バーミキュラを使ったパン作りは、鋳物ホーロー鍋ならではの特性により、家庭でもプロ顔負けの仕上がりが実現できます。バーミキュラの密閉性は無水調理を可能にし、焼成時に生地の乾燥を防ぐため、小麦本来の芳醇な甘みや風味が非常に引き立ちます。さらに鋳物の熱伝導率と保温性の高さにより、パンに熱が優しく均一に入り、遠赤外線効果でふっくらと焼き上げることができます。
参考)https://my.vermicular.jp/feature/detail/252
バーミキュラで焼いたパンは、クラスト(生地の外側)がサクッと、クラム(生地の内側)がしっとりもちもちという特徴があり、初めて食べた方はその食感に驚かれることが非常に多いです。オーブンポット2やライスポットを使えば、発酵から焼成まで一つの鍋で完結でき、オーブンがなくても本格的なパンが作れます。
参考)「バーミキュラ」で焼き上げたパンが約40種!「バーミキュラ …
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バーミキュラで焼く食パンは、ライスポットの保温機能を活用することで発酵が完璧に決まり、プロ顔負けの仕上がりになります。基本の材料は強力粉315g、ドライイースト3g、ぬるま湯125ml、牛乳100ml、三温糖大さじ1、塩小さじ1、バター20g、卵黄1個分です。生地をボールで混ぜてこね、バターを加えてツヤが出るまでさらにこね、丸めた生地をライスポットに入れて35℃で60分保温します。
参考)バーミキュラライスポットで食パンの発酵が完璧に
生地が9分目まで発酵したら取り出してガス抜きし、4等分に切り分けて成型します。オーブンペーパーを敷いたライスポットに4つを敷き詰め、蓋をして35℃で30分保温して二次発酵させます。表面に卵黄を塗り、190℃に予熱したオーブンで30分焼けば完成です。バーミキュラの保温機能により発酵が優秀すぎて、素人でもパン屋さんのパンに負けないくらいの出来栄えになります。
参考)バーミキュラでカンパーニュに挑戦。保温機能で発酵も完璧にでき…
ハード系のカンパーニュもバーミキュラの保温機能を使えば、初心者でも本格的な仕上がりになります。材料は強力粉200g、全粒粉25g、ライ麦粉25g、ドライイースト3g、ぬるま湯175cc、蜂蜜大さじ1、塩小さじ1、米粉適量です。小さなボールにぬるま湯と蜂蜜を混ぜ、別のボールに塩・粉類・ドライイーストの順に入れて一気に投入し、まとまったら台に取り出して1分ほどこねます。
生地を丸めてポットに入れ、35℃で60分保温して一次発酵させます。生地が2倍に膨らんだらガス抜きして三つ折りにし、濡れ布巾をかぶせて20分休ませます。オーブンペーパーを敷いたポットに生地を入れ、蓋をして35℃で20分保温し、8分目まで膨らんだら十文字に切れ目を入れます。空のポットを中火で予熱し、生地を戻し入れて蓋をし、250℃のオーブンで20分、さらに230℃に下げて蓋を取り10分焼けば完成です。
バーミキュラライスポットで作るちぎりパンは、発酵も焼成もすべてお鍋でできるため、オーブンがなくてもパンが作れます。生地は市販のホームベーカリーで一次発酵まで済ませると、さらに簡単に作れます。材料全てをホームベーカリーのケースに入れ、リッチ生地コース50分で一次発酵まで終了させます。youtube+1
参考)https://ameblo.jp/stars582/entry-12699729594.html
ポットに水大さじ1を入れてクッキングシートを敷き、12等分に分けた生地を丸めて、とじ目を下にしてポットに敷き詰めます。フタをして35℃で30分保温し、生地が倍量に発酵したら弱火で20分加熱します。クッキングシートごと取り出した生地の上にシートと皿を順に被せて上下を返し、さらに焼けばフッカフカのモッチモチのちぎりパンの完成です。根菜のきんぴらを巻き込んだアレンジバージョンも、行楽やピクニックにおすすめです。
