKC 一般財団法人 家電製品協会 家電リサイクル券センター

用紙に必要事項(製造業者名、品目、料金区分コードなど)を記入し、窓口またはATMでリサイクル料金を支払うと、振替払込受付証明書が発行されます。この証明書を家電リサイクル券に貼り付けて完成です。注意点として、家電リサイクル券の購入は郵便局の窓口が開いている時間のみ可能で、コンビニやスーパーでは購入できません。また、地方の郵便局や簡易郵便局では購入用紙が用意されていない場合があるため、事前に問い合わせることをおすすめします。
参考)どこで買うべき?家電リサイクル券の購入場所と手順まとめ

家電リサイクル券センターの郵便局振込方式ガイドでは、リサイクル券の詳しい購入手順と記入例が確認できます。​

乾燥機の電気式とガス式の違いとリサイクル対象

衣類乾燥機には電気式とガス式の2種類があり、家電リサイクル法の対象となるのは電気式のみです。電気式乾燥機はコンセントに差すだけで使用でき、縦型やドラム式の洗濯機に付随しているタイプもあります。乾燥時間はガス式より長く、使用中に室内の温度が上昇しやすい特徴がありますが、設置が簡単で手軽に使用できるメリットがあります。
参考)家電リサイクル法とは?対象品目から正しい処分方法まで徹底解説…

一方、ガス式乾燥機は専用のガスラインと排気ダクトが必要で、電気式よりも短時間で効率的に乾燥できます。ランニングコストも電気式より低く、使用中の室内温度上昇も少ないのが特徴です。ただし、ガス式乾燥機は家庭用であっても業務用扱いとなるため家電リサイクル法の対象外で、処分方法が異なります。取り外しの際はガス栓の処理が必要で、資格を持つ専門業者に依頼する必要があります。処分を検討する際は、まず自宅の乾燥機がどちらのタイプかを確認することが重要です。
参考)洗濯機の廃棄方法と「家電リサイクル法」のリサイクル料金を知り…

📌 意外な豆知識: 布団乾燥機やハンディクリーナーは「乾燥機」という名称でも家電リサイクル法の対象外で、粗大ごみとして自治体回収が可能です。​

乾燥機処分時の水抜き手順と注意点

衣類乾燥機を処分する際には、事前に水抜き作業が必須です。水抜きをしないと、運搬時に床や周囲の荷物を濡らしたり、製品の故障につながる可能性があります。乾燥機能付き洗濯機の場合、給水ホース、糸くずフィルター、排水フィルターの3箇所から水を抜く必要があります。給水ホースの水抜きは、まず洗濯機を空にして水道栓を閉じ、標準コースで1分ほど運転してからホースを外します。
参考)【プロが解説】ドラム式洗濯機を正しく処分する6つの方法!無料…

排水ホースの水抜きは、最短時間で脱水運転を行い、その後ホースを外して残った水を完全に抜き取ります。糸くずフィルターの水抜きは機種によって方法が異なるため、取扱説明書を確認することが重要です。水抜き作業には30分~1時間程度かかるため、引越しや処分の前日に済ませておくと安心です。ホースを取り外す際は中に残った水がこぼれるため、洗面器やタオルを用意しておきましょう。取り外した給水ホースや排水ホースは、細かなパーツと一緒にビニール袋に入れて洗濯機内に保管すると紛失を防げます。
参考)洗濯機の正しい処分方法は?リサイクル家電の捨て方6選

⚠️ 重要な注意: 賃貸物件の場合、排水ホースと防水版を接続するL字型配管(エルボ)は物件の設備なので、取り外さないよう注意が必要です。​