アウガルテンのカップ

マリーアントワネットもコレクションしていたというアウガルテンのカップについてまとめています。

アウガルテンの食器


アウガルテン (AUGARTEN) マリーアントワネット ティーカップ&ソーサー

 

ウィーンのアウガルテン公式サイト
Porzellanmanufaktur Augarten – Erleben Sie Porzellan in seiner schönsten Form

 

アウガルテンはオーストリア・ウィーンの由緒ある磁器ブランドで、以下のような特徴があります。

 

歴史と特徴

  • 1718年創業の世界で2番目に古い磁器ブランド。マイセンに次ぐ歴史を持つ。
  • ハプスブルク家の皇室御用達として発展。日本の皇室も愛用。
  • 白磁の美しさが特徴。雪のような白さの生地と使い手に馴染む質感が魅力。
  • 繊細かつ優雅なフォルム、しっとりと手に馴染む艶やかな生地、細部まで精巧な細工が特徴。

 

代表的なシリーズ

  • マリアテレジア 女帝マリア・テレジアのために作られた、ブルーとゴールドの野花柄が美しい定番シリーズ。
  • ビーダーマイヤー 小花模様が人気の代表的シリーズ。
  • ウィンナーローズ 一輪の薔薇が描かれた上品なシリーズ。
  • アルペンフラワー オーストリアの春の草花12種類を描いた、貴族に愛されたシリーズ。

 

アウガルテンは白磁の美しさと繊細な装飾が特徴の、世界でも有数の歴史あるブランド食器と言えます。マリアテレジアやビーダーマイヤーなどの定番シリーズは、贈答品としても人気が高いです。

カップ&ソーサー

アウガルテン コーヒーカップ&ソーサー

 

アウガルテンのカップ&ソーサーの一覧

 

カップとソーサーのセットが一般的になったのは、17世紀にヨーロッパ。それ以前は、飲み物を直接受け皿に注いでいました。

 

最初のカップとソーサーは、中国から輸入された磁器だったんですね。後に、ヨーロッパでも磁器の生産が始まりました。

 

19世紀半ばには、イギリスのウェッジウッド社がカップとソーサーの量産を始め、庶民の間でも普及しました。

 

アウガルテンのカップ&ソーサーは、上質な硬質磁器を使用し、繊細な装飾が施されています。代表的なデザインは、ロココ調の花柄や動物柄。

 

伝統的な手作業により、熟練した職人が一つひとつ丁寧に作られていて、アウガルテンのカップ&ソーサーは、オーストリアを代表する磁器文化の粋を集めた芸術品と言えます。

 

ティーカップ

アウガルテンのティーカップ

 

アウガルテンのティーカップの一覧

 

紅茶は高温で淹れるため、ティーカップは冷ましやすいデザインになっています。

 

薄くて口が広く、背が低いデザインになっているんですね。

 

アウガルテンのティーカップは、独特の形状で、カップの口が少し内側に湾曲しています。これにより、香りが逃げにくくなっているんですね。

 

さらに、細かな装飾が施されており、繊細で上品な雰囲気を出しています。

 

その結果、アウガルテンのティーカップは、機能性と美しさを兼ね備えた高級感のある製品で、茶葉の香りを最大限に引き出すことができます。長い歴史と伝統を持つドイツの名門ブランドならではの、上質な作りが特徴です。

 

コーヒーカップ

アウガルテンのコーヒーカップ

 

アウガルテンのコーヒーカップの一覧

 

コーヒーは比較的低温で淹れることが多いため、ティーカップとは逆に冷めにくいデザインになっています。

 

厚みがあって、口が狭く、背が高い陶器になっているんですね。

 

貴族がコーヒーを飲むイメージはあまりないのですが、実は18世紀のヨーロッパでは、コーヒーが広く飲まれていました。

 

17世紀後半から18世紀にかけて、コーヒーはヨーロッパ中産階級の間で急速に人気が高まりました。コーヒーハウスが各地に設立され、知識人や政治家、実業家らが集う場所となっていたんですね。

 

特にイギリス、フランス、ドイツ、オランダなどの都市部では、コーヒーを飲む習慣が定着。当時のヨーロッパ人は、コーヒーに覚醒作用や健康増進作用があると考えられていたためです。

 

当然、アウガルテンでもコーヒーカップを作ろう、ということになったようです。

 

マグカップ

 

アウガルテンのマグカップの一覧

 

マグカップは、コーヒーカップやティーカップと比べると大きめの容量で、両手で持つほどのサイズ。底部と同じサイズの開口部で厚めに作られています。

 

仕事や娯楽しながら飲むような、頻繁に淹れるのが面倒…という場面で使われることが多いようですね。

 

アウガルテンでも、少ないながらマグカップが作られています。

 

ただ、市場にはあまり出回っていないようです。