フォカッチャはイタリアの平たいテーブルパンで、バーミキュラで作ると表面はサクサク、内側はふわふわに仕上がります。生地をこねては発酵を繰り返し、最終的にバーミキュラ鍋の中にクッキングシートを敷いて生地を入れて蓋をして発酵させます。指でくぼみをつけて新玉ねぎのスライスをのせ、オリーブオイルを回しかけ、岩塩と粗挽き黒胡椒をかけて焼きます。
参考)新玉ねぎのフォカッチャ - ねこのくいしんぼ日記
焼き上がりは玉ねぎの甘い香りがいっぱいで、生地はふわふわして底はパリッと香ばしく仕上がります。二次発酵のいらないフォカッチャ生地は、こねて丸めなおしたらバーミキュラに入れて一次発酵だけで済むため、手軽に作れます。じゃがいもやローズマリーなど、お好みの具材をトッピングすれば、アレンジの幅も広がります。
参考)おうち時間☆バーミキュラでパンを焼く!!「フォカッチャ」 -…
バーミキュラの無水調理機能は、パン生地だけでなくフィリングにも活用できます。「バーミキュラの無水カレーパン」のカレーや、愛知県の郷土料理「鬼まんじゅう」をイメージした無水調理したさつまいもなど、具材もバーミキュラで調理することで、生地と具材の両方でバーミキュラならではの味わいを体感できます。根菜のきんぴらをちぎりパンに巻き込む場合も、バーミキュラで無水調理すれば野菜の旨味が凝縮されます。
参考)https://oceans-nadia.com/user/10697/recipe/132317
バーミキュラの弱火調理をマスターすることで、無水調理時に焦げつかず、野菜の甘みを最も引き出せます。鍋で湯を沸かして蒸気の勢いを見ることで、簡単に適切な火加減を見つけることができます。無水ベイクという新調理法では、鍋で1分焼き付けた後、そのまま5〜10分、素材が持つ水分だけで蒸し上げることで、クリスピーな食感と旨味を引き出せます。この技術をパンのフィリング作りに応用すれば、さらに深みのある味わいが実現できます。
参考)料理がおいしくならない・焦げてしまう→「火加減」をマスターし…
バーミキュラの火加減マスター方法
こちらのリンクでは、バーミキュラの性能を100%発揮する弱火の火加減をマスターする方法が詳しく解説されています。無水調理で焦げつかず、食材の甘みを最大限に引き出すコツが学べます。
バーミキュラでパンを焼く際の失敗の多くは予熱不足が原因です。フライパンを使う場合は、煙が出るまでしっかり予熱することが非常に重要で、焦げ付きやすい料理は予熱後に一度火を切ることがポイントです。こびり付きや焦げ付きが発生した場合は、フライパンに500ml程度の水と大さじ1杯の重曹を入れ、中火で15分ほど沸騰させてから木べらで焦げを取り除きます。
参考)食材がくっついてしまう・焦げ付いてしまう→原因は予熱不足です…
発酵時に鍋に生地がくっつくのを防ぐには、クッキングシートをしっかり敷くことが大切です。焼き上がったパンの保存は、完全に冷めてから密閉容器や袋に入れて冷凍すると、長期保存が可能です。冷凍したパンを食べる時は、前日の夜に冷凍庫から出して自然解凍し、ラップをして電子レンジで20秒温めた後、予熱済みのトースターで3分焼くと、焼き立てのような食感が復活します。特に夏場は冷蔵庫で一晩解凍するのがおすすめで、解凍ムラを防ぐためには常温での自然解凍が最も適しています。
参考)2日目のパンがおうちで焼き立てに復活!「パンの温め方(焼き直…
バーミキュラのこびり付き・焦げ付きお手入れ方法
こちらのリンクでは、バーミキュラフライパンのこびり付きや焦げ付きを水と重曹でキレイに落とす方法が詳しく解説されています。予熱のポイントや代表レシピの動画も紹介されており、失敗を防ぐための参考になります。
バーミキュラでのパン作りは、適切な温度管理と予熱さえマスターすれば、誰でも家庭で本格的なパンが楽しめます。鋳物ホーローの特性を活かした密閉性と保温性により、オーブンがなくても驚くほど美味しいパンが焼けるのがバーミキュラの魅力です。食パン、カンパーニュ、ちぎりパン、フォカッチャなど、様々な種類のパンに挑戦して、あなただけのお気に入りレシピを見つけてみてください。
参考)https://my.vermicular.jp/feature/detail/29