大倉陶園ブルーローズ違い8011と8211特徴選び方

大倉陶園のブルーローズには8011と8211の2種類があり、それぞれデザインや器の形状が異なります。岡染め技法の美しさと選び方のポイントを知って、あなたにぴったりのブルーローズを見つけませんか?

大倉陶園ブルーローズ違い

大倉陶園ブルーローズ2つのタイプ
🌹
ブルーローズ8011

数輪のバラと枝が描かれたエレガントなリムシェープデザイン

💎
ブルーローズ8211

一輪のバラを大胆に配したカジュアルなクープシェープデザイン

🎨
岡染め技法

1460度の高温で二度焼成する大倉陶園独自の伝統技法

大倉陶園ブルーローズ8011の特徴と魅力

大倉陶園のブルーローズ8011は、1928年の誕生以来愛され続けている最も伝統的なデザインです。このシリーズの最大の特徴は、数輪のバラとしなやかな枝が描かれた華やかな絵柄にあります。

 

8011の器は「リムシェイプ」と呼ばれるエレガントなスタイルが採用されており、縁の部分が立ち上がった上品な形状が特徴的です。この形状により、テーブルウェアとしての格式高い印象を演出し、特別な日のおもてなしや記念日の食事に最適な雰囲気を作り出します。

 

さらに8011には「技法シリーズ」と呼ばれる特別なラインも存在します。これは大倉陶園の熟練した職人が一つひとつ手描きで作る、より豊かな深みのある表情を見せる特別なシリーズです。通常の8011よりもさらに繊細な表現が施されており、コレクターの間では特に高い評価を得ています。

 

8011の絵柄は、バラの花びらの微細な表現から枝の曲線美まで、すべてが計算し尽くされたデザインです。複数のバラが織りなすハーモニーは、見る角度や光の当たり方によって異なる表情を見せ、使うたびに新たな発見があります。

 

大倉陶園ブルーローズ8211のデザインと用途

ブルーローズ8211は、8011とは対照的なアプローチを取ったデザインが魅力です。一輪のバラを大胆に配したシンプルな絵柄は、モダンな美しさと使いやすさを両立させています。

 

8211の器には「クープシェープ」が採用されており、縁の立ち上がりが少ないフラットな形状が特徴です。この形状により、カジュアルな印象を与えつつも、ブルーローズ特有の上品さは損なわれません。日常使いからちょっとした来客時まで、幅広いシーンで活用できる汎用性の高さが8211の大きなメリットです。

 

一輪のバラのデザインは、シンプルでありながら非常に印象的です。中央に配された大きなバラの花は、岡染め技法による深いコバルトブルーの濃淡が美しく表現されており、見る人の目を引きつけます。枝や葉が描かれていないため、バラの美しさがより際立って見えるのも8211の特徴です。

 

8211は特に若い世代や現代的なライフスタイルを好む方に人気があります。食器棚に並べた時の統一感も美しく、コレクションとしても集めやすいシリーズです。また、プレゼントとしても選びやすく、結婚祝いや新生活のお祝いにも適しています。

 

大倉陶園ブルーローズ岡染め技法の秘密

大倉陶園のブルーローズを語る上で欠かせないのが、独自の「岡染め」技法です。この技法は、自然界に存在しないとされた青いバラを美しく表現するために開発された、大倉陶園だけの特別な技術です。

 

岡染めの工程は非常に複雑で、まず本焼成した白生地にコバルト絵具で絵付けを行います。その後、1460度という極めて高温で再度焼成することで、コバルトの青色が釉薬と柔らかに融合していきます。この過程で、絵具が釉面の中に溶け込み、表面は艶やかで滑らかな仕上がりとなります。

 

この技法により生み出される青色は、単なる表面的な色付けではありません。釉薬と一体化した深みのある紺青は、光の当たり方でさまざまな表情を見せ、まさに生きているかのような美しさを演出します。通常の絵付けでは表現できない、奥行きのある色彩の変化が岡染めの最大の魅力です。

 

また、岡染めで描かれたバラは、使い込むほどに味わいが増していきます。表面の釉薬と一体化しているため、通常の使用による摩耗に強く、長年使い続けても美しさが保たれるのも岡染めの優れた特性です。

 

大倉陶園ブルーローズ選び方のポイント

ブルーローズ8011と8211のどちらを選ぶかは、使用目的とライフスタイルによって決まります。選択の際に考慮すべきポイントをご紹介します。

 

用途別の選び方

  • フォーマルな場面での使用:8011のリムシェープが最適
  • 日常使いを重視:8211のクープシェープが使いやすい
  • 来客用とデイリー用の両方:8211の汎用性が便利
  • コレクション目的:8011の技法シリーズがおすすめ

デザイン的な好みによる選択
8011は華やかで存在感のあるデザインを好む方に適しています。複数のバラが描かれた絵柄は、テーブル上で主役となる美しさがあります。一方、8211はシンプルで洗練されたデザインを好む方におすすめです。一輪のバラのインパクトは強いものの、他の食器との調和も取りやすい特徴があります。

 

収納や手入れの観点
リムシェープの8011は、縁の立ち上がりがあるため重ねて収納する際に注意が必要です。一方、クープシェープの8211は重ね置きしやすく、限られた食器棚のスペースを有効活用できます。

 

価格帯による検討
ブルーローズシリーズは数万円から数十万円まで幅広い価格帯があります。8011の技法シリーズは特に高額になる傾向があり、8211は比較的入手しやすい価格設定となっています。初めてブルーローズを購入する方は、8211から始めて徐々にコレクションを広げるのも良い方法です。

 

大倉陶園ブルーローズコレクター視点の価値判断

ブルーローズをコレクションとして考える場合、単純な美しさだけでなく、投資価値や希少性も重要な要素となります。コレクター目線での価値判断ポイントをご紹介します。

 

年代による価値の違い
1928年の誕生から現在まで、ブルーローズは時代とともに微細な変化を遂げています。初期の作品ほど希少価値が高く、特に戦前の作品は非常に高い評価を受けています。また、職人の手技による個体差も、コレクター価値を左右する重要な要素です。

 

限定品と記念品の価値
大倉陶園では周年記念などで限定版のブルーローズが製作されることがあります。これらの限定品は通常品よりも高い価値を持ち、将来的な価格上昇も期待できます。100周年記念コレクションなどは、特にコレクターの注目を集めています。

 

状態による価値の変動
アンティーク食器として、ブルーローズの状態は価値に大きく影響します。欠けやひび、色あせなどは大幅な価値の低下を招きます。しかし、岡染め技法の特性により、適切に使用されたブルーローズは長期間美しさを保つことができます。

 

セット品の希少性
単品よりもセット品の方が高い価値を持つ傾向があります。特に揃いのティーセットや dinner set は、完全な状態で保管されているものは非常に希少です。コレクション目的であれば、セット品の入手を優先することをおすすめします。

 

市場動向と将来性
近年、日本の伝統工芸品への関心が国内外で高まっており、大倉陶園のような老舗ブランドの価値は上昇傾向にあります。特にブルーローズのような代表的なシリーズは、安定した需要が見込まれ、長期的な価値保持が期待できます。

 

大倉陶園の公式サイトでは最新のコレクション情報を確認できます。

 

大倉陶園公式サイト - 最新商品情報とブルーローズシリーズの詳細
ブルーローズ8011と8211の違いを理解することで、あなたのライフスタイルや価値観に最適な一品を選ぶことができます。どちらを選んでも、大倉陶園の伝統技術と美意識が込められた、一生ものの食器として長く愛用していただけるでしょう